日本全国に「清原逮捕」の波紋が広がる中、なんと「お笑い界にも違法薬物が蔓延している」という衝撃的な情報が浮上した。記者は薬物汚染の実態をつぶさに知る現役芸人と接触。その口からは驚きの証言が飛び出した。
「ここ数年、若手芸人の薬物汚染はひどい状況です」
厳しい表情でこう明かすのは、大手お笑い事務所に所属する芸人Aである。
「バンドマンに負けず劣らず、芸人でハーブ(危険ドラッグ)を日常的にやっているヤツはものすごく多いですよ。東京だと、新宿のお笑い専用劇場のすぐそばにハーブ屋があって、ライブのあとに大量に購入し、個室居酒屋で回して吸っている芸人のグループもいました。このハーブ屋は2年ほど前に摘発されたため、今は別の店から入手しています」
違法薬物を求める若手芸人たちは独自のドラッグ入手ルートを構築している、とAは証言する。
「最近は若手芸人の間でハーブの売買が横行しているんです。ハーブを仕入れてきて売る『プッシャー』をバイト代わりにやっている芸人は、僕の知るかぎりでも5人以上いますね。そのうちの1人は『ハーブ工場とつながっている芸人がいて、そいつから仕入れている』と言っていました。調達役から売人までの全てを芸人間で担当しているんですが、実際、店で買うのと同じぐらいの値段で売っているみたいです。ハーブのほか、彼はマリファナも扱っていて、なかなかいい品質だと自慢していましたよ。彼は芸人としては月収1万円未満ですが、プッシャーとして月に50万円以上稼いでいると聞きました。『売れてもいないのに金を持っているヤツ』として、一部では有名です」
そんな「プッシャー芸人」の販売手法は、きわめて大胆なものだという。Aの事務所関係者も、その現場を見ていた。
「事務所のマネージャーもいる定期ライブの打ち上げの居酒屋で、タバコの先にハーブを詰めた『特製タバコ』を作って、他の芸人に試し吸いをさせるんです。そしてトイレに一緒に行く振りをして、パッケージで売る。彼はこのやり方だけで相当なリピーターを確保したんじゃないですか」
Aが再び証言する。
「若手の芸人って、事務所の月例ライブやオーディションとか、他の芸人と定期的に顔を合わせる機会が多いので『リピーターに連絡する手間が省ける』とプッシャー芸人も言っています。たまたま数人分の『在庫』を持っていた芸人が、歌舞伎町の路上で警察官に職務質問されて肝を冷やしたこともあったそうですが、急いでいる振りをして奇跡的に逃げられたとのことでした。リピーターのリストをスマホの画面で見せてもらいましたが、有名な芸人も入っていて、流出したら相当ヤバイ事件になると思いましたね」
所属芸人に違法薬物が蔓延しているとなれば、事務所側の管理責任が問われるところだが、なんと当の「事務所スタッフもどっぷりハマってますよ」とAは言うのだ。
「数年前、大手事務所で敏腕マネージャーと言われていた人が前ぶれもなく急に退職して『何があったんだ』と話題になりました。後日談として『薬物を日常的にやってるのが社内でバレた』ことが退職の理由だと聞きました。表ざたにはなりませんでしたが、裏では相当な問題になっていたそうですよ」