薬物の事情に詳しい闇社会の住人は、今回の「清原事件」を受けてこう口をそろえる。「逮捕された清原は氷山の一角にすぎない」と──。かつて売買に関わった“シャブ屋”3人が、最新の「闇手口」をブチまけた。
── まず最初に確認します。皆さん、ヘンなブツは持っていませんよね?
Aさん 当たり前じゃねえか! たとえ現役だとしても、そう持ち歩くもんじゃないからな。
── それでは清原容疑者についてどう思いますか?
Bさん 移送される時の様子をテレビで見たけどかなり汗をかいとったね。それもドロドロのやつで中毒者特有の症状やね。
Cさん 清原もよくサウナに通ってシャブ抜きをしていたらしいけど、汗を見たらたいてい一発でわかる。汗が玉みたいになって皮膚に貼りつくから、なかなか下に流れないんだよ。
A あとは目ね。ヤリすぎると数日間は瞳孔が開きっぱなしになるから、夜とか室内でもサングラスかけてるヤツは要注意かな。
B 関西にシャブ御法度のヤクザ組織があって、そこの親分さんはよく下の者にビールの一気飲みをさせますわ。個人差はあるかもしれんけど、シャブ中はビールとか炭酸系のアルコールを体が受け付けなくなるから、やってるヤツはすぐにわかる、と。
A 清原は逮捕時に携帯を4台も持っていたそうだけど、たぶん入手ルートも複数あったんだろうな。
C ルートが増えればパクられるリスクも増える。だから売人やってた時は客にしょっちゅう念押ししてたよ。他では買うなって。
A 仕入れ先が増えると、客は決まって値下げ要求してくるからな。あっちのほうが安いからまけろ、とね。
B 特に芸能人となれば、上客だから争奪戦よ。相場の倍くらいの価格で、しかも一気にまとめ買いしてくれるから、売人としてはありがたいわ。
A 俺たちと接触する回数を極力減らそうとするからね。そうそう、ある大物俳優から「1くれや」と注文が入って、デパートの駐車場で取り引きしたんだ。そしたらアタッシェケースに札束ギッシリ詰め込んで来ていて「グラムじゃねえよ。キロだ、バカヤロウ!」ってどなられたなぁ(笑)。
C キロってことは、当時1グラム5万としても5000万円か。
B アカンアカン、そんな量持ってたら、初犯でも実刑確実や。そいつはまだパクられてないんか?
A 今もテレビでよく見るよ。そのへんは清原と違ってコントロールができるみたいだ。
B ハスキー声の男性歌手も用心深かった。いつもボロボロのホームレスみたいな服で変装して西成のさびれた宿にやって来る。よく品物を届けたけど、3日3晩打ちまくって、何事もなかったようにチェックアウトして東京に戻っていくわけよ。
C 歌舞伎町と違って、街にも宿にも監視カメラが少ないから足もつきにくい。西成まで遠征する有名人はいまだに多いそうだよ。