昨秋に再整備を終えた京都市動物園(京都市左京区)の2015年度の来園者数が27日、100万人を超えた。記念の来園者となった東近江市の親子に記念品が贈呈され、1986年度以来29年ぶりの大台突破を祝った。
来園者数は1976年度の約140万人をピークに、2002年度には約60万5千人にまで落ち込んでいた。市が09年度から動物のテーマ展示や、京都の里山を模した「京都の森」の整備を進めたり、ラオス政府からアジアゾウ4頭の寄贈を受けるなどして園の活性化に取り組んだところ、来園者が急増していた。
午前11時ごろに、妻と4歳、7カ月の娘2人とともに訪れた公務員田井中悦史さん(33)=東近江市=の家族が100万人目の来園者となった。山光史園長から年間入園券やゴリラのぬいぐるみなどを受け取り、くす玉を割った。
田井中さんは「リニューアルされたのを知って来た。以前の園とは見晴らしが全然違っていて、子どもも『ワー』と歓声を上げて喜んでいた。100万人目と聞いて驚いています」と笑顔で話していた。