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盗撮ヌードビデオ被害で米記者が賠償金5500万ドルの勝訴

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米フォックス・スポーツのエリン・アンドリュース記者(37)が7日、ホテル室内で裸でいたところを盗撮されビデオがインターネットに流出した事件で、法廷で損害賠償金5500万ドル(約62億円)を認められ勝訴した。

テネシー州ナッシュビルの巡回地裁で開かれていた審理で、陪審団は撮影した男性に賠償金の51%の支払い責任、ホテル運営会社2社に残りの支払い責任をそれぞれ認めた。

アンドリュースさんは涙を流して評決を喜び、後にツイッターで裁判所と陪審団、弁護団と家族に感謝した。

さらに「世界中の被害者からの支援を光栄に思います。皆さんが手を差し伸べてくれたおかげで、私は立ち上がり、人の安全とプライバシー保護を職務としているはずの相手の責任を問いただすことができました」とアンドリュースさんは書いた。

アンドリュースさんは2008年、ホテルのドアに開けられたのぞき穴から、ストーカーのマイケル・デイビッド・バレット被告に盗撮された。被告は後にビデオをゴシップサイトに売りつけようとしたが、断られたためインターネットに掲載した。

アンドリュースさんは被告と、ホテル運営会社2社を訴え、損害賠償金7500万ドルを請求していた。

シカゴの保険会社重役だったバレット被告は、金儲けのために人気者のアンドリュースさんを狙ったと自供。ストーキング行為を重ね、ホテルのドアののぞき穴を細工し、ヌードビデオを盗撮したと認め、禁錮2年半の有罪判決を言い渡された。

陪審団はさらに、ホテル所有会社と当時の運営会社の責任も認めた。

弁護団は最終弁論で、バレット被告がすべての責任は自分にあると主張したのは、ホテルの責任が認められなければ、アンドリュースさんは実質的に賠償金をほとんど受け取れなくなると考えてのことだと批判していた。

アンドリュースさんは、事件のせいで自分は常に脅えて不安で落ち込むようになってしまったと証言。ホテルの部屋に入るたびに、盗撮や録音を恐れてエアコンを調べたり、部屋を変えてもらうようになったと陪審団に話した。

涙を流し、言葉につまりながら証言を重ねたアンドリュースさんは「ビデオのせいで恥ずかしくて、辱められて、耐えがたい思いをした」と訴えた。

さらにアンドリュースさんは、世間の注目を集めるために自らビデオを流出されたのではないかと噂されたことが、何よりつらかったと説明。

「注目されるためにやったとみんなに思われて、引き裂かれるような思いだった」とアンドリュースさんは涙ながらに証言した。

(英語記事 US reporter Erin Andrews wins $55m over secret nude video)
〔BBC News 〕






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