名古屋市南区の50代男性が自宅前や公園でハトに餌をやり続け「ふん害」をめぐり近隣住民とトラブルになっている。市職員がやめるよう説得したところ、水を掛けられたため、南署は7日、公務執行妨害容疑で任意で事情を聴いた。男性は迷惑行為はやめると約束したという。
道路や公園を管理する市南土木事務所によると、男性は2014年ごろから餌をやり始めた。一日に何度も餌がまかれ、そのたびにハトが殺到。建物や道路、洗濯物がふんで汚れる被害が続き、住民から苦情が相次いでいた。
近くに住む無職の男性(78)は「餌がまかれるたびに50羽を超えるくらい集まっていた。臭いもひどいし衛生的に問題がないか心配だ」と憤る。
南土木事務所は14年に2回、餌やりをやめるよう指導し男性は受け入れたが、今年1月から近所の公園や自宅前でまた餌をまくようになった。今月4日に職員が男性宅を訪問した際には、話に耳を貸さないばかりか、鍋に入った水を職員にぶちまけるなどしたことから、南署に相談した。
南署によると、男性は素直に聴取に応じ「周囲に迷惑を掛けるようなことはもうやらない」と反省した様子で帰ったという。南土木事務所の担当者は「本当に餌やりをやめてくれるか、今後も注意深く見守っていきたい」と話した。
[ 2016年3月8日 ]