韓国軍の発表によると、北朝鮮は10日、短距離弾道ミサイル2発を平壌南部の黄海北道から朝鮮半島東部の海上に向けて発射した。
韓国軍合同参謀本部はミサイルを追跡し、状況を注視しているとした。当面は北朝鮮の挑発に備えて即応態勢を維持する方針。
これに先立ち朝鮮中央通信(KCNA)は、北朝鮮が核弾頭の小型化に成功し、弾道ミサイルへの搭載が可能になったと報道。開発施設を視察した金正恩(キムジョンウン)第1書記とされる写真を公開した。小型化された弾頭の写真を北朝鮮のメディアが公開するのは初めて。CNNでは写真の信憑性(しんぴょうせい)についても、KCNAの報道内容についても確認できていない。
軍事情報企業IHSジェーンズの専門家はこの写真について、北朝鮮が弾道ミサイル「NK08」に何かを搭載している様子がうかがえると述べ、「銀色の球体は単純な原爆かもしれない。だが水爆ではない」と推測する。水爆のような熱核反応装置だった場合、2段階式となるため違った形状になるはずだという。
北朝鮮は今年1月、水爆実験に成功したと発表していた。