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ISの「国防相」 米空爆で重傷負うも生存 シリア人権監視団

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米軍がシリア北東部で今月行った空爆で標的とされたイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の司令官、アブ・オマル・シシャニ(Abu Omar al-Shishani)容疑者について、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は9日、空爆で「重傷を負った」ものの命を取り留めたことを明らかにした。米当局者はこれに先立ち、同容疑者が空爆で「死亡した可能性が高い」と語っていた。

 監視団が情報筋の話として伝えたところによると、シシャニ容疑者の車列を標的にした3月4日の空爆により護衛らが死亡したものの、容疑者本人は「重傷」を負い、IS最大の拠点であるラッカ(Raqa)県の病院に搬送された。

 空爆実施を発表した米政府は、シシャニ容疑者の死亡は宣言していなかったが、匿名を条件に取材に応じた米当局者は、米軍戦闘機や無人機による一連の空爆で、他のIS戦闘員12人と共に同容疑者が「死亡した可能性が高い」と語っていた。

 この当局者によると、米政府によって500万ドル(約5億7000万円)の懸賞金が掛けられているシシャニ容疑者は、ISの「国防相」に相当する人物とされる。




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