アフリカにおけるサイの密猟件数が昨年、1300頭を超えたと、国際自然保護連合(IUCN)が9日、発表した。2008年に南アフリカでサイの角の取引が禁止されて以来最多という。
IUCNは声明で、「アフリカで密猟者に殺されたサイの数は6年連続で増加し、2015年にはアフリカ全土で少なくとも1338頭が殺された」と述べた。
サイの角の売買は、1977年に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(ワシントン条約、CITES)により禁止されている。
しかし、世界全体のサイの個体数の80%にあたる約2万頭が生息するとされる南アフリカでサイの角の売買が禁止されたのは、2008年になってからだ。
サイの角は闇市場で1キロ約6万ドル(約680万円)で取引されており、コカインより高額となっている。