米軍の特殊部隊が先週イラクで拘束したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の工作員は、化学兵器の専門家だったことが分かった。米軍当局者2人が9日、明らかにした。
これに先立ち別の米当局者は先週、ISの工作員を拘束したことを認めるとともに、尋問で「良い情報」が得られたと述べていた。
この有力なIS構成員は、米国防総省が対IS攻撃のため最近派遣した特殊部隊によって拘束され、現在はイラクで拘束下にあるという。
米CNNテレビによると、米軍は「ISIS(ISの別称)の化学兵器計画に不可欠とみられる人物を標的に」空爆を行っていたという。
また、米NBCテレビはこの人物の身元について、イラクの故サダム・フセイン(Saddam Hussein)政権下で働いていた化学・生物兵器の専門家、スレイマン・ダウド・アファリ(Sleiman Daoud al-Afari)容疑者だと伝えている。