女子テニスの世界ランク7位、マリア・シャラポワ(28)=ロシア=が禁止薬物「メルドニウム」を使用していた問題で、英タイムズ紙は9日、「少なくとも彼女は計5回、ルール変更の通告を受けていた」と報じた。シャラポワは7日に米ロサンゼルスで開いた記者会見で「禁止薬物になったことは知らなかった。世界反ドーピング機関(WADA)から12月に1度メールが届いたが見なかった」と釈明していた。
同紙は「それ以外にも計4回、メルドニウムが選手の耐久力を高めるなどの理由で今年1月から禁止薬物に指定されるということは、国際テニス連盟(ITF)、女子テニス協会(WTA)、WADAから通告されていたはず。WADAの通告は昨年9月にもあった」と報じている。
英デーリー・メール紙は「ロシアのテニス連盟も昨年、選手とコーチにメルドニウムに気をつけるよう」指示していたと伝えている。
米FOXスポーツは「それが事実ならもはや、うっかりミスとはいえない。シャラポワが大ウソをついているか、陣営の人間からウソをつかれていたことになる。服用した量についてもシャラポワの弁護士は少なかったとしているがかなり疑わしい」とした。
出場停止処分は最大4年。情状により減免されるが、嘘をついているとなると印象が悪い。
(ZAKZAK(夕刊フジ))