毎年数万人が訪れる「阿里山フラワーフェスティバル」が10日、阿里山森林遊楽区(嘉義県)で開幕した。主役は1900本以上植えられているソメイヨシノ。今月下旬に見頃を迎えるとみられている。
嘉義林管処によると、同地のソメイヨシノは日本統治時代の1903年に初めて日本から移植され、1918年には900本余りが現在の阿里山森林鉄道沼平駅周辺に植えられた。ヒカンザクラ1780本余り、ヤエザクラ1000本近くも栽培されている。
今年のソメイヨシノの開花は、今冬の冷え込みの影響で例年より遅れた。現在はヒカンザクラやリュウキュウヒカンザクラ、カワヅザクラが楽しめる。
この日、沼平駅で開かれた開幕イベントでは、地元の小学生が阿里山をテーマにした名曲「高山青」を合唱するなどし、会場を盛り上げた。
会期は来月10日まで。期間中の毎週水曜午前には、阿里山森林鉄道沼平線で、ヒノキ製の客車を牽引した蒸気機関車が運行される。