米ペンシルベニア州ピッツバーグ近郊で、バーベキューを楽しんでいた一家などが銃を持った男2人に襲撃され、妊婦と胎児を含む6人が死亡、3人が負傷した。容疑者は現場から逃走し、10日の時点でまだ身元も判明していない。
警察によると、9日午後11時ごろ、同州ウィルキンスバーグの民家の裏庭でバーベキューパーティーを楽しんでいた一行に向け、何者かが路上から発砲。パーティー参加者は裏口から逃げようとしたが、今度は庭から銃撃された。
検察は、拳銃を持った男が路上から近付いて、AK47のようなライフル銃を持ったもう1人の男の至近距離に一行を追い詰めたと見て調べている。被害者は全員、頭を撃たれていたという。
死亡した6人のうち3人は兄弟姉妹だった。このうちチャネッタ・パウェルさんは妊娠8カ月で、子どもも助からなった。
負傷した3人のうち男性2人は重体となっている。女性1人は手当てを受けて帰宅した。
被害者の大半は複数の銃弾を浴びており、当局は現場から48個の薬莢(やっきょう)を回収した。
容疑者は現場から徒歩で逃走したとみられる。逃走先や被害者との面識など、詳しいことは分かっていない。検察は動機について、報復が目当てだった可能性や、何らかの形で薬物が関与していた可能性があると見ていることを明らかにした。
米アルコールたばこ火器爆発物取締局も2万ドル(約226万円)の賞金をかけて容疑者の行方を追っている。