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むだ毛処理で性感染症リスク増か、仏研究

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陰部の体毛を剃ったり、刈ったり、ワックスで処理したりする流行によって、ウイルス性の皮膚病の拡大が促されている可能性があるとする研究報告書が18日、医学誌「Sexually Transmitted Infections(性感染症)」で発表された。

 研究を行った仏ニース(Nice)の皮膚科医らによると、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)と呼ばれるポックスウイルスの患者数はここ10年で増加傾向にある。MCVは感染すると、肌にいぼが生じるが、健康体であればこのいぼは数か月で消える。いぼは顔や腕、手などに現れる場合もあるが、主に肌をひっかいたり、感染者と性的に接触したりすることによって感染は広まる。

 研究チームは、ニースにあるクリニックで14か月間の期間中に性行為によるMCV感染の治療を受けた30人の患者を対象に、調査を行った。うち6人は女性で、残りは男性。平均年齢は29歳だった。

 対象者は3人を除き全員が陰毛の処理をしており、うち70%は剃毛だった。全員が陰部や腹部、脚にMCV感染によるいぼを発症していた。また、10人にはこれに加え、性器疣贅(ゆうぜい)や皮膚への細菌感染、内生毛などの症状も確認された。

 研究チームは、むだ毛処理によって皮膚の表面に微少な外傷が生じ、ウイルスやその他の性感染症に感染しやすくなる可能性があるとみている。




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