国際サッカー連盟(FIFA)は17日、汚職スキャンダルでトップの座を追われたジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)前会長の給与を初めて開示し、昨年は363万スイスフラン(約4億2000万円)が支払われていたことを明かした。FIFAは同時に、世界を揺るがしたスキャンダルにより、1億2200万ドル(約136億円)の損失を被ったとしている。
ブラッター氏は17年間の在任期間中、自身の待遇を詳細に説明したことはなかった。ブラッター氏は現在、欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長との間に不正な金銭授受があったとして、6年間の活動停止処分を科されているが、給与の開示は、FIFA改革案の一つとなっている。
この日、スイス当局の正式な捜査対象になったジェローム・バルク(Jerome Valcke)FIFA前事務局長は、昨年、212万スイスフラン(約2億4000万円)の給与を受け取っていた。