アフガニスタンで昨年10月、国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が運営する病院が空爆され死傷者が出た事件で、空爆に関与した米軍人はすでに処分を受けた、あるいは、今後処分を受けると複数の当局者が17日、明らかにした。
空爆されたのはアフガニスタン北部のクンドゥズ(Kunduz)の病院で、42人が死亡した。空爆は、北大西洋条約機構(NATO)に支援されたアフガン軍が、クンドゥズをめぐり反体制派と衝突する中で起きた。米軍は調査を行い、人為的ミスと結論付けた。
米中央軍(US Central Command)のパトリック・ライダー(Patrick Ryder)報道官は「本件に最も深く関与した複数の個人は停職とされ、行政処分に付された」と述べた。
別の当局者は10人以上の軍人が行政処分を受ける可能性があると語った。この当局者によると処分は規則違反などを繰り返さないよう言い渡される訓告からその後の昇進が妨げられることが多い文書による戒告にわたり、指揮権の剥奪もありうるという。
米国防総省は来週、同攻撃についての報告書を発表する予定だ。報告書では秘密事項は編集で削除される。