
米大統領選の共和党候補指名争いで首位を走るドナルド・トランプ氏に対する怒りを発散する新しい方法を見つけたメキシコ人たちがいる。トランプ氏の人形を作り、復活祭の祭りで燃やすのだ。
メキシコの首都メキシコ市に父親が建てた工房で50年以上にわたって復活祭用の人形を作ってきたフェリペ・リナレスさんは、1週間かけてトランプ氏の張り子人形を製作した。張り子は大きさが2メートル以上あり、青いスーツに白いシャツ、赤いネクタイを着用している。
笑顔を浮かべたこの人形は、26日に「ユダの火あぶり」と呼ばれる行事で燃やされる運命にある。悪魔や政治家、そのほか嫌いな相手の人形を作り、復活祭の前日に燃やすメキシコの風習だ。
今月の世論調査によるとメキシコ人の約61%が、トランプ氏に対して否定的な意見を持っている。トランプ氏は、不法移民を阻止するためとしてメキシコと米国の国境に巨大な壁を建設し、その費用をメキシコに支払うよう求める提案をしている。