アニメ漫画フェスタで観光地・内湾にゴジラの兄弟たち誕生
古い街並みで有名な新竹県の観光地、内湾で30日、新竹県「国際アニメ・マンガフェスティバル」が開幕した。この日は日本から怪獣映画「ゴジラ」のキャラクターデザインなどを手がけた西川伸司さんなどが招かれるとともに、西川さんがデザインした台湾版ゴジラ9匹が登場し、注目を集めている。
イベント開幕に出席したのは漫画家でデザイナーの西川さんとSFイラストレーターの加藤直之さんで、台湾のアニメ制作者や漫画家らと交流した。西川さんは今回、現地で漫画産業育成を目指す「台湾マンガ夢工場」プロジェクトのために人気の「ゴジラ」(中国語で「哥吉拉」)の台湾・新竹版として、「シンジラ」(新吉拉)をデザインした。
31日には人気アニメキャラクターの特別イベントが行われ、内湾、合興、竹東の3駅に登場するキャラクターと写真を撮って交流サイトにチェックインすればプレゼントがもらえるという。
国際アニメ・マンガフェスティバルは中秋節の9月8日まで開催され、同日のイベントには新竹出身の歌手、ヒビ・ティエン(田馥甄)、ミウ・チュウ(朱俐静)、シンディー・ワン(王心凌)などがゲストとして出演する予定。
拘置所内で「特別待遇」あった?大麻で逮捕の台湾人気俳優に疑惑
2014年8月29日、違法薬物使用の疑いで身柄を拘束されていた台湾の人気俳優コー・チェントン(柯震東)について、特別待遇があったとの報道が浮上。本人が謝罪会見でこれを否定した。新浪が伝えた。
違法薬物使用の疑いで14日に身柄を拘束されたコー・チェントンが、29日未明に釈放された。14日間の拘留期間について、彼と数日間を一緒に過ごしたという人物がメディアのインタビューに対応。チェントンのみ私服を着用し、タバコも許され、食事内容も良かったと語った。
同人物は、チェントンに対する暴言やイジメ行為をしないよう、強く言い渡されていたことも語っている。また、チェントンに声を掛けても無反応で、かつ無表情だったという。
29日、釈放後の謝罪会見を行ったチェントンは、私服を許可されていたとの報道を否定。「何もかも拘置所の規定に従った」と語り、特別待遇を認めていない。会見後に空港へ向かい、30日未明に台湾に戻っている。
この騒動では、ジャッキー・チェンの息子で俳優のジェイシー・チャン(房祖名)も同時に身柄を拘束されている。こちらも特別待遇のうわさが持ち上がっているが、事実かどうか世間の関心が向けられている。
韓流が中国本土観光客を席巻、台湾もすぐに行動を
28日付の台湾紙・旺報は社説で、中国本土から昨年、ツアーで海外を訪れた人のうち、韓国行きは10%を占めたが、台湾は8%だったと指摘した。中国本土観光客にとって台湾と韓国は距離も価格も似ており、両者はライバル関係にあると言える。世界経済フォーラム(WEF)が発表した2013年度の「旅行・観光競争力レポート」によると、台湾は33位、韓国は25位となっている。
セールスポイントを比較すると、台湾は風光明媚な自然だが、韓国は韓流ブームを利用した観光スポットという強みがある。台湾も同様に文化的な要素を発掘しなければ、韓国に追い付くのは難しい。だが、台湾の強みといえば、リピート率の高さだ。韓国文化体育観光部の2012年の統計によると、中国本土観光客の韓国へのリピート率は29.7%と日本人の64.3%よりかなり低い。
中国本土観光客が韓国を訪れる理由は、ショッピングと流行文化に偏っていることが分かる。中国本土客にとっては台湾の方が親しみやすく、台湾人の人情味や観光の深みを体感することができる。また来たいと思うのは韓国より台湾だろう。
景美女子高、綱引き選手権オープン大会で優勝
台湾北部・台北市の市立景美女子高校の学生とOBで組織された綱引きチームが28日、アメリカのマディソンで行われた2014年TWIF アウトドア世界綱引選手権オープン大会の女子540キロ級と500キロ級でいずれも優勝した。
540キロ級ではスペイン、スイス、アメリカなどの強豪チームを次々と撃破、20試合全勝で圧倒的な優勝。500キロ級でも16連勝で優勝するととも2010年の南アフリカ大会、2012年のスイス大会に続く三連覇を達成した。この大会はオープン形式であることから各国のクラブチームが出場。いずれも実力者がそろい、国家代表選手も少なくない。このため、欧州の強豪、オランダやスウェーデンなども出場する世界選手権大会(30日から)へのウォーミングアップと見られている。景美女子高校では、選手たちの多くはけがをおしての出場である他、時差の悪条件の克服も必要だが、今大会の勝利は現地の環境への適応と自信を深める点で有効だと話した。
無許可で取り壊された日本時代の“妓楼” 歴史的建造物に認定
台北市文化局は29日、100年以上の歴史を持つ「青雲閣」(台北市万華区)などを歴史的建造物に認定したと発表した。
青雲閣は日本統治時代に遊郭街の中に建てられた、当時台湾で最大の“妓楼”で、同局によって暫定古跡となっていたが、今月2日、地主の陳立偉氏が許可なく建物を取り壊したため、批判の声が上がっていた。
こうした事態を受けて文化局は29日、文化資産に関する臨時の審議委員会を開き、青雲閣などを歴史的建造物に認定した。また、取り壊しを強行した陳氏に対し、認定地区や建築物の調査を行い、周辺の再開発を行う際にはこれらの建築物と一定の空間を設けるよう言い渡した。
陳氏は手続きを誤解していたとして、無許可での取り壊しについて謝罪し、今後は当局の指導を受け入れて青雲閣の復旧と保存に全力で協力するとしている。
台北市文化局などによれば、青雲閣は日本が台湾から撤退した後、娼館として利用され、1997年に公娼制度が廃止された後は廃墟となっていた。詳しい成立時期は分かっていないが、1907(明治40)年の文献に記載があるという。
国民幸福指数、日本・韓国抜いて台湾がアジアでトップ
行政院主計総処が29日、「2014年国民幸福指数」を発表し、人々の幸福度を示す国際指標総合指数で、台湾は世界37カ国中18位と昨年より順位が1ランク上昇、アジアでは日本(21位)や韓国(26位)を抜いて1位となっていることがわかった。
これは同処が経済協力開発機構(OECD)の「より良い暮らし指標」を基にした台湾版の国民幸福指数で、2013年より年に1回発表される。
これによると、台湾は今年6.93ポイントで昨年の6.64ポイントより0.29ポイント上昇。OECD加盟国34カ国およびロシア、ブラジルと比較した場合、台湾は18位で日韓より高く、アジアで1位、世界では中位程度となった。
24ある国際指標のうち、台湾は特に得点が高かった「1人あたりの可処分所得」、「1人あたりの金融資産」、「常勤労働者の平均年収」をはじめとして、昨年より1項目多い10項目がランキング上位20%のグループに入った。一方、「大気汚染」と「水質満足度」の2項目は下位20%内だった。
台湾独自の指標では、2013年の不動産購入の負担増加や消費者物価指数の上昇で実質給与水準は16年前より下回り、政府やマスコミなどへの信頼感は昨年より下がったものの、約75%が民主主義と言論の自由に満足している。
また、今年から主計総処が中央研究院に委託して行った「主観的幸福度調査」で、台湾では生活の利便性、健康保険制度(国民皆保険)、美食の3つが特に重要視されていることがわかった。これらを合計すると5割近くに上り、同処では生活の質より物質的要素が重んじられていると話している。
麻薬使用で拘束された台湾のイケメン俳優 2度目の謝罪会見
違法な薬物を使用したとして中国大陸・北京で身柄を拘束されていた人気若手俳優のクー・チェンドン(柯震東)が30日、台北で記者会見を開き、「人々に悪い見本を示すことになってしまった。本当に申し訳ない」と謝罪した。
クーは今月14日に現地の公安当局により身柄を拘束されたが、29日に釈放された。同日、両親とマネージャーと共に記者会見に出席し、涙を流しながら謝罪したが、きょうは落ち着いた態度で臨んでおり、涙を見せるような場面はなかった。
謝罪会見の中でクーは、大麻は2年前に初めて使用したが、2年間ずっと使っていたわけではないとした上で、「ただ、間違いを犯したことに違いはなく、釈明も言い訳もするつもりはない」と述べた。また、違法薬物に手を出したことについて「愚かな選択だった」と語った。
今後については「自分が犯した過ちを必ず正して再出発する」と話した。
クーは青春映画「あの頃、君を追いかけた」(ギデンズ・コー監督)に主演し人気を集め、過去には法務部や教育部などが行った薬物乱用禁止キャンペーンのイメージキャラクターを務めたことがある。
高雄爆発事故で消防団員、息を引き取る 犠牲者31人に
台湾南部・高雄市の大規模爆発事故から1カ月を迎えようとしている30日、現地の大学附属病院で治療を受けていた重傷者1名がきょう未明、亡くなった。同事故の死者は31人に上った。
亡くなったのは消防団員の陶廷舟さん。病院に搬送された時すでに意識はなく、集中治療室での長い日々が始まった。
陶さんの意識が戻る気配はなく、家族は生命維持装置に頼ることを諦めかけたこともあったが、それでもこの1カ月間、何とか持ちこたえてきた。しかし、治療の甲斐むなしくきょう未明、陶さんはついに息絶えた。