中国本土の学者ら提案、来年の孫文80回忌に合わせ台湾・馬総統を中国本土へ招待
台湾紙・中国時報は、中国本土の学者たちが、15年3月12日の孫文(孫中山)の逝去80周年に合わせ、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統を南京市の中山陵へ招待することを提案していると報じた。網易新聞が伝えた。
北京社会科学院台湾研究所の周志懐(ジョウ・ジーホアン)所長は、馬総統の中国本土訪問について、「国務院台湾事務弁公室の張志軍(ジャン・ジージュン)主任と台湾行政院大陸委員会の王郁●(ワン・ユーチー、●は王偏に奇)主任が北京で会談できるということは、中国政府が一貫して両岸(中国と台湾)の指導者の会談に対してオープンな態度を取り続けていることを証明している。だが、台湾で年末に行われる選挙の動向次第では、馬総統は本土の指導者と会談したがらないだろう」と指摘。
さらに、「台湾内部では、馬総統が国民党主席の身分で本土の指導者と会うことに同意していないが、シンガポールなど適切な第三地点での会談ならば当然問題ない。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との『習馬会』が実現すれば、握手だけで済むはずはなく、当然政治的な話題に触れるだろう」と語った。
一方、中国政府の台湾関連機構は、従来通り「習馬会」を2段階方式で進める方針を支持している。まず最初に党としての交流を進めることにより、世間の争議をできる限り抑えつつ、シンボルとしての意義と実質的な意義を持たせる。次の段階として、92年に香港で行われた両岸問題に関する討論(九二共識)の精神に基づき、両者の指導者としての身分による会談を実現していくというものだ。
南僑(NAMCHOW)の油脂製品、検査合格で販売再開
油脂・食品の南僑化学工業(NAMCHOW)の油脂製品に工業用油使用の疑いが出た問題で、桃園県衛生局は19日、衛生福利部食品薬物管理署の検査合格通知を受け、暫定的に販売を禁止していた123品目の販売再開と製造ラインの稼働を許可した。
対象となった商品は業務用が主で、製パンなど3000社に卸されていた。通関書類で南僑は「For Industry Use(産業用)」を「工業用」と訳していた。食品薬物管理署では同社が通関手続きの時間と費用を削減するために故意に行った可能性も疑っている。台北市衛生局はこの瑕疵に対し同社に3000万元の罰金を科した。
KTゲームス、楽陞と提携=RPGを繁体字圏に[媒体]
コーエーテクモホールディングス(横浜市)の傘下でオンラインゲームやモバイルコンテンツを開発・運営するコーエーテクモゲームス(KTゲームス)は16日、台湾の同業、楽陞科技(Xペック・エンターテインメント)とコンテンツのライセンス供与に関する提携で合意した。
同社の小林伸太郎・専務取締役と楽陞の許金龍董事長が新北市の楽陞本社で共同発表した。KTゲームスは、人気のスマートフォン向けロールプレイングゲーム(RPG)「真・三國無双ブラスト」のライセンスを楽陞に供与し、楽陞は繁体字版に現地化して台湾、香港、マカオで販売していく。具体的な販売開始時期などは今後詰めるが、KTゲームスの本社グローバル事業部担当者はNNAに対し、「真・三國無双ブラストを足掛かりに、市場の動向をみながら他のコンテンツも提供していきたい」と話した。
17日付経済日報は、楽陞の許董事長が新たな子会社か、KTゲームスとの合弁会社の設立も視野に入れていると報じたが、KTゲームスは「17日時点ではそこまで協議していない」、楽陞の広報担当は「可能性は否定しないものの、現時点で決定しているのは真・三國無双ブラストのライセンス取得だけ」とそれぞれ話した。
■DeNAとも協力か
また経済日報は、楽陞がソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA、東京都渋谷区)と提携したことも伝えた。楽陞は、DeNAがゲーム、コミュニケーションポータルサイト「Mobage(モバゲー)」で取り扱う米ディズニーのキャラクターを主題にしたゲームを台湾で提供するとともに、2社共同で研究開発(R&D)拠点を設けるという。これについて楽陞はNNAに対し「詳細は今後詰める。同時に中国・北京市の支社が主導する形で共同で中国市場開拓を推し進めていく」と話した。DeNA本社広報部は「現時点で公開できる情報はない」とコメントした。
台湾の違法油問題 財政相、輸入油の税関検査強化する考え
財政部の張盛和部長は20日、立法院(国会)の財政委員会で、台湾に輸入される油について、食用と非食用で異なる基準を設けて税関検査などを行う考えを明らかにした。
新しい検査は、経済部が11月末に予定している輸入品に関する規定の修正後から実施する。油を食用油、非食用の飼料用油、工業用油に分類した上で、衛生福利部、農業委員会、工業局のそれぞれの基準で安全性を確認する。
台湾では昨年から飼料用油や工業用油、違法な添加物などが混ぜられた食用油が製造、販売されていた事件が相次いで発覚し、食の安全に対する不信感が高まっている。
世界の神秘的な橋ランキング 台湾・台北の錦帯橋が暫定第1位
海外のウェブサイトが実施している世界の神秘的な橋を決めるインターネット投票で、台北市の大湖公園内にある錦帯橋が20日午後2時現在暫定1位になった。日本の橋では山口県岩国市の錦帯橋が36位となっている。
大湖公園は自然豊かで風光明媚な場所として2012年には英紙デイリー・メールでも紹介された。錦帯橋は大自然の景色に溶け込み、水墨画の風景のような美しさが人気を呼んでいるとみられる。
2位はドイツのラコッツ・ブリュッケの橋、3位はブルガリアのロドピ山脈にかかるデビルズブリッジがランクインしている。
台北市立動物園の赤ちゃんペンギン、すくすくと成長中
台北市立動物園で9月20日にふ化したキングペンギンの赤ちゃんが両親の手厚い保護の下、順調に成長している。
この赤ちゃんペンギンは、同動物園で生まれ育った5歳のオス「ドゥドゥ」([口都][口都])と、2000年に米国から来た17歳のメス「メイグァイ」(美乖)の“年の差カップル”の間にできた初めての子ども。
キングペンギンは1度に1つの卵しか産まず、オスとメスが交代しながら24時間つきっきりで面倒を見る習性を持っており、体重測定の際には赤ちゃんペンギンが鳴くと父親の「ドゥドゥ」が大声で応える様子が見られた。
ふ化してから最初の2週間、赤ちゃんペンギンは親ペンギンの足の間に全身が隠れるくらいの大きさだったが、約1カ月が経った今では頭しか入らないほどに成長。当初は170グラムしかなかった体重も、19日現在は2キログラムを超えている。
台北市立動物園ではオス8羽、メス8羽と赤ちゃんペンギン1羽の計17羽のキングペンギンが飼育されている。
台北、世界デザイン都市のバトン引き継ぐ
台北市政府は19日、文化局の劉維公・局長が南アフリカのケープタウンで行われた「2014年世界デザイン首都」の引継式に出席、台北市が2016年の活動を正式に引き継いだことを宣言した。
世界デザイン首都 (World Design Capital 、略称WDC) は、産業デザイン社会国際会議(ICSID)によって提起された世界的な都市振興プロジェクト。2年ごとに開催され、プロの審査員が申請を行った年の中から、最も模範的な意義を持つ都市を世界デザイン都市として選び出す。
これまでに選ばれた都市は、2008年度のイタリア・トリノ。2010年度の韓国・ソウル、2012年度のフィンランド・ヘルシンキ、2014年度の南アフリカ・ケープタウン、そして、2016年度の中華民国台湾、台北市。
台北市文化局によると、台北時間19日未明2時、2014年度の世界デザイン都市、ケープタウンで、過去一年間の活動の締めくくりとなる引継式が開催され、劉維公・局長が主催元のICSID理事長から正式にタイトルを引き継いだ。世界各国からの170名のゲストが集まる中、台北市が世界デザイン首都として世界の注目を浴びた歴史的な瞬間だとして、2016年に向けての意欲を示している。
台湾生まれの日本人のドキュメンタリー公開
「日本が間に合わなかった記録、そして、台湾が忘れた記録」…第二次世界大戦後、台湾に在住していた40万人あまりの日本人が日本へ送還されたが、そのうちのおよそ半数は、台湾で生まれた日本人、いわゆる「湾生」と呼ばれる人たちだ。
台湾と日本の血を引く作家、田中実加(台湾名:陳宣儒)さんは、12年の歳月をかけて200名の「湾生」のルーツを追い続けてきた。18日、その経緯を描いた書籍「湾生回家(湾生の帰郷という意味)」の発表会が花蓮市内の門諾醫院で行われ、同日夜には、花蓮文創園區で、同名のドキュメンタリー映像作品も初公開され、多くの人たちが、涙ながらに映像を鑑賞し、湾生の物語に聞き入った。
ドキュメンタリー作品は、4年前、田中さんが花蓮で自己の人生を探す湾生をサポートした経過を記録したもの。田中さんは、1910年、日本からの大量の移民がはじめて台湾に移植し、日本人村「吉野村」を建設したが、それが現在の花蓮県吉安郷に当たる。その縁から、花蓮を、台湾各地で巡回上映会を予定しているドキュメンタリー作品の初公開場所に選んだと説明。生前、田中さんの家で働いていたお手伝いさん夫婦も湾生で、二人の台湾でのルーツを探すことを約束していた田中さんは、画家としての仕事以外にも、自宅を売り払ってドキュメンタリー作製のための資金づくりをしてきたという。
10数年来、田中さんは142名の湾生の出生記録を入手してきた。田中さんは、湾生たちの感動は、やっと自分が生まれた証明を探し当てたことから来るものであり、この感動が、田中さんを励ます原動力でもあると語っている。
会場には、ドキュメンタリーの主人公のひとりである松本洽盛さんも日本から駆けつけた。松本さんは、水牛とよく遊んだ花蓮での少年時代をなつかしく思い出す、名前に使われている「洽」という字は、台湾のお坊さんがつけてくれた字で、台湾でこの文字を名前に使っている人と出会うと親しみを覚えるといい、しみじみと、台湾にはもう20回以上戻ってきているがやっぱり台湾はいいところだと語った。
世界経済自由度指数 台湾は18位
米シンクタンク、ケイトー研究所(Cato Institute)、カナダのシンクタンク、フレーザー・インスティテュート(Fraser Institute)など、世界の研究機関がまとめた「2014年度世界の経済自由度レポート」が17日に公表された。これによると、上位3位は順に、香港、シンガポール、ニュージーランドで、台湾は18位、日本23位、ドイツ28位、韓国が33位。
レポートは2012年度をベースに、152の経済体に対して、政府規模、司法制度、財産権、貨幣の健全さ、国際貿易自由度、法規制限などの面から、世界経済自由度の変化を評価するもの。
報告では、前回の調査と比べると、上位3位は変わらないが、世界経済の自由度は小幅な下落を見せていると指摘している。
世界の主要な貿易国家のうち、アメリカとイギリスはともに12位、ドイツが28位、韓国が98位、ブラジルは103位、インドが110位、中国大陸は115位。
台湾は18位で、3位後退。10点満点の評価で獲得したポイントは7.71点だった(前回は7.77点)。国際貿易自由度と法規制限などの評価における得点が小幅に上昇したものの、政府規模、司法制度、財産権、貨幣の健全さなどにおいて小幅に下落している。
アルメニア、グルジア、カタールなどの新興国家が、金融緩和政策や経済貿易政策などで世界貿易競争に加入してきたことが、台湾のランキングが後退したことの主な原因とされている。
食薬署:南僑グループは「シロ」
桃園県衛生局は19日、衛生福利部食品薬物署から、南僑グループの食用油は問題なしとの通知を受け、封印されていた同社のタンクを開封した。暫定的に販売停止となっていた同社の商品の販売も再開される。
台湾の大手食品メーカー、南僑グループが、バターなど数項目の商品を、定められた食品検査方式に基づかずに輸入したとして、衛生局は、同社の123項目の商品について暫定的な販売停止を求めていたが、衛生福利部食品薬物管理署の姜郁美・代理署長は19日、南僑化学工業のバター、パームオイル、ココナツオイルの調査結果は異常なしとする報告を桃園県衛生局に提出したことを明らかにした。これを受けて、南僑グループは、関連商品の販売再開準備に入っている。
南僑グループは、社内のミスから、政府が多くの資源を使って同社の製品の安全性を確認しなければならなくなってしまった、非常に申し訳なく思うと同時に、ありがたくも感じている、今後は内部管理と監督システムを強化していきたいというコメントを発表している。
貧富の格差拡大、台湾でも実感
アメリカのシンクタンク、ピュー研究所(Pew Research Center)が行った最新の調査によると、先進国、新興国、または開発途上国などの区別に関わらず、人々が貧富の格差が拡大を続けていると感じていることが明らかになった。
調査では、物価上昇、就業チャンスの欠乏が異なる階級間の流動を困難にしており、貧困層と富裕層の世襲につながっていると指摘している。
ピュー研究所は長期的にアメリカと世界各国で関心の高い議題について研究を行っている。今年3月から6月にかけて、44カ国、5万人近くの人々に対し、富の分配の公平性や未来の経済に対する見方などを調査した。全体的には、6割の人々が貧富の格差は、現在非常に深刻な状態になっていると感じており、新興国家の状況は、先進国よりも若干深刻な傾向が見られるという。
調査の対象になった先進国の中には、台湾と近い韓国と日本があるが、双方での調査結果は大きく異なる。韓国では、半数以上が貧富の差が大きいと感じており、政府の経済政策が大きな原因だと考えているという結果が出ているが、一方の日本では、貧富の格差が大きいと感じている人は3割弱にとどまり、世界平均を大きく下回っている。
中華民国台湾は今回の調査の対象には入っていないものの、台湾の大手日刊紙、聨合報が7月に行ったアンケート調査によれば、対象となった2500名の85%が、台湾の貧富の格差が深刻化していると感じているという。
これも食べるの?・・台湾航空会社の乗務員が“侮辱発言”、乗客にネットで晒され謝罪
台湾航空最大手、中華航空の客室乗務員が今月9日、福岡行きの機内で「乗客を侮辱する発言をした」と指摘され、乗務員と同社が乗客に謝罪していたことが分かった。乗客が発言内容などをインターネット上で暴露し、ネットユーザーたちの間に怒りが広がった。中国台湾網が17日伝えた。
台湾東森新聞の報道によると、この乗客は9日、一家5人で中華航空の福岡行きの便に乗った際、食事の時間に2歳の子供が寝ていたため、「機内食を持っていくことはできますか」と、ある女性客室乗務員に質問した。するとこの乗務員は「そんなことは当然だめ。税関でつかまりたいんですか?」と返答した。
乗客は食べ物を無駄にしたくないと思い、子供の分を食べ始めた。これを見た同乗務員は信じられないといった口調で、「はぁ!?これも食べるんですか?私だったら食べない。日本には美味しいものがたくさんあるのに、なぜこれを食べるの?」などと畳み掛けた。
こうした発言がネット上で伝わると、ネットユーザーたちの間に怒りが広がり、この乗客に対して「中華航空に苦情を言うべきだ」との提案が続々と飛び出した。
この騒動について中華航空は16日夜、「該当の乗務員は言葉が足りず、誤解を与えたとして乗客に謝罪した。また中華航空の担当部門も電話で乗客に説明、謝罪し、許しを得た」とコメントしている。
台湾で生まれ育った日本人、ルーツ探しの映画公開
日台ハーフの作家・田中実加さんが12年かけて制作したドキュメンタリー映画が、18日に台湾・花蓮県で初公開された。
第二次世界大戦の敗戦により、当時約40万人の日本人が台湾から帰国させられたが、その半数は台湾で生まれ育った「湾生」と呼ばれる人々だった。映画は、田中さんが自らのルーツを探す「湾生」をサポートした経緯を記録したもの。1910年、日本からの多数の移民が移り住んだ日本人村「吉野村」は、現在の花蓮県吉安郷にあたり、台湾各地で巡回上演される予定の映画を初公開する場所に選んだ理由でもある。
田中さんの家で働いていた夫婦も「湾生」で、生前2人のルーツ探しを約束していた田中さんは、自宅を売り払ってルーツ探しの活動費にあてた。その後、田中さんはこれまでの10年あまりで、142人の「湾生」の戸籍謄本や出生記録を入手し、台湾で生まれた証明を探し当てた。「湾生」の感動は、自らのルーツにようやくたどり着いたことから生まれたものであり、そうした感動が田中さんを突き動かす原動力になっているという。
KTゲームス、楽陞と提携=RPGを繁体字圏に
コーエーテクモホールディングス(横浜市)の傘下でオンラインゲームやモバイルコンテンツを開発・運営するコーエーテクモゲームス(KTゲームス)は16日、台湾の同業、楽陞科技(Xペック・エンターテインメント)とコンテンツのライセンス供与に関する提携で合意した。
同社の小林伸太郎・専務取締役と楽陞の許金龍董事長が新北市の楽陞本社で共同発表した。KTゲームスは、人気のスマートフォン向けロールプレイングゲーム(RPG)「真・三國無双ブラスト」のライセンスを楽陞に供与し、楽陞は繁体字版に現地化して台湾、香港、マカオで販売していく。具体的な販売開始時期などは今後詰めるが、KTゲームスの本社グローバル事業部担当者はNNAに対し、「真・三國無双ブラストを足掛かりに、市場の動向をみながら他のコンテンツも提供していきたい」と話した。
17日付経済日報は、楽陞の許董事長が新たな子会社か、KTゲームスとの合弁会社の設立も視野に入れていると報じたが、KTゲームスは「17日時点ではそこまで協議していない」、楽陞の広報担当は「可能性は否定しないものの、現時点で決定しているのは真・三國無双ブラストのライセンス取得だけ」とそれぞれ話した。
■DeNAとも協力か
また経済日報は、楽陞がソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA、東京都渋谷区)と提携したことも伝えた。楽陞は、DeNAがゲーム、コミュニケーションポータルサイト「Mobage(モバゲー)」で取り扱う米ディズニーのキャラクターを主題にしたゲームを台湾で提供するとともに、2社共同で研究開発(R&D)拠点を設けるという。これについて楽陞はNNAに対し「詳細は今後詰める。同時に中国・北京市の支社が主導する形で共同で中国市場開拓を推し進めていく」と話した。DeNA本社広報部は「現時点で公開できる情報はない」とコメントした。