台湾の自転車レース、美しさで世界トップ50入り アジア唯一
フランスの自転車専門誌、LeCycle誌が9月号で発表した「世界で最も景色の美しいレースコーストップ50」に、台湾のヒルクライム大会「台湾自行車登山王挑戦」(台湾KOMチャレンジ)がアジアから唯一選出されたことが分かった。
50コースのうち、34本がフランスにあり、残り16本の多くはアメリカやカナダなどのコースで、アフリカからは南アフリカ、アジアからは台湾がそれぞれ選ばれている。
台湾KOMチャレンジでは、参加者が花蓮・七星潭から花蓮と南投の県境に位置する合歓山・武嶺までの全長105キロメートルを走る。高低差は3275メートルにも及ぶハードなレースだが、沿線はタロコ峡谷の雄大な渓谷美など日本で味わえないコースレーアウトが楽しめる。
この大会は1月にも同誌が選んだ「世界で最も難易度の高いコーストップ10」に入っている。今年の開催は11月15日。
台湾の中央大学、発見した小惑星を「台北」と命名
国立中央大学(桃園県)は24日、台北市政府が長年にわたり天文学の普及・啓発活動を行ってきたとして、同大学が発見した小惑星を「Taipei(台北)」と命名したと発表した。
「台北」と名付けられた小惑星は2006年、同大学の天文研究所が運営する鹿林天文台(嘉義県)で林宏欽台長と葉泉志さんによって発見。今年9月9日に国際天文学連合の審査を通過し、正式に名前が認められた。
小惑星「台北」は同天文研究所が発見した800個余りの小惑星のうち、命名が認められたものとしては27番目、台湾の地名が付いたものとしては嘉義、南投、中レキ、桃園、苗栗、高雄、台南、台中、澎湖に続く10番目の小惑星。(レキ=土へんに歴)
鹿林天文台は台湾第一号の小惑星と彗星を発見した天文台で、中央大学は教育部などの援助を受け、2016年に新たな2メートル望遠鏡を設置する予定。
台湾で活躍中のタレント、佐藤麻衣さんが結婚 相手は大企業の御曹司
台湾で10年以上活躍している日本人タレントの佐藤麻衣さん(34)が、台湾を代表する企業グループの一つ、台湾プラスチックグループの創業者・王永慶氏の孫、王泉仁さんと結婚していたことが25日、分かった。台湾の複数のメディアが伝えている。
佐藤さんと王さんは2004年に共通の友人を通じて知り合い、今年10年ぶりに再会した後、仲を深めていたという。結婚式は10月15日に東京で行われた。佐藤さんは今後、タレントを引退して家庭に専念するとしている。
「マーイー」の愛称で親しまれている佐藤さんは2000年、台湾の人気番組「スーパーサンデー」のオーディション企画への参加をきっかけにデビューし、バラエティー番組やCMを中心に活躍。近年では日本にも活動の場を広げていた。
一方、王さんの祖父、王永慶氏は「台湾の松下幸之助」「経営の神様」と呼ばれた有名な経営者で、大手スマートフォンメーカー・HTCの王雪紅会長は叔母にあたる。
台湾初訪問の瑛太、高雄・爆発事故の犠牲者に祈り
2014高雄映画祭のオープニング作品「まほろ駅前狂騒曲」に主演した瑛太と大森立嗣監督が24日、映画祭のオープニングセレモニーに出席し、8月に高雄市で起きた爆発事故の犠牲者とその家族への祈りを込めた、大きなお守りを同市の陳菊市長に贈った。
瑛太は同日市内で行われた記者会見で、台湾語で「高雄、こんにちは」、中国語で「私は瑛太です。高雄に来ることができて嬉しいです」と挨拶。大森監督も中国語で「こんにちは」と照れくさそうに述べた。
また、台湾の離島、金門島特産のお酒「高粱酒」を飲んだという2人は、(高めのアルコール度数に)目が回ったが美味しかったと嬉しそうに語った。
映画祭では台湾内外の作品170本以上が上映され、日本からは「まほろ駅前狂騒曲」のほか、櫻井翔と宮崎あおい主演の「神様のカルテ2」や直木賞作品を映画化した「私の男」などが参加している。開催は11月9日まで。
ダライ・ラマの台湾訪問は「中国に戻るのと同じ」 議員の発言が波紋
国民党に所属する呉育昇立法委員(国会議員)が23日、ダライ・ラマ14世の訪台について、「台湾と中国大陸はともに一つの中国に属しており、ダライ・ラマ14世が台湾に来るとしても、それは中国の土地に戻るのと同じ」と発言し、野党議員や台湾のチベット支援団体から批判の声が上がるなど、波紋を呼んでいる。
行政院大陸委員会は呉氏の発言中の「中国」とはすなわち「中華民国」を指しており、わが国の憲政体制に合致すると強調。同委員会の呉美紅副主任委員も、台湾と中国大陸の関係を「一つの中華民国、二つの地区」と関連条例が位置づけていると指摘した。
訪台を巡っては13日、蒙蔵(モンゴル・チベット)委員会の蔡玉玲委員長が訪問を歓迎する発言を行い、中国大陸側から不満が出ていた。
ダライ・ラマ14世はこれまでに計3回台湾を訪問。1997年に李登輝総統、2001年には陳水扁総統(いずれも当時)とそれぞれ会ったが、中国大陸との関係を重視する馬英九総統は、2009年に災害慰問での訪台は受け入れたものの、会談は行わなかった。
2012年末にも国際女性団体の招待による訪問が計画されていたが、外交部が「国家全体の利益を考慮すると、この時期の来台は適当でない」として入国を認めなかった。
馬・総統:任期中に両岸商品協定交渉妥結を
馬英九・総統が、総統任期内に中国大陸との商品貿易協定の交渉を終えられるよう希望した馬英九・総統は24日、民間の出版社による未来の台湾の競争力に関するフォーラムに出席、米ハーバード大学のMichael E. Porter教授と対談した。
馬・総統は、2016年5月の任期満了までに終わらせるべき仕事はまず、中国大陸との商品貿易協定の交渉と、すでに調印済みの両岸サービス貿易協定の立法院での承認だとし、それに次ぐ切迫した仕事としては台湾海峡両岸双方の窓口機関による事務機構の相互設置だと述べた。
馬・総統は、6年前の総統就任時から大局的な見方をしているとし、両岸の長期的な未来について今決定するのは無理だが、その「未来」がやってくるまでの間、両岸交流を円滑に進めるための大きく長期的な安定した枠組みが不可欠だとの見方を示した。
馬・総統は、「我々が今していることはすべて、将来問題を解決するための基礎だ。中華民族は両岸の問題を解決する知恵を間違いなく持っている。しかし時間が必要で、あわてても成し遂げられない」と話した。
馬・総統は、両岸関係は発展するしかなく、後退はありえないと指摘、過去6年間でもっとも有意義だったのは両岸関係発展の道を見つけ出したことだとした上で、台湾はこの道をより大きな決意と行動力で歩み続けなければならないと訴えた。
台湾高速鉄道、財務改善案を役員会が承認
台湾新幹線こと、台湾高速鉄道の役員会が財務改善案を正式に承認した。台湾高速鉄道は23日午後、役員会を開き、6時間あまりの会議の末に未来の財務改善案を承認した。それによると、台湾高速鉄道公司はまず、台湾元390億元を減資し、それから改めて300億元増資する。事業を続けられる特別許可期間は従来の35年から75年に延長する。同財務改善案により、運賃は最も早い場合来年4月に引き下げる。
台湾高速鉄道によると、減資は従来の普通株の約6割で、増資は現金増資と私募の二つの部分に分けられて実施される。現金の増資分は70億元でそのうち1割の7億元程度は社員が購入、残りの65億元は基準日に株主だった人に割り当てる。また、駅周辺エリア五つの用地を開発する地上権を政府に返還し、その価値に応じて、政府に支払うべき「還元金」から相殺させる。
財務改善案には運賃の引き下げも含まれている。交通部と立法院に報告後、来年2月には株主会でも報告し、問題がなければ来年3月に運賃引き下げを正式に発表して4月に実施する予定。
経済部:高雄の石化パイプラインすべて把握
経済部が、台湾南部・高雄市で今年7月に大規模な爆発事故を起こした石油化学パイプラインをすべて調査して把握したとしている。7月31日深夜、高雄市の市街地で、道路に埋められていた、石油化学原料を送るパイプラインから原料が漏れ出し、それが下水を送るボックスカルバートに充満して大爆発。広範囲にわたり、路面に大きな陥没ができた。この爆発では通行人や駆けつけていた消防隊員など、30人以上が死亡した。
同事故では、企業が埋設していたこれらパイプラインを自治体や中央政府が完全に把握しきれていなかったことが問題視された。経済部工業局の呉明機・局長は24日、高雄市のパイプラインはすべて調査を終え、台湾北東部・宜蘭県の一部パイプラインも含めて12回にわたる特別会議を開いていると明らかにした。経済部は現在、関連の資料をまとめているところで、来週にもこの事故を受けての法律改正案を行政院に提出する。
呉・局長は、パイプラインの調査を終えて管理制度を調整する必要性を感じたとし、今後はパイプラインのみならず、今回の爆発を起こしたボックスカルバートも一括して管理する形を主張。一部は自治体の管轄なので、自治体と中央政府の連携が重要としている。
MRT空港線のサービスを馬総統が絶賛 2015年末開通目指す
馬英九総統は25日、江宜樺行政院長(首相)、葉匡時交通部長(交通相)らと共に、2015年末開通予定のMRT空港線の車両や、空港に着く前に荷物が預けられるチェックインサービスを視察し、「先進的で便利なサービス」だとして高く評価した。
空港線は台北-桃園空港間を最速35分で結ぶ全長51キロメートルの路線で、現在、各種の点検作業が進められている。交通部の葉匡時部長は視察の際、馬総統に対して来年末の開通に強い自信を見せた。
また、交通部は空港線の台北駅と新北産業園区駅において、飛行機のチェックインサービスを提供する予定で、利用者は空港に着く前に搭乗手続きを済ませられるほか、荷物を預けて身軽な状態で観光などを楽しむことができる。
産業スパイ?台湾の茶園で不法就労の中国大陸籍の男ら逮捕
法務部調査局は23日、南投県竹山鎮の茶園で不法に働いていた中国大陸籍の男4人を22日に逮捕したと発表した。そのうちの1人、鄒姓の男は大陸の業者の依頼を受けて、台湾の茶に関する情報を収集していた。
当局の調べによれば、鄒は親族を訪問する名目で台湾入りし、高額の報酬で、台湾各地で茶の栽培や製造についての情報を集め、自分が撮った関連の写真などを中国大陸側に送信していた。鄒は容疑を認めている。
また、不法就労を手引きしたとされる張姓の男は、台湾男性(現在は故人)と結婚して中華民国籍を取得していた中国大陸の元妻と再婚することで、台湾での居留権や勤労権を手にした。その後、友人を通じて親族訪問で台湾を訪れている大陸籍の人々に話を持ちかけていたという。
調査局は、「両岸人民関係条例」(台湾地区と大陸地区人民関係条例)に違反したとして4人を勾留し、国家の安全保障に関わる問題がないか、引き続き調査を行っている。