【台湾ブログ】東京・青山で出会った故郷・台湾の名菓に感動!
台湾名物のひとつとして広く知られている、鳳梨酥(パイナップルケーキ)。日本人の台湾土産の定番菓子だと言えるだろう。台湾では味を競うコンテストが毎年開催され入賞した店や、歴史のある店は大人気で、多くの客でにぎわっている。人気店で知られる「微熱山丘 SunnyHills」は、パイナップルを始めとした材料すべてにこだわり、素朴ながら上品な味と確かな品質を誇っている。
台湾の人々の支持が高い上、旅行客も訪れ海外進出へと広がる中、「SunnyHills」の東京店に注目した台湾のブロガーが訪問記を載せた。ハンドルネーム・蝶さんは、「SunnyHills」東京店はブランドショップが集まる街・南青山にあり、「日本の著名建築家である隈研吾氏が手がけた建物で、すぐに人目を引く」と紹介。
にぎやかな青山通りを過ぎた静かな通りの路地に建ち、木を組み合わせた外観で「見えると好奇心がわく。こんな複雑な建築物をどうやって作るのか、誰もが知りたくなるだろう。看板は小さく、店だと気づかない」など、初めて店舗を見た感想をつづった。店内に入った筆者は、組み木の隙間から日が差し込み光って見えると驚いた。
「ダイヤモンドのようにキラキラしていた」といろんな場所に移動し夢中になって観察したそうだ。そして「中国語を話せる日本人スタッフが案内してくれる」、「商品は並んでおらず、見えるのは大きなテーブルでケーキとお茶を味わっているお客様だけ。台湾のおもてなし文化が体感できる」、「建物の影が湯呑み茶碗に映って魅惑的」と感動したポイントをあげた。
重要なパイナップルケーキの味だが、台湾より少し甘いと感じたそうだが、日本人の好みに合わせて味を変えたと知った筆者は納得し、高級バターを使っている情報も得る。「私には違いが分からなかったが、とてもおいしかった」と試食の感想を述べた。この店は試食用としてケーキ1個をまるごと提供し、お茶を添えてサービスすることで知られているが、東京店も同じシステムを取り入れているとのこと。
「ケーキは台湾よりも大分高額だが、食べたほとんどの人が購入して帰るだろう。店のサービスが素晴らしいので、買おうと思わせる価値が生まれるのだ」と筆者は強調した。商品は布製の手提げ袋に入れてくれるが、「東京限定と刺繍を施したり、色違いなど種類があればさらに多くの人が買う」と、台湾人でも欲しくなる包装に関するアイディアも述べた。
最後には「もし東京を訪ねたら、ぜひSunnyHillsに行って台湾店との違いを感じてほしい」と、筆者は勧めた。日本に行ってまで地元メーカーの品を買ったりする必要はないと思うのが一般的だが、この店は別なのだ。東京のおしゃれスポットに建ち、奇抜で独創的な建物、魅力あるおいしいパイナップルケーキを、台湾人は誇りに感じているに違いない。故郷の自慢を日本の中心地で実感したい台湾人の観光名所になりつつあるようだ。