「保存料、着色料、中国産不使用だから安全」と宣伝されるほど、日本人が中国産食品を嫌うのはなぜか
中国メディア・人民網は2日、日本では中国産食品に対する根強い偏見があるとして、日本のあるおせち料理が「防腐剤、着色料、中国産原材料不使用」だから安全と宣伝されていたことを紹介する記事を掲載した。
記事は、日本の消費者は廉価でおいしい中国産食品をはじめとする外国からの輸入食品よりも、国産の食品を選ぶ傾向が強いと紹介。例えば、スーパーで中国産ニンニクが3個158円なのに対して国産ニンニクが1個248円で売られていたとしても、日本の市民の多くは国産ニンニクを買うと説明した。
また、日本で夏になると食べられるウナギでも同じ現象が起きていると紹介。ウナギ業界に何十年も携わっているという専門家に聞くと「中国産は安全、品質で国産に劣らないばかりか、国産よりも優れている」という答えが返ってきたとした。
そのうえで、日本の消費者が国産品を愛する背景には「中国の輸入食品の安全性を危ぶんでいる」ことがあると解説した。それを示す最たる例として、あるレストランが掲載した「おせち料理」の広告で、安全性をアピールするために「防腐剤、人工甘味料、合成着色料、中国産主原材料すべて不使用」と表記されていたことを紹介、「この会社を訴えてやろうかと思うほど怒りが続いた」とした。
記事は、今や廉価な中国産食品は一般の日本の市民にとってはほぼ生活必需品になっているにもかかわらず、「日本メディアによる大々的なあおりによって、日本国民が中国産食品をかなり疑っている」と論じた。そして、数年前の「毒入りギョーザ事件」で多くの日本人が「中国のすべての冷凍餃子は有毒」と誤解し、昨年マクドナルドで発生した“期限切れ肉”を材料に用いた事件のあとも、日本メディアが大いに喧伝したことで中国産食品のイメージが悪化したとした。