台湾各地の観光地、春節休みでにぎわう
旧正月の「春節休み」3日目の20日は天候に恵まれ、台湾各地の観光地は行楽客などでにぎわいを見せた。
人気観光地の九フン(新北市)には同日、行楽客に加え、日本や韓国からの観光客など推計5万人が訪れた。地元警察は混乱を防ぐため、50人を投入して交通整理を行ったほか、市民に公共交通機関を利用するよう呼びかけた。(フン=にんべんに分)
日本の伊賀流忍者博物館(三重県伊賀市)とコラボレーションしているテーマパーク「麗宝楽園」(台中市)では忍者や芸者によるパフォーマンスが人気を集めており、20日の入園者数は約1万5000人に上った。同園は21日には2万人突破を見込んでいるという。
また、太平山国家森林遊楽区(宜蘭県)も例年以上の人手で、入場者数が5000人を超えたほか、羅東林業文化園区(同県)では混雑を避けるために入場規制が実施されている。
酒に酔った外国人男性、嘉義駅で線路に転落 無事救助される
嘉義駅で21日午前7時ごろ、外国人男性がホームから線路に転落する騒ぎがあった。男性は駆けつけた鉄道警察によってすぐに救助され、列車の運行にも影響は出なかった。
警察当局によれば、この外国人男性は当時酒に酔っており、意識もはっきりしていなかったという。救助された男性はホームでしばらく休んだ後、警察官らの助けを借りて列車に乗り、台南に向かった。
当局は、男性の転落時に駅に入る列車がなくて幸いだったとしている。
旧正月二日目、「里帰り」で渋滞
旧正月二日目の20日、嫁いだ女性が里帰りすることで国道などを利用する自動車が増えている。台湾では旧正月の二日目は、嫁いだ女性が夫や子供と共に里帰りをする習慣がある。このため国道などを利用する自動車が増える他、鉄道の駅などでも混雑が見られる。また、この里帰りは夕方には終えて、実家を離れることになっており、午前と夜にこうした混雑が見られる。
交通部高速公路局は午前11時までで、国道を利用する自動車は延べ100万台を突破したとし、夜12時までには延べ320万台が利用することになると予想した。午前中は、国道1号線高架部分で南下する場合の楊梅から新竹、国道3号線で南下する和美から名間、国道1号線の楊梅から新竹、国道10号線の左営から燕巣までの一帯で、走行スピードが時速40キロ以下になる渋滞が発生した。
旧正月スピードくじがヒット
旧正月のスピードくじが大ヒット。1枚台湾元2000元(日本円約7400円)の「2600万スーパーおとしだまスピードくじ」がヒットしており、宝くじを発行する台湾彩券は19日、旧暦の「小さい大晦日」の17日と「大晦日」の18日の二日間で、台湾元36億元(日本円約130億円)を超える売り上げがあったと明らかにした。
これに19日の売り上げも加えれば50億元(日本円約185億円)に達すると予想している。このくじの一等賞は台湾元500万元(日本円約1850万円)で2本、二等賞は100万元(約370万円)で、すでに当選者が91人出ている。
旧正月、両親には何をプレゼント?
旧正月に両親に贈るプレゼントが話題とに。台湾では旧正月二日目の20日は、嫁いだ女性が夫、子供と共に里帰りをする習慣がある。里帰りでは両親へのプレゼントが欠かせないが、8種類のプレゼントが親孝行の効果があると伝えられている。
中央通信社が報じたところによると、それは現金より価値のある各種チケット。現金はもっとも使い出はあるが親のことを思いやる気持ちに欠けるとされ、リゾートホテルの宿泊券、温泉、スパのチケットなどを贈り、両親にちょっとした旅行のプランをプレゼントすることが良い。また、眠りやすいマットレス、マッサージ器、マッサージチェア、電気カーペットなども薦められている。
三つ目は健康に関する電子機器で、流行の身につけられるウェアラブルデバイス。万歩計機能、心拍数のチェック、カロリー消費量などがわかるリストバンドやスマート腕時計、あるいは電子血圧計などが良いとされる。四つ目は、温水洗浄便座。五つ目は、健康食に関する小型家電で、豆乳製造機、パン製造機、ジューサー、野菜プロセッサーなど。
六つ目は物忘れに配慮したもので、指紋で玄関が開くような鍵に取り替えることで、両親が鍵を忘れて出かけてしまい、家に入れなくなることを防ぐ。七つ目はハイテク製品で、スマートフォン、タブレット端末。これはコミュニティとのつながりや、息子や娘との電話、テレビ電話に利用できる。そして最後は高額なもので、家庭用エレベーターなどとなっている。
日本の定番かぜ薬にアヘン成分=台湾当局が注意呼びかけ
台湾から日本を訪れる観光客にとって、ドラッグストアで簡単に買うことができる市販薬が人気のお土産のひとつとなっているそうだ。台湾では個人使用目的で海外から持ち込むことができる医薬品(非処方薬)の量が1種あたり12瓶、合計36瓶までに緩和されたばかり。
日本への旅行者が増える旧正月連休を前にした2月18日、台湾の衛星テレビ局TVBSのニュース番組で、日本では定番、台湾人の中でも知名度の高い日本の市販薬(かぜ薬)として知られる「パブロンゴールドA微粒」と「新ルル-A錠」の2商品にアヘン類成分が含まれると報じられた。
同ニュースの取材に応じた台湾食品薬物管理署の戴雪詠次長によると、この2商品に含まれるヒドロコドンという成分が台湾で管理薬物に指定されているオピオイド(アヘン類)咳止め薬にあたるという。また、長期服用や過剰摂取により依存症になる可能性があることから、使用にあたって注意が必要と語った。
台湾食品薬物管理署では、日本で販売されている市販薬の中には台湾で管理薬物に指定されているアヘン類成分などを含むものがあり、中国語の説明書もないことから副作用の内容を把握することが難しく、薬を購入する際にはくれぐれも用心するよう呼びかけているという。
羽田空港の謎に迫る、巨大な木製タンクの役目とは?―台湾紙
多くの台湾人観光客が利用する日本の空の玄関口、羽田空港(東京国際空港)には巨大な木製の受水槽(貯水槽)が設置され、木の香りがする独特の水が利用者に提供されている。20日付で台湾・中時電子報が伝えた。
羽田空港のターミナルビル内にあるロイヤルパークホテルに宿泊した経験のある人なら、洗面台に置かれたお知らせを見たことがあるだろう。「羽田空港では、給水、給湯に木製の受水槽を利用しています。水、湯の利用時に木(米ヒバ)の香りがすることがございますが、ご了承願います」というもの。
羽田空港には約175トンの水を貯水できる、直径約8.9メートル、高さ3.6メートルの巨大な木製受水槽が設置されている。木製を採用した理由は、天然の抗菌作用に加え、耐腐性や耐震性が強いこと。震度5以上の地震が起きた場合、自動的にバルブが閉まるため、被災者の飲料水を確保することができる。保温性も鉄製より優れているという。
“お口の恋人”ロッテ、社名の由来は?―台湾メディアが紹介
台湾メディア・東森新聞網は19日、大手菓子メーカーであるロッテについて、社名の由来や創業者の人となりを紹介する記事を掲載した。
記事が紹介したのは、「ロッテは韓国生まれの実業家、辛格浩(重光武雄)氏が東京で1948年に創業し、60年代から韓国での事業を始めた」、「社名はドイツの文豪ゲーテの『若きウェルテルの悩み』のヒロイン『シャルロッテ』に由来。ウェルテルにとってのシャルロッテの存在のように、狂おしいまでに愛する対象=消費者にとっての“お口の恋人”でありたいという願いが込められている」といった点。
また、「日本に千葉ロッテマリーンズ、韓国にロッテ・ジャイアンツという2つの野球チームを持っている」という点にも触れた。
さらに辛格浩氏については、「日本で学び、東京で会社を興して利益を得た後、母国に投資したが、反日的な発言もたびたび物議を醸している」と紹介した。
外国人が思わず引いてしまう台湾流お付き合い、「給料いくら?」はお決まりの話題―台湾メディア
2015年2月19日、台湾メディアのETtodayは、「台湾の人はお金について詮索するのが大好き」と考えるスペイン人の男性を紹介した。春節(旧正月)を前にお年玉の用意で盛り上がる人々を見て、外国人の視点からあれこれ考えたという。
この男性によると、台湾の女性が「お金持ちの男性と付き合いたい」と言うと周囲の人はあまり良い印象を持たないが、スペイン人にしてみると「とてもしっかりした女性」という評価が得られる。その一方で、台湾での付き合いはお金抜きでは語れない。結婚、入院、子どもが生まれて30日目を迎えた日など現金を贈る場面は数多くある。スペインでこれはタブーで、現金を渡すことは相手に関心がないという意味になるという。
さらにこの男性は、台湾の人はお金に関する話題が大好きだと指摘する。「毎月の給料は?」「家賃はいくら?」などと聞かれるが、外国人にしてみると失礼な話で、心の中で「関係ないだろ」とつぶやいてしまうらしい。