久石譲が台湾の交響楽団を指揮 ジブリ映画名曲などを披露
音楽家の久石譲氏が先月26日、南部・台南市で開催中のイベント「台南芸術節」で、台湾のトップオーケストラ、フィルハーモニア台湾(国家交響楽団)を指揮し、ジブリ映画の名曲などを披露した。コンサートは台南文化センターの屋外広場でも同時中継され、素晴らしい演奏に観客からは熱い拍手が送られた。
演奏されたのは、「天空の城ラピュタ」のテーマソングや「千と千尋の神隠し」の挿入曲「あの夏へ」など。久石氏が映画「時雨の記」のメインテーマ曲「la pioggia」をピアノで独奏する場面もあった。
コンサートには頼清徳市長や顔純左副市長、文化局の葉沢山局長なども訪れた。
台南芸術節では6月27日までの期間中、市内各地の会場で演劇やダンス、音楽などのパフォーマンスが行われる。日本の洗足学園音楽大学と新竹教育大学の合同で結成された日台ウインドオーケストラや札幌交響楽団による演奏イベントなども開催される。
桃園空港が北滑走路を改修、観光業推進に影響も[運輸]
台湾桃園国際空港は今週6日から、「北滑走路」の改修に着手する。約1年の工事期間中は「南滑走路」1本のみ稼働となり、観光客の呼び込み強化と同空港の利用客増加が期待される一方で、同空港の混雑が激しくなることが懸念される。2日付自由時報などが伝えた。
北滑走路の改修は、来年の春節(旧正月)前の完了を予定している。交通部民用航空局(民航局)の関係者によると、昨年就航した格安航空会社(LCC)の台湾虎航(タイガーエア台湾)とVエア(威航)を始め、今年もターキッシュ・エアライン(トルコ)や済州航空(韓国)など内外の航空会社が新たな路線を就航する予定。滑走路1本のみの運営では離着陸時の渋滞など様々な問題の発生が予想され、同空港の幹部は「午前7時~9時、午後5時~6時のピーク時に着陸する便は、空中で20分以上の待機が必要となるだろう」と話している。
桃園空港は今年1月に南滑走路の改修を終えたばかり。旅行のオンシーズンの春節連休に間に合ったことで、期間中の1日当たりの離発着便数と乗降客数はいずれも過去最高を更新した。
台湾の大学生の高周波域における聴覚損失、30~40代より大きく
世界保健機関(WHO)により先日、聴覚障害に至る可能性のある世界の若者の数が約11億人に上るとする調査結果が発表された。これに関連して台湾大学医学部耳鼻咽喉科の教授は、台湾の大学生の高周波域における聴力損失の程度は30、40代より大きくなっていると指摘し、イヤホンなどの音量を下げるよう呼びかけている。
劉殿テイ教授によると、大学生の聴力損失は、イヤホン使用の増加などが原因だと推測されている。また、10代の頃から高デシベルの音楽を聞いていると30歳前後で聴力損失が起こり、人の話が聞こえにくくなくなったり、耳鳴りがするなどの症状が現れる恐れがあるという。(テイ=木へんに貞)
治療薬も無いことから、劉教授はイヤホンなどで音楽を聴く際は、音量を最大値の6割以下に下げ、連続1時間聴いた後は約8時間の休息を取るよう求めている。
WHOによると、世界の中・高所得国に暮らす12~35歳の約50%が個人用オーディオやスマートフォンで適正を超えた音量で聴いており、40%がナイトクラブやコンサートで騒がしい音楽にさらされているという。
台湾海峡 運航開始を延期 中間線航空路で中国譲歩
台湾の交通部(国土交通省に相当)民用航空局などは2日、中国が台湾海峡の中間線付近に設定した民間航空機の航路について、中国側に6カイリ(約11キロ)移動させることなどで中国側と合意したと発表した。台湾世論の反発を受け、中国側が一定の譲歩をした形だ。
民航局によると、航空当局間の協議の結果、中間線に沿うように飛ぶ航路については、中国側に移動させることに加え、北から南への一方通行とすることなどで合意。運航開始時期も延期し、中台双方の協議で確定することとした。
また、この航路と浙江省の東山、福建省の福州、アモイをそれぞれ結ぶ3つの航路は当面使わず、使う際には改めて協議することになった。
中国側は1月、これら4つの航路を3月5日から使用すると公表。台湾側は「一方的な設定で受け入れられない」と反発し、特に、中間線に沿う形で飛ぶ航路を除く3本は、台湾本島から大陸に近い金門島と馬祖島を結ぶ台湾側の航路と近く、衝突の危険があるとしていた。航路問題は、2月に予定していた中台主管官庁トップ会談の延期の一因にもなっていた。
桃園空港に悠遊カード売場、外国観光客の利便性向上
台北MRTの交通系ICカード「悠遊カード(EasyCard)」の販売カウンターが台湾桃園国際空港にオープンした。これまでは空港内のコンビニでしか購入できなかったが、第一・第二ターミナルそれぞれに売場を設け、午前8時~午後10時まで年中無休で営業する。通常カードのほか、1~5日間の周遊券タイプの「Taipei Pass」カードの購入、チャージなどが可能で、外国人観光客が台湾に到着後すぐに利用開始できる。また、国立故宮博物院でも同カードでの入場券購入が可能となるなど、今後も利用可能店を拡大していくとしている。[工商時報・中國時報3/3、経済日報3/2]
高雄メトロの“萌え系”キャラクター、日本からファンレター届く
高雄メトロ(MRT)は1日、同社が昨年公開した“萌え系”キャラクター「小穹」(シャオチョン)の担当者宛てに、日本のファンから手紙と贈り物が届けられたと発表した。
高雄メトロによれば、このファンは先月14日のバレンタインデーに同社が実施したファンミーティングに日本から参加しており、手紙にはイベントで配布されたキャラクターのポスターに対する感謝などがつづられていたという。
「小穹」は高雄メトロの駅係員という設定で、昨年11月から駅構内や車内での飲食禁止を知らせるポスターなどに登場。インターネット上を中心に人気を集めており、フェイスブック上の公式ファンページ「進め!高捷(たかめ)少女!」の「いいね!」はすでに3万件を超えている。
また、無料通信アプリ「LINE」(ライン)で使えるスタンプの配信も検討されているという。
台湾で7月に「国際駅弁祭り」、日本や韓国など5カ国が参加
台湾鉄路管理局が開業から128年で初めて、「国際駅弁祭り」を開催する。1日付で台湾・中時電子報が伝えた。
地元台湾のほか、日本、韓国、インド、ベトナム、英国の駅弁が一堂に会し、「海外に行かなくても、各国の本場の駅弁が食べられる」というイベント。周永暉・台鉄局長が「駅弁は鉄道生活に欠かせない必需品。言葉の壁を超える最良のコミュニケーション手段」であることから、「国際駅弁祭り」の開催を思い付いた。7月17日~20日の台湾美食展に合わせて開催されるという。
このほか、台北、台中、高雄、七堵の各駅で販売される人気駅弁「排骨(スペアリブ)弁当」が競い合い、第1回「台鉄駅弁王」を決定する。台湾で駅弁が最初に販売されたのは1956年。海外からの観光客にも人気で、1日に2万3000個を売り上げるという。
一生に一度は行きたい世界の都市 台北が1位に=米サイト発表
米ニュースサイト「バズフィード」がこのほど発表した一生に一度は行きたい都市ランキングで、台北がトップに輝いたことが分かった。
記事中では、「読者を旅行に駆り立てるであろう写真」という文章とともに53都市の写真がランキング順に並べられ、台北を紹介する画像には、霧が立ち込める山脈と台北101などの高層ビルが立ち並び光り輝く都市がコントラストを成す夜景の様子が写し出されている。
2位にはラトビアのリガ、3位にはベルギーのブリュッセルが入った。
アジアの都市では台北のほかに、香港(7位)、中国大陸・上海(12位)、タイ・バンコク(16位)、カンボジア・プノンペン(29位)、東京(33位)などがランクインしている。
可愛らしいシーサーのLINEスタンプが登場
離島・金門島で魔除けとして親しまれているシーサー(風獅爺)を題材にした、無料通信アプリ「LINE」(ライン)のスタンプの配信がこのほど開始され、人気を集めている。
スタンプを制作したのは地元出身の王欽弘さんで、過去には金門県政府が開催したシーサーのデザインコンテストで1位を獲得している。将来的には同島に生息する「ヤツガシラ」と「カブトガニ」のスタンプを作り、より多くの人に島のことを知ってもらいたいという。
スタンプでは「早安」(おはよう)などの挨拶のほか、「好様的」(よくやった)などの若者言葉も取り入れている。
台湾の各銀行、子ども用口座でお年玉争奪戦
台湾の銀行各行は、手数料の割引などの特典を備えた子ども用口座のサービスを打ち出し、旧正月に子どもたちが受け取ったお年玉獲得にしのぎを削っている。
ある銀行は、旧正月のお年玉は子どもに金銭管理の重要性を教えるいい機会だとして、子ども用口座の利用を呼びかけている。
統計によれば、台湾では少なくとも5行の銀行が子ども用口座を提供している。国泰世華銀行や永豊銀行などが金融商品の購入手数料を割引するキャンペーンを行っているほか、元大銀行は金利の優遇制度を設けている。
平渓天灯祭り開催 1600個のランタン、新春の夜空を幻想的に彩る
新北市の平渓で先月27日、「2015新北市平渓天灯祭り」(平渓天灯節)が開催され、夜空を舞う多くのランタンによって織りなされた幻想的な風景が訪れた見物客を魅了した。台東県との共同で製作された高さ約5メートルの熱気球天灯も登場した。
参加者らは新年の願いを思い思いにランタンに記し、写真撮影などをして楽しんでいた。約200個のランタンが一斉に飛ばされると、夜空にオレンジ色の優しい光が無数に漂う景色に、見物客らから歓声がもれた。この日は無料配布された1600個が、8回に分けて打ち上げられた。
東部・台東の名物である熱気球を型どり、新北市と台東県の友好のために製作された特別天灯には、両地域の中学生によって観光の特色をあしらったイラストが描かれた。新北市の朱立倫市長は、新北市の天灯節と台東の熱気球フェスタはいずれも台湾の重要な国際的イベントだと述べ、共同で台湾観光を促進できればと期待を寄せた。
同祭りの開催は今年で17年目。平渓では旧暦1月15日にあたる元宵節の夜にランタンを上げることが古くからの風習となっている。同イベントは、元宵節当日の今月5日にも行われる。