【台湾ブログ】決まりごとが多く態度は曖昧、理解できない日本人
世界各地に滞在経験を持ち、多くの国の人々と交流してきたという台湾人男性が「日本人は付き合いにくい民族」と、理由などをブログにつづった。妻は日本人のようだが、台湾人が息苦しく感じる習慣や思考が日常に根付いているのが日本だと訴えている。比較対象としてアメリカ人とのエピソードも載せた。
筆者いわく、ストレート過ぎて受け止める立場として苦労するのはアメリカ人だが、「簡潔で説得力がある」とのこと。「ミーティング時に準備不足の人物がいると、参加者の時間を無駄にするなと言い放ち、意見が違うと口論になる。だが終了と同時に“関係”が友人に代わり、楽しそうに飲みに行く」と、目撃した時の様子を報告した。
険悪ムードのミーティングから一転、喜んで行動を共にするアメリカ人の感覚は信じがたいと筆者は思ってしまったようだ。「様々な意見があって当然。意見は違っても友人に変わりはない、と考えるアメリカ人はさすがだ」と、その分かりやすくさっぱりした国民性に感服したようだ。
そして筆者にとって、最も理解が難しいのが日本人だ。訪問経験がなかったり観光旅行に来ただけの台湾人は、日本にあこがれや幻想を抱くが現実は違うと強調した。日本で生活するとこのような事態に遭遇する、と具体的な事例として「決まりごとが多すぎる、台湾人にとっては注意すべき細かな事が多くて大変だ。女子は男子よりさらに細かくなる」と述べた。
上手くこなさないと仲間外れやいじめも起こり得る、ともしている。ほかにもはっきりと本音を言わないので、何を考えているのかわからない。ストレートな物の言い方や態度はタブーだと、日本人の付き合いづらさを並べた。日本人の曖昧な返事や態度に心悩ませ、頼まれごとを断る時は遠回しの理由を考えるのに苦労したようだ。
「日本人は精神面が弱くもろい所があるのではないか!? 直接的ではっきりした言動で接すると、表向きは平然としていても内心では不快感を覚えるだろう」と考えた筆者は、ストレートに接すると日本人から悪い印象を持たれ、「意地悪される可能性もある」と注意を促した。
「冒頭で述べたような、アメリカ人のストレートな表現方法を目の当たりにしてしまったら、どんなに多くの日本人が家で悔し涙を流すだろうか……」といった想像も、思わずしてしまったようだ。相手が金髪の外国人だと日本人は許すだろうが、台湾を始めとした「アジア系の外国人がそのような態度を取ろうとすれば、不愉快な表情を見せるはず」ということも、想定内のことらしい。
そのような考察や例から筆者は、台湾人のための日本人との付き合い方をまとめ、「もし日本人に意地悪をされたら、すべて日本人が悪いと思ってはいけない。台湾人が日本人との付き合いをわきまえていない、という現実もあるのだ」と示した。日本人である自身の妻から、教えられたそうだ。
「妻は台湾に行くと、台湾人女性との付き合いに違和感を覚えている」そうで、その戸惑いやいら立ちが、筆者にも伝わっているのだろう。交流を深める良い方法はないものかと、考えたようだ。そして最善の方法ということで、「日本のビジネスマナーについて書かれた本を、いくつか読んでみよう」と呼びかけた。本の内容把握に努めたら、日本人をより深く理解できると読書を薦めた。
日本人を理解しないままだと、いじめられたり嫌味を言われたりする可能性があり、その対処に苦労するなど述べている。例え結婚した相手であっても、同僚や知人であっても、筆者には日本人が本音をさらけ出さない建前主義に映るらしい。「付き合いにくいのが日本人」と結論を出している。筆者が自信を持って断言しているということは、似たような印象を持っている台湾人は少なくないのかもしれない。