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【台湾ブログ】日本の漫画が「奇妙」・・・感じる「日本文化」の変化

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【台湾ブログ】日本の漫画が「奇妙」・・・感じる「日本文化」の変化


 日本人のことを「奇妙に感じる」という台湾人男性が、その思いや理由をブログに書きつづった。ここ数年で変になった、と気にかけているようだ。ブログの筆者である死胖子(ハンドルネーム)さんが、日本人を奇妙に思ったきっかけは漫画やアニメで「進撃の巨人」が大人気を集めている事実からだったという。
 この作品を実際に見た上で、何かが奇妙だと感じたそうだ。「ストーリーの素晴らしさを褒める人には賛同するし、構成面もとても良いと思う。アニメ映像の仕上がりやテーマソングも素敵だ」と、本作の出来の良さを褒めちぎった。だが日本アニメ界の新たな道を切り開く作品だと思うものの、なぜだかすんなり受け入れる気持ちにならないそうだ。

 100%素直に作品を認められないその理由を知るべく、考え込んだという筆者は「最大の理由は、(主人公が)殺害されても必ずしも死に至る訳ではない所だ」と、他人が言った内容を思い出し納得した。また日本製の漫画やアニメは「主役級の女性キャラクターがいるのが前提」だと思っていたが、それも当てはまらない。

 「進撃の巨人」について、「何だか奇妙だ。コナンでは蘭ちゃんが、ドラえもんでは静香ちゃんが登場する」と述べ、不死身な上女性キャラのクローズアップ感が薄い事が特殊な点だとまとめた。続いて筆者が日本文化を好んできたのは、「人間らしいエロチシズムを感じてきたから」と述べている。

 子ども向けの漫画にはマドンナの存在があり、青年向けのコミック誌には女性タレントのグラビアページがある。「青少年が女性を意識するのは当たり前。そして殺人行為は死を呼ぶと、子どもたちに教えるのは悪い事なのだろうか?」と疑問を投げた。「進撃の巨人」は健全な若者たちが知るべき事や欲求を、抑えた内容だと訴えたいようだ。

 筆者は若者たちの衝動を発散させ道徳観を育ててきたのが日本文化だと思っており、その開放的な作りや表現が好きなのだという。「若い男子が持つ色情の対処法を、日本発の漫画本やアニメが教えてくれていた。人道に沿った方法だと思ってきた」と、ずっと信じてきたようだ。

 だが「進撃の巨人」は、明らかにそのような作風ではないにも関わらず、「大いに受け入れられている事実は大問題だと言えないか。近年日本の若い男子の草食系化がますます深刻になり、さらには無食系男子の問題まで発生している。エロチシズムに関連する産業が催眠状態になり、若者たちが意欲を抑えつけられたら大変なことになる!」と訴えた。

 「進撃の巨人」のヒットに重ね、筆者は作風が現代日本を象徴していると考えた。死の意味を知らない人間に女性を意識しない男性たち……そのような漫画の流行が欲のない草食系男子を始め、腐女子や性別を超えた人格を生みだしていると感じたそうだ。「日本社会は本当に奇妙になってしまった!」と、筆者は本音をこぼしてブログを締めくくっている。



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