【台湾ブログ】旦那様は日本人! 台湾人妻が感じる日本の「矛盾」
自身の経験や友人たちの話を聞いて、台湾と日本の文化の違いをまとめブログに掲載した台湾人がいる。日本人男性を夫に持つ台湾人女性らしいが、特に4つの言動が気になったようだ。先ず最初に挙げたのは、指摘されたという日本人と台湾人の「箸の持ち方の違い」だった。
筆者のCandy(ハンドルネーム)さんは、日本人に箸の持ち方を間違えていると注意された過去があり、「礼節を重んじる人や年配の日本人は、箸の持ち方を気にかける」と教わったとのこと。変な持ち方をすれば家庭教育が悪いと思われるそうで、正確な持ち方を一生懸命学んだそうだ。インターネット上で動画を見て参考にするなど、努力したらしい。
だが筆者の箸の持ち方は「台湾人としてはごく普通」だったとのこと。食事の度に注意されて嫌気がさし、「インド人は手を使って食べ、アメリカ人はフォークとナイフを使うのが普通!」と、強調するようになった。注意されて怒りが爆発し、逆切れ状態で自分の持ち方は正しいと、多くの人に認めてもらったそうだ。結局筆者は、台湾式ともいえる以前からの箸の持ち方を貫いているそうだ。
続くのは「ラーメンの食べ方」だ。食事の時は音を出してはいけない、と教わった筆者だったが、日本でラーメン屋に行き驚いた。「マナーの良い店員が迎えるが、多くの客がズズズと音を立て行儀悪く食べている光景を目にした」そうだ。どうしてラーメンを食べる時の音は許されるのかと、日本の友人に疑問をぶつけた。
だが友人からは的を射た返事はなく、「ラーメンを食べる時の流儀だろう」とサラっと言われたという。「なぜラーメンだけは音を立てて食べても許されるのか、論理的ではないでしょう。 他の食べ物はどうしてダメなのか、理由が知りたい」と、納得がいかない筆者の様子が伺える。
そして日本人の別れの挨拶も、筆者は気になって仕方ないという。「日本に行ったら、携帯で電話をしている路上にいる人、別れを告げようとしている会社員たちを観察してほしい」と台湾の知人たちに呼びかけ、礼儀正しい日本人が会話中に誠心誠意を込めて行動していると知らせた。
「電話の向こうにいる相手は姿が見えないがお辞儀をしながら話をし、敬語使いの挨拶は“万里の長城より”長いと思えるほどだ」と少々オーバーに表現しているが、その位長く感じるのだろう。また「台湾人の習慣では、バイバイやサヨナラが電話を切る時や別れ際の挨拶だが、日本人は違う」と感じたとのこと。
すでにサヨナラは言ったが何度も反復し、「お世話さまでした、失礼します、お先にといった言葉も繰り返す」と説明した。その会話は簡単には止まらず、「何度も繰り返した後にやっと別れる」と述べた。台湾の人々にすれば、信じ難い光景だろう。挨拶を長引かせるより、「疲れているだろうから、早く家に帰った方が良い」と当事者たちにアドバイスしたいそうだ。
最後に挙げたのは、日本人の最初の挨拶が「おはよう」だということ。「夜時間にアルバイトに行っても、同僚はまず“おはよう”と言う。どうして、“こんばんは”ではないのか!?」と気になって仕方ないそうで、仕事中のマナーと受け止め朝用の挨拶をするのが日本特有の文化としている。
そして筆者は国によって文化は違うとまとめ、「すべての国が同じなら、生活の味わい深さもない」と述べ、大切なのは他国の文化を理解して寛容に学べることであると課題にし、「学びながら1つ1つの違いを分かち合わなければならない」と宣言した。生真面目でマナーにうるさい日本人だが、生活しながら接していると矛盾を感じるケースが筆者はあるのだろう。怒りを感じる事もあるというが、日本に住んでいる現実を踏まえ理解したいと努める筆者は、夫をたてる姿勢を持つ良き妻のようだ。