【台湾ブログ】日本のOLってつらい!救ってくれた人を書いてみた
日本でOL生活を送っている台湾人女性が、やりきれない気持ちと気分転換の方法を、ブログに書きつづった。会社で“やられた”という感覚になったそうで、外国で社会人として働く現実は厳しいと改めて教えてくれる内容だ。
仕事中に打ちのめされた出来事があった、というPenny(ハンドルネーム)さん。自身のミスではないようなので、外国人であることを意識せざるを得ない内容だったのだろう。「もう少しで職場で泣きそうになった」ほどつらく、帰路にあってもまっすぐ寮に帰れる気分ではなかったそうだ。それで気分転換とばかりに、100円ショップに寄り道したとのこと。
「雑貨をいくつか買った」そうで、負担にならない支出でショッピングが楽しめる場所なので気晴らしにぴったりのようだ。ショップを出ると化粧品販売員に声をかけられた筆者だったが、「少しおしゃべりしたら気分が良くなったので、寮に帰った」という。普段は煩わしく感じるキャッチセールスだが、話し相手と思える状況にあると救われるようだ。
その翌日から翌々日と、2日間ずっと耐えられない気持ちを抱えていた筆者は「息が出来ない位に仕事量が多かった。何度も注意をされ自信も失い、私はこの仕事に向いているのか疑問を感じた」そうだ。そんな風に落ち込んでいる筆者の様子は、身近な寮の仲間にすぐ気付かれたようで「近くの寿司屋に夕食を食べに行った」という。
「一緒に行った女性は、10年日本で生活をしている人。たくさんの仕事上のアドバイスをくれた」とのことで、さすがベテラン! と尊敬できる程的確な言葉でコツを教えてくれたそうだ。その後は会社の上司に辞めないでと懇願され、「なぐさめてくれたが、突然こんな態度で接するとは怪しい。“崩壊寸前”の私の姿に気が付いたと思う」と述べており、戸惑いを覚えたが悪い気持ちにはならなかったようだ。
帰宅後は日本人の男性友人に通話しながら涙で訴え、「夜中まで話に付き合って励ましてくれて感動した」と、精神的に助けられたとのことだ。そして筆者を最終的に救い出したのは、携帯電話に届いた父親からのメッセージだった。「父が送信してくれた初めての言葉。“外出時は安全面に気を付けて”というような内容だったけれど、父が真剣にたくさんの文字を打ち込んでくれた」と感謝。
「気持ちが落ち込んで泣きそうな毎日だったけれど、父のメッセージを見て感動で涙があふれました」と筆者はつづった。「この世の中で一番いいのはやっぱり家族」と文をまとめ、台湾で筆者を心配している父親をはじめとした家族へのありがたさが湧き出たと、思いを述べた。
筆者がどのようなきっかけで日本に来て、どのくらいの期間生活をしているのかなど、プロフィール的な詳細はわからない。だが故郷を離れ異国で労働しながら頑張りたい、という強い信念や目標があるのだろう。言葉も生活習慣も違い、仕事に厳しさが求められる日本の日々はつらく過酷な場面があるだろうが、同僚や友人、偶然出会った人などいろんな人の何気ない言葉や親近感が励みになるようだ。
そして最も支えになるのは、台湾から温かく見守る家族の存在だ。近くにいたら気付かない感情を、筆者は日本という土地で涙と共に学んだと言えるだろう。