南極大陸で観測史上最高気温か 17.5度を記録
南極大陸のエスペランサ基地が先月24日、南極大陸での観測史上最高気温とみられる17.5度を記録していたことがわかった。気象情報専門サイトのウェザー・アンダーグラウンドが2日までに伝えた。
エスペランサ基地はアルゼンチンに近い南極半島北端にあり、アルゼンチンが運営している。
世界気象機関(WMO)で異常気象などの主席報告者を務めるアリゾナ州立大学のランディー・チェルベニー教授は、WMOがこの記録に関する情報収集を進める臨時委員会の設置に向けて動いていると述べた。
委員会は第一線の気象・気候学者約10人からなり、気温の測定に使われている機器が正常に機能しているか、観測手順が守られているかどうか、設置場所は適切か、周辺の観測地点の記録と矛盾はないかについて調べるという。
委員会は討議を経てサーベニー教授に勧告を行う。教授は今年夏の終わりか秋の初めまでに正式結果を公表する予定だ。
気候変動の専門家は南極大陸をはじめとする世界各地の気象の変化を注視し、それが地球温暖化を示すデータなのか見きわめようとしている。