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ケニアの大学に襲撃、30人負傷 アルカイダ系が犯行声明

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ケニアの大学に襲撃、30人負傷 アルカイダ系が犯行声明

アフリカ東部ケニアの国家警察などは2日、東部ガリッサにある大学キャンパスで同日早朝、武装集団による銃乱射などの襲撃事件が起きたと発表した。地元の赤十字によると少なくとも30人が病院に運ばれた。大半は銃撃で負傷した。

同国の首都ナイロビ駐在の米国大使館は隣国ソマリアに拠点があるアルカイダ系過激派「シャバブ」が犯行を認めたと述べた。人質を取って依然立てこもっているとも語った。

ガリッサは隣国ソマリアの国境線から約145キロ離れたところに位置し、シャバブがこれまでテロ攻撃などを仕掛けていた地域内にある。ケニアはシャバブ掃討のため越境攻撃などを実施している。

地元のCNN系列局NTVは目撃者の証言を引用し、事件は現地時間の午前5時ごろ、イスラム教の朝の礼拝時間に発生したと報道。赤十字によると、襲撃は大学入り口での爆発で始まった。国家警察によると、武装集団は正門の警備員に発砲しながらキャンパス内に侵入。その後、女性用の宿泊施設に移動したが、警備員らとの銃撃戦に発展していた。

銃声を受け、学生らが寮周辺などで身の隠し場所を求めて逃げ惑うパニック状態となった。地元紙記者は同大の学生約300人がケニア軍の拠点に逃げ込んだと述べた。

武装集団の人数は不明。ただ、ナイロビのブロガーは10人以上との数字に言及。襲撃犯は軍服めいたものを着込んでいたとの見方を示した。また、モスク(イスラム教礼拝所)を包囲して襲撃したとも伝えた。

ケニアの軍事介入に反発するシャバブは2013年9月、ナイロビの大規模ショッピングセンターを襲い、買い物客ら67人を殺害する事件も起こしていた。

ケニアの米国大使館は先月、シャバブ幹部の死亡を受けケニア全土で近い将来、テロ攻撃が発生する可能性を警告。攻撃が起きる場所について特定の情報はないとしながらも、在留の米国人に対しテロへの注意を喚起していた。

事件が起きた大学は2011年の創立で、ガリッサ地域では唯一の公立大学となっている。同大の公式サイトは学生総数には触れていないが、開校後の最初の2年間での2クラスの学生数は400人以上と伝えた。





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