台湾の子供の日、絶好の行楽日和で台北市の遊園地に多くの人出
台湾の児童節(子供の日)を迎えた4日、昨年12月に新たにオープンした台北市の遊園地「児童新楽園」では朝から多くの家族連れで賑わっている。
墓参りの日とされる清明節や振替休日を合わせて3日から4連休となっている台湾。きょうの台北市の天気は曇り時々晴れで、正午すぎには最高気温32.6度を観測する絶好の行楽日和となった。
同遊園地には午前11時までに9000以上人が入場。約5ヘクタールの土地には真新しいジェットコースターや海賊船など13種類の遊具があるほか、子供の日に合わせた特別イベントも実施。関係者は来場を呼びかけている。
台湾鉄道、初の“お子様駅弁”販売 フライドポテトやから揚げも
台湾鉄路管理局は3日、児童節(子供の日)の4日から、同局初となる子供向け駅弁「児童弁当」を台北、台中、高雄、花蓮の各駅で販売する。フライドポテトやから揚げなど、子供に人気のおかずも入っている。
開発担当者が実際に子供の意見を聞きながら製作したという児童弁当は、一般的な駅弁よりもカラフルでヘルシーさが特徴。各駅で違った中身を用意し、7日までいずれも数量限定で販売される。価格は69台湾元(約270円)。
外国人客の宿泊費が高い台湾の都市、1位は「恒春」1泊約2万円
台湾で外国人旅行者が実際に支払った宿泊費が最も高い都市は、南部屏東県の恒春だったことが、オンラインホテル予約サイト大手、ホテルズドットコム発表の2014年ホテル価格指数レポートで分かった。
恒春の1晩あたりの宿泊費は4819台湾元(約1万8500円)。2013年よりも5%上昇し、2位の台北市(3758元、約1万5000円)を大きく上回った。以下、新北市、台南、新竹と続いた。
一方、宿泊費の下落率が大きいのは、台中と高雄で、2013年よりそれぞれ10%の減少。台南も8%減で、中南部の都市での下落が目立った。
台湾全体の宿泊費は、前年比3%減の3515元(約1万3500円)だった。
同レポートは、同サイト上での全ホテルの予約データを基に作成された。
台湾の養育費、20年間で2200万円 子育ての経済的負担依然大きく
求人求職サイトの「yes123」はこのほど、会社員の家族計画と養育に関する調査結果を発表した。それによると、台湾の会社員は子供1人にかかる養育費を、20年間で平均573万台湾元(約2200万円)必要と認識していることが明らかになった。台北市や高雄市など6直轄市に限った平均ではさらに高く、601万元(約2310万円)だった。
この調査は先月16~30日、アンケート形式で行われ、正社員1656人から回答を得た。
調査では未婚者や既婚者を含めた約4割の会社員が「子供を作る予定はない」と回答。そのうち、65.8%が「経済的不安からその気になれない」と答えた。また、家が買えず子供に残してあげることができないと考えている人も31.8%いた。
養育費をめぐっては、別の求人求職サイトが昨年行った調査でも437万元(約1680万円)となり、台湾の平均給与額換算で「8年間飲まず食わずでやっと貯蓄できる額」とされた。今回の調査でも、台湾では多くの人が子育てしにくいと考えている実態が改めて浮き彫りになった格好だ。
台湾のタレント、陸軍攻撃ヘリ「アパッチ」で写真撮影 中佐らが懲戒処分
タレントのジャネット・リー(李セン蓉)が、機密とされている陸軍の攻撃ヘリコプター、AH64Eアパッチの機内を撮影した写真をフェイスブック上に公開し、批判を浴びる騒ぎが起きた。陸軍司令部は3日、ジャネットを案内した中校(中佐)に懲戒処分を下した。同氏は同日付で送検もされている。(セン=草かんむりに倩)
同中佐は航空特戦指揮部601旅(桃園市)中隊の副隊長。アパッチの教官で、機密保護の担当官でもある。中佐は3月29日、ジャネットを連れて無断で同機の修理基地を案内。操縦席で模擬操縦をさせた上、国軍の情報安全規定に背き、写真撮影をさせた。
同司令部は中佐のほか、同指揮部の指揮官や所属部隊の幹部などの関係者計4人にも懲戒処分を下した。陸軍副司令官の潘家宇中将は、同案件が世間を騒がせたとして謝罪。軍職員の責任を追及するとともに、各部隊の規則に対する観念を強化していく考えを示した。
陸軍では先月中旬、酒に酔った東引指揮部(連江県)の指揮官が女性軍人の寝室に侵入し、不適切な接触をしたとして、セクシャルハラスメントの疑いで告発されていた事実も発覚。風紀の乱れが指摘されている。
陸軍は米国から同機30機を人員訓練費なども含め、計593億台湾元(約2290億円)あまりで購入。1機あたりの価格は約7億9000万元(約30億4000万円)にも上る。同機は2013年末から5度に分けて納入され、昨年末に引き渡しが完了した。正式な就役は2017年の予定。
台湾でウメの季節到来 三つ子や双子たちがカリカリ梅作りを体験
台湾で現在、ウメの収穫が最盛期を迎え、市場にもアオウメが並び始めた。新北市鴬歌陶磁博物館では2日、三つ子や双子を招いたカリカリ梅の製作体験が行われ、参加者が一年にこの時期だけの梅仕事を楽しんだ。
この日のイベントには、生後7カ月から57歳までの5組の三つ子と31組の双子が参加。双子の娘と参加した楊さんは「子供が二人で真剣に青梅を揉む姿はまるで心が通じあっているよう」と満足した表情を見せた。
同博物館のカリカリ梅製作イベントは、開催から今年で14年目を数える。来月3日までの毎週火曜から日曜に行われる同イベントには、今年も受付開始とともに申し込みが殺到し、その数は8000人を超えている。
台湾最長の道路トンネル、眠気を誘う案内放送にドライバーから不満相次ぐ
「雪山トンネルからのお知らせです。交通量が多くなっています。スピードを上げてください。制限速度は時速90キロメートルです」
台北と北東部の宜蘭を結ぶ大動脈、国道(高速道路)5号線にある台湾最長の自動車専用トンネル「雪山隧道」(全長12.9キロメートル)では、速度低下による渋滞発生を防ぐためにこんな案内放送が流れる。だが、この放送が「眠気を誘う」として、改善を求める声がドライバーから相次いでいる。
トンネルでは、入口部の暗がりや圧迫感から、一時的に速度が低下する車があり、車間距離が詰まった後続車が連鎖的にブレーキを踏むため、渋滞が起きやすいとされる。案内放送は速度回復を促そうと流されているが、抑揚のない淡々とした声に、交通部の元幹部職員も「眠くならないほうが難しい」と“催眠効果”を指摘する。
夫の実家に帰省するため、同トンネルを頻繁に利用するという女性も「子守唄みたいだ」と苦言を呈する一人。娘はトンネルに入るなり、寝る準備をし出すという。安全運転のためにもと対策を求める。
高速公路局の呉木富副局長は、2006年の開通以来、長い間聞き続けて飽きられてしまったのではと分析。抑揚のあるアナウンスを流したらどうかとする意見が寄せられていることについて、改善に向けて努力するとしている。
台湾の養育費、20年間で2200万円 子育ての経済的負担依然大きく
求人求職サイトの「yes123」はこのほど、会社員の家族計画と養育に関する調査結果を発表した。それによると、台湾の会社員は子供1人にかかる養育費を、20年間で平均573万台湾元(約2200万円)必要と認識していることが明らかになった。台北市や高雄市など6直轄市に限った平均ではさらに高く、601万元(約2310万円)だった。
この調査は先月16~30日、アンケート形式で行われ、正社員1656人から回答を得た。
調査では未婚者や既婚者を含めた約4割の会社員が「子供を作る予定はない」と回答。そのうち、65.8%が「経済的不安からその気になれない」と答えた。また、家が買えず子供に残してあげることができないと考えている人も31.8%いた。
養育費をめぐっては、別の求人求職サイトが昨年行った調査でも437万元(約1680万円)となり、台湾の平均給与額換算で「8年間飲まず食わずでやっと貯蓄できる額」とされた。今回の調査でも、台湾では多くの人が子育てしにくいと考えている実態が改めて浮き彫りになった格好だ。
元ヤ軍の王建民投手、開幕マイナー決定
米大リーグ・ブレーブスのメジャーキャンプに招待選手として参加していた王建民投手(35)が、開幕をマイナーで迎えることが4日、分かった。
王は2000年、ヤンキースに入団、渡米6年目の2005年にはメジャーデビューを果たした。2007年まで2年連続で19勝を挙げるなど、重いシンカーを武器に白星を重ねていた。だが、ヤンキースを退団した2009年以降は、複数の球団を渡り歩くも相次ぐ故障で活躍できず、2013年8月25日のアストロズ戦を最後にメジャーのマウンドには上がっていなかった。
今年のオープン戦では計11回1/3を投げ、17安打6失点で防御率4.76。
盗まれた人気者の柴犬 警察やファンの尽力で飼い主の元へ
台中市内に住む夫婦が飼っていた犬が先日、何者かに盗まれたものの、警察やファンの尽力により見つかり、飼い主の元に引き渡される出来事があった。
「波波」は生後約10カ月の柴犬。木の外壁の上から通りかかる“ご近所さん”や学生に挨拶をするのが日課で、その可愛らしさから多くのファンに親しまれている。だが、そんな波波に悲劇が襲った。レインコートを着てスクーターに乗った見ず知らずの人に、連れ去られたのだ。
飼い主の陳さん夫妻は、3日間自主的に探し回ったが、手がかりが得られず、警察に通報。付近の防犯カメラの映像を調べたところ、不審な50歳代の男が浮かび上がった。
ちょうどその頃、波波のファンも、インターネット上によく似た、後ろ足を骨折した柴犬がいるのを発見。陳さん夫妻に連絡した。
その後警察に出頭した男は、自身も2匹の犬を飼う愛犬家だった。調べに対し、あまりの可愛さに犯行に及んだと供述。波波の後ろ足は連れ去る際に骨折したというが、命に別条はない。警察はすでに窃盗の罪で男を送検している。
毎年春だけ作られる銘菓 「鹹餅」の生産今年も
台湾の西方に浮かぶ離島、金門県烈嶼郷にある老舗菓子店「合成手工[米羔]餅店」では、毎年も春にだけ作られる焼き菓子「鹹餅」の生産が行われている。
同地では一見すると台中銘菓の「太陽餅」のような丸い形をしている菓子の「桶餅」が有名。甘さは控えめだが、後引く味が特徴で、同店5代目の林信光さんは産後間もない女性が滋養強壮のために食べる風習があると話す。
桶餅が一年中作られる一方で、鹹餅は湿った南風が吹き付ける毎年3~4月にしか作られない。もちもちとした食感が高湿度のこの時期にしかできないからだ。生地は6~7時間発酵させて作り、餡(あん)からはえんどう豆の香ばしいにおいが漂う。
さくさく食べられる鹹餅。だが、墓参りの日とされる5日の清明節を過ぎると品数が少なくなる。早めの購入を呼びかける林さんは「食べたくても買えなくなっちゃうよ」。
なぜポッキー、ハイチュウは海外で売れる?
スーパーやコンビニで手軽に買える日本のお菓子が、世界の消費者をとりこにしている。台湾のコンビニなどは、日本のお菓子で席巻されているといっても過言ではない。
香港やタイのスーパーでもお菓子売り場の日本の商品率は年々高まる一方だ。「じゃがビー」「ポッキー」「コアラのマーチ」「カラムーチョ」「カール」「ベビースターラーメン」「ハイチュウ」といったロングセラー商品が所狭しと並んでいる。
なぜそれらは売れるのか? 『「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか?』(日本実業出版社)の著者である三田村蕗子氏がレポートする。■ メジャーリーガーに端を発したハイチュウの快進撃
森永製菓のハイチュウがメジャーリーガーの間で人気、というニュースを耳にした読者も多いだろう。ボストン・レッドソックスの田澤純一投手が持ち込んだのがきっかけで、人気沸騰。これを受けて、米国森永はサンプル提供をスタートし、レッドソックスとのスポンサー契約まで実現する。
キャラメルでもない、ガムでもない、口に入れると、フルーツの風味が広がり、かんでもかんでもかみきれず、気がつくと溶けて消えていく独特の不思議な食感は、やがて球団職員や球場を訪れるファンをも魅了していく。
ここで一気に攻勢をかけるべく、森永製菓は2015年夏から現地生産をスタートする計画だ。海外事業を統括する海外事業部長の山下充洋さんは語る。
「まずは台湾の工場からアメリカに輸出し、セブン-イレブンで展開しました。日本で100円のハイチュウがアメリカでは1.29ドルしますが、非常に回転率がよかったんですね。
次に、日系やアジア系のスーパーに入れたら、やはりよく売れ、自信もついた。そこで、アメリカ人に食べてもらえるお菓子に仕立てようと、米系のラルフルズやコストコといったメインストリームで勝負をかけました。これも動きがよく、リピートがつくという確証が取れたので、いよいよ現地生産に踏み切ります」