バスを降りた乗客に運転手が“ひと言”、日本の光景に「中国ではあり得ない」と驚き―香港人女性
日本で生活する香港人女性が、日本のバスでそれまで見たことのない光景を目撃した体験を語った。
女性は埼玉県在住で、中国広東省出身の香港人。日本人と結婚して日本で生活して4年目になる。女性がまだ日本に来たばかりのころにバスを利用したときのこと。バスが終点の駅前ロータリーに到着し、乗客がぞろぞろと降りていた。女性が後部ドアから降り、バスの進行方向に向かって歩いていると、向かいから1台の自転車が走ってきた。すると、運転手はバスから降りた乗客に向かって、マイクで
「前方から自転車が来ています。お気を付けください」
と注意を促した。女性はその光景を見て驚いたという。
女性は、「香港では、『バスを降りればもう乗客は関係ない』とみなされる。バスのドアに挟まれた乗客が、そのまま十数メートル引きずられたこともある。中国本土ではそれ以上にひどいことが起きる。バスを降りた乗客にまで気を配るなんて、中国ではあり得ないこと」と語る。日本人にとっては何気ないことだが、こうした細やかな心遣いが外国人の目には非常に新鮮に映ることもあるようだ。