台湾・台北、5日連続で真夏日 きょうも各地で暑く
南からの暖かい風が吹きつけている台湾では先月末から各地で気温が上昇し、台北市では先月31日から5日連続で最高気温が30度を超える真夏日となっている。中央気象局によると、5日も西部を中心に気温が30度を上回る見込み。紫外線も強いことから、日焼け対策やこまめな水分補給を呼びかけている。
きょうも各地で晴れ間がのぞくとみられているが、中南部や北部の山間部などでは午後から雷を伴うにわか雨の恐れがある。また、フィリピンに接近している台風4号の影響で東部、恒春半島、南西部、北部の沿海では高波に警戒が必要だ。
台湾でも皆既月食 観測イベントに多くの市民集まる
太陽と地球と月が一直線に並び、月が地球の影に全て隠れる皆既月食が児童節(子供の日)の4日夜、台湾でも観測された。台中市の国立自然科学博物館で開かれた観測イベントには約500人の親子連れなどが集まり、一夜限りの天文ショーを楽しんだ。
同館では望遠鏡にカメラを取り付け、大型スクリーンに刻一刻と変化する月の様子を投影。解説員が色や地形などについて説明した。
午後6時すぎに「月出帯食」(げっしゅつたいしょく)と呼ばれる一部分が欠けた月が昇ってくると、会場からは「見えた見えた」と歓声が上がった。同7時54分には月の全体が地球の陰に隠れ、約12分間にわたって赤銅色に輝く皆既月食が見られた。
台湾では昨年10月8日にも皆既月食が観測された。次に見られるのは2018年1月31日。
日本でマラソン大会出場の台湾旅行者増加 旅行ツアーで参加する人も
ジョギングが手軽なスポーツとして人気を集める台湾で、日本のマラソン大会に出場する人が増えている。旅行会社がスポーツイベントを日程に組み込んだツアーを企画したところ、多くの市民から好評を博している。
円安や免税対象品目の拡大、格安航空会社の就航などで、昨年の台湾から訪日する旅行者数は前年比28%増の283万人。スポーツと旅行を融合させたツアーを企画する台湾近畿旅行社では近年順調に業績を伸ばしているという。
一般的に海外のマラソン大会に出場するためには、航空券やホテルの手配、出場申請などを参加者自らが行わなければならない。だが、ツアーへの参加で煩雑な手続きが省略できるほか、日本語を含めた外国語を読み解く必要もなくなるなど大きなメリットがある。
雄獅旅行社ではスポーツツアー専門のウェブサイトを開設。富士山マラソン出場ツアーは販売から間もなく完売した。
実際に日本でマラソン大会に参加したことのある市民からは、「貴重な体験だった」、「達成感がある」など充実した旅行を楽しんだ声が聞かれている。
陸軍攻撃ヘリ無断見学騒動 日本人1人からも事情聴取
陸軍の中校(中佐)が先月29日、無断でタレントの女性などに攻撃ヘリコプターAH64E「アパッチ」の格納庫などを見学させ、国軍の情報安全規定に反して撮影された不適切な写真が流出した騒動で5日、新たに日本人1人の関与が明らかになり、桃園地検が詳しい事情を調べている。
騒動はタレントの女性が格納庫内などで撮影した写真を会員制交流サイト上に更新したことから発覚。最新型ヘリコプターの操縦計器などが写っていたため、国防機密の流出だとする軍への批判の声が高まっている。
同地検はこの日、中佐の自宅など15カ所で家宅捜索をしたほか、中佐や日本人を含む見学者など11人を呼び出し事情聴取を行っている。ただ、この日本人がどのように関わったかについては、明らかにされていない。
台湾で撮影された人気の“携帯写真”、1位は合歓山=フリッカー調査
台湾で携帯電話を使って撮影された写真のうち、世界中から最も人気を集めたのは、中部・南投県と東部・花蓮県との境界にある合歓山(標高3417メートル)で撮られた写真。そんな結果が米ヤフーの写真共有サービス「フリッカー」の調査で分かった。
これはフリッカーに投稿された写真の閲覧数やシェア数などを基に人気度を調査したもので、ランキング形式で発表された。合歓山以外の人気撮影スポットは、淡水河岸から眺める美しい夕日が人気の淡水(新北市)、超高層ビルの台北101(台北市)など。鉄道や桜を主体にした写真も好評を博した。
フリッカーによると、台湾の人が毎日スマートフォンを使ってインターネットを楽しむ時間は世界最長の平均197分。カメラ機能の向上と手軽さが受け、旅の記録にも携帯電話が使われているという。
車椅子の夫婦、総統府で結婚写真
馬英九・総統が、体の障害で車椅子を使用している新婚夫婦を結婚写真撮影のため総統府に招いた。新郎の楊雲豪さんと新婦の方羚さんはいずれも下半身不随で車椅子を利用している。二人は先月、脊髄損傷潜在能力発展センターの協力の下、台湾本島を一周して結婚写真を撮影する夢をかなえた。
3月9日に台湾北部、桃園県の楊梅を出発、動力のついた車椅子などで25日間かけて台湾を一周。先ごろ、総統府内での撮影も実現した。馬英九・総統は3日、自身のフェイスブックで、国旗をデザインしたマフラーを二人の首にかけ、一緒に写真を撮る映像を公開した。馬・総統は、この二人の物語を通して、より多くの人たちが勇気を持って夢を追いかけるよう励ましたいとしている。
楊さんは3年前に自動車事故で脊椎を損傷して歩くことができなくなった。方羚さんは台湾南東部・台東市の原住民族ブヌン族の女性で、大学卒業後、ふるさとの役場で働いていたが、5年前に視察のために出張した先で階段から転落して下半身不随となった。
台北市、児童物資交流センター開設
台北市が、台湾初の玩具などのリサイクル交換センターを開設した。子どもを持つ家庭では、子どもたちのための玩具や書籍を多く購入しているが、子どもの成長に伴いこれらは使われなくなり、保管場所などが悩みのタネになる。台北市は4月4日の「児童節(こどもの日)」を前に、3日、台湾で初めてとなる幼児物資交流センターを開設、子どもが小さかったときに購入した玩具や書籍を集め、それらを今必要とする人たちに提供することにした。
台北市社会局の許立民・局長は、「玩具がサイクルに乗るよう希望している。古い玩具を集め、壊れたものは修理して生まれ変わらせる。捨てられた玩具がさまざまなアイデアの末、新しいおもちゃになることもある。子どもたちにいつも新しいおもちゃを与えながら、保護者の負担は増やさない」と話している。
同センターのサービス対象は6歳以下で、学齢期前の子どもにおもちゃや絵本を提供する。また、おもちゃのお医者さんもいて、おもちゃに新たな命を吹き込む。この幼児物資交流センターは台北市の華山市場の三階に設置されており、毎週火曜日から日曜日まで開いている。
韓国の著名な高校野球部、台湾合宿中に先輩が後輩に性的暴行
韓国の著名な高校野球チームで、先輩が後輩に性的暴行を加える事件が起きていたことが保護者の訴えによって発覚した。3日付で台湾ETtodayが伝えた。
母親がインターネット上に書き込んだ内容によると、事件は台湾での合宿中に発生した。被害生徒が帰国後、様子がおかしいことに気付いた母親が問い詰めたところ、「先輩から頭を殴られたり、無理やり葉っぱを食べさせられたり、木につるされたりした。性的暴行や変態行為を受けた」と告白した。先輩が浴室で喫煙したことも明かした。
母親が学校側に「加害生徒を退学させるよう」掛け合ったが、学校側がこれに応じなかったため、ネット上で告発。すると、大きな反響があり、警察が事件として調査することになった。昨年、台湾で合宿を行った韓国の高校は8校あるという。
台湾の子供の日、絶好の行楽日和で台北市の遊園地に多くの人出
台湾の児童節(子供の日)を迎えた4日、昨年12月に新たにオープンした台北市の遊園地「児童新楽園」では朝から多くの家族連れで賑わっている。
墓参りの日とされる清明節や振替休日を合わせて3日から4連休となっている台湾。きょうの台北市の天気は曇り時々晴れで、正午すぎには最高気温32.6度を観測する絶好の行楽日和となった。
同遊園地には午前11時までに9000以上人が入場。約5ヘクタールの土地には真新しいジェットコースターや海賊船など13種類の遊具があるほか、子供の日に合わせた特別イベントも実施。関係者は来場を呼びかけている。