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空港騒然「まるでVIP」 台湾の大物マフィア“白狼”の逮捕劇

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林毅夫・韓国との競争に苦戦する台湾に「もっと頑張れ」

台湾紙・中国時報によると、韓国政府や企業が積極的に中国本土市場の開拓を進めていることに対し、世界銀行の前チーフエコノミストで北京大学国家発展研究院の林毅夫・名誉院長が「台湾もさらに頑張って中国本土市場の開拓を強化すべきだ」と述べた。12日付で中国新聞網が伝えた。

林氏は「台湾の1人あたり平均所得は当初、大幅に韓国を上回っていたが、2004年以降、徐々に韓国に差を縮められてきた。韓国政府は科学技術やイノベーションの促進に積極的に力を入れ、自動車や半導体などの産業を大きく成長させることに成功している。韓国が1人あたり所得で半世紀前はエジプトやセネガルにもかなわなかったとは、誰が想像できるだろうか?」と指摘。

さらに、「台湾のビジネスマンが中国本土に進出したのは韓国人より早かった。だが、台湾はその後、“焦りは禁物”といった保守的な政策をとり、進出の足かせとなった」とした上で、韓国との競争に苦戦する台湾に対し、「さらに頑張って中国本土市場の開拓を強化すべき」との見方を示した。

台風直撃の台湾、2人死亡 負傷者100人以上

激しい雨と強風を伴った台風7号(アジア名:ソーリック、Soulik)が直撃した台湾では13日、2人が死亡し、104人が負傷した。

台湾の非常事態当局によると、台北(Taipei)では50歳の警察官が落ちてきたレンガに当たり死亡し、中部の苗栗(Miaoli)では54歳の女性が自宅の屋根から落ちて死亡した。また、最も被害の大きかった台中(Taichung)では、川へ転落した男性が行方不明となり、倒れた木や飛んできた瓦礫に当たって多くの負傷者が出たという。

空港騒然「まるでVIP」 台湾の大物マフィア“白狼”の逮捕劇

「白狼」と呼ばれた張安楽容疑者の帰台と逮捕、保釈を報じる台湾の有力紙「自由時報」と大衆紙「蘋果日報」。いずれも6月30日付(撮影・吉村剛史)(写真:産経新聞)

 台北を拠点とするマフィア組織「竹聯幇」でかつて幹部を務め、「白狼」の異名で知られた張安楽容疑者(65)が6月29日、中国での17年間の潜伏の末に自らの意志で帰台し、指名手配していた台湾当局に恐喝などの容疑で逮捕された。1984年に米国で台湾の外省系米国人作家が竹聨幇幹部らに殺害された事件では、背後に台湾の情報当局の意向があったと暴露したことでも知られており、現在も中台両方の闇社会で隠然たる力を持つとされ、台湾メディアも注目。台北松山空港は約千人の警察官で厳戒態勢がしかれた。(台北 吉村剛史)

 ■空港騒然「まるでVIP」

 6月29日午後2時、上海から台北松山空港に「白狼」の搭乗機が到着すると、一般人を徹底的に排除する警備ぶりに、地元報道陣も「まるで英雄かVIPだ」などともらした。

 竹聯幇は四海幇、天道盟とともに台湾3大マフィア組織として知られ、四海幇と同様に外省系(中国籍)が中心。張容疑者は2007年に他界した竹聯幇の初代会長、陳啓禮の元側近で、中台両岸の闇社会でその名が知られている。

 台湾各紙によると、張容疑者は、ヘロイン密売で1985年、米国で逮捕され、10年間の服役後に帰台したが、企業間紛争に介入したことなどで台北地検が恐喝や組織犯罪防止条例違反、有価証券偽造容疑を追及する構えを示したことから96年に中国に逃亡し、97年、指名手配された。

 真っ黒な中国服姿で台北松山空港に降り立った張容疑者は、2005年に自ら総裁となって結成した「中華統一促進党」の自著のパンフレット「和平統一・一国両制−台湾人の幸福の最も良い保障」を手に持ち、笑顔をふりまいた。

 警察官が「刑事警察局です。あなたを刑訴法87条により逮捕します」と告げ、パンフレットを取り上げようとすると「これは許可されている」と振り払った。

 結局、台北地検では約3時間の取り調べ後、100万台湾元(約330万円)で保釈。次男や孫に迎えられた張容疑者は、友人らと市内のホテルで夕食を楽しみ、報道陣に「(保釈は)意外だが満足だ」「台湾の司法は米国より素晴らしい」と余裕を見せた。

 ■「政治」語るインテリマフィア

 取り調べで張容疑者は、各容疑を否認し、竹聯幇についても米国で服役中に脱会したと主張。「政治的な理想の実現のために帰ってきた」などと供述し、空港同様に自著のパンフレットを検察官に示したという。

 張容疑者は1948年生まれ。台湾の名門私大、淡江大学歴史学部を卒業し、米スタンフォード大でも学んだとされるインテリマフィアだ。

 1984年、中国国民党の内部闘争や蒋家の内幕などを描いた「蒋経国伝」の著書で知られる台湾の外省系米国人作家、劉宜良(江南)が米サンフランシスコ郊外で陳啓礼の指揮で殺害される事件が起きた。

 張容疑者はその翌年、ロサンゼルスで台湾人団体が開いた座談会の席に出席し、陳啓禮が知人に託して保管していた証拠の録音テープをもとに、事件の背後に台湾の情報当局や、蒋経国の次男、蒋孝武が関与していたことを暴露。

 この江南事件では米台関係の緊張がたかまり、これを契機に台湾の蒋家支配が終わりを迎え、民主化により、野党・民主進歩党の結党などにつながっていったとされている。

 ■立法委員らも支援する「闇の紳士」

 張容疑者は、逃亡先の中国で台湾の新聞を販売する会社などを興し、児童に奨学金を出すなど、社会貢献も展開。

 帰台にあたっては、上海虹橋空港では子どもたちが「感謝!安楽爺爺」(ありがとう。安楽おじいちゃん)の横断幕で見送る光景も見られた。

 今回、堂々と正面玄関から帰台した張容疑者だが、その帰台申請に関しては、台湾の対中窓口機関、海峡交流基金会が、台湾の対中政策当局である行政院大陸委員会や、内政部警政署刑事警察局と調整にあたった。

 その際、警察当局は反対を表明したものの、国民党や無所属の一部立法委員(国会議員に相当)らの根回しもあり、結局は、犯罪所得の隠匿などは認められない、として、帰台が認められたという。

 台湾は来年末に統一地方選(七合一選)をひかえており、台湾のメディアは今後の司法当局による事件の扱いとともに、中華統一促進党の総裁でもある張容疑者の政治的な動きに対しても注視している。









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