日本は「軽自動車大国」、中国で普及しない理由を考察
中国メディアの亜太日報は9日、東京の街中を歩いてみると、いたるところで「丸くて可愛らしい黄色ナンバー」の小型車を見かけることができると伝え、日本人はなぜ軽自動車を好むのだろうかと疑問を投げかけた。
記事は、軽自動車について「見た目は可愛らしいが、いざ走ってみると車体の大きな車に負けてはいない」と伝え、日本では軽自動車の車体の大きさおよびエンジンの排気量には制限があるとしつつも、「日本人の軽自動車に対する愛情と、自動車メーカーの軽自動車に対する情熱が限りないように見受けられる」と論じた。
続けて、2014年度の新車販売に占める軽自動車の割合が約41%に達したことを紹介し、なぜ日本人はこれほど軽自動車を好むのだろうかと疑問を投げかけた。さらに「日本は昔から資源の乏しい国であったため、国および国民のあいだにエコおよび環境保護を求める意識が根付いたのではないか」と分析した。
さらに、日本人消費者の実用性を求める成熟した消費概念や日本政府の支持、さらにメーカーの努力もあって「軽自動車がこれほど日本で普及したのだ」と論じた。また、日本では自動車は「他人に見せびらかすための道具ではなく、一般の家庭ではあくまでも移動のための道具に過ぎない」と指摘した。
また記事は、中国で軽自動車があまり受け入れられない理由について「高級車ばかりを求める消費者の未成熟な消費概念のほかに、中国で販売されている軽自動車のデザインの醜さ、スペックの低さが挙げられる」と指摘。
一方、日本の軽自動車はファッショナブルで、先進技術も積極的に搭載されており、「低廉や低級の代名詞などとは認識されていない」とし、日本は“軽自動車業界”をリードする先進国だと指摘、「中国政府やメーカーは日本に学ぶと同時に、中国人が軽自動車に対して抱く“低級車”という認識を排除するにはどうすれば良いか熟考が必要だ」と論じた。