北京でフェラーリなど衝突 富裕層の無職若者がレースか
中国北京市の公道トンネルで11日夜、仲間内でレースをしていた20代の男2人がそれぞれ運転するフェラーリとランボルギーニが衝突した。無職の若者が傍若無人に高級外車を乗り回す現実に、憤りの声が上がっている。
警察や地元メディアによると、事故が起きたのは北京五輪のメイン会場近く。11日午後10時ごろ、赤いフェラーリと緑のランボルギーニが衝突し、ガードレールを突き破りトンネルの壁面を壊した。フェラーリに乗っていた1人が軽いけがをした。
警察は13日、フェラーリを運転していた吉林省長春市出身の20歳の男と、ランボルギーニを運転していた北京市出身の21歳のいずれも無職の男を危険運転容疑で拘束。現場は制限速度が時速60キロだが、2台は時速160キロ以上出していた疑いがあるという。
中国メディアによると、事故を起こしたランボルギーニとフェラーリはいずれも1台400万元(約7800万円)以上。ネット上では「スネかじりに決まっているが、親は一体何者だ」「中国は奇跡的な発展を成し遂げたが、その結果がこれだ」などと、浮つく社会の風潮を憂える声が相次いでいる。