【仏国ブログ】日本で過ごして知った、日本社会や日本人の特徴
日本在住のフランス人女性が、自身のブログ「Quotidien d'une expatriee au Japan」で、日本社会や日本人の特徴についてつづった。
筆者は、高校生の時からすでに日本の文化に興味を持ち始め、インターネットやテレビなどで見聞したことをブログにつづっていた。当初はむしろ中国に興味があったが、徐々に日本へと目が向き始めたという。
日本に住み始めて発見したことは、自然が美しいことだった。特に大阪-神戸間では、山が背後にせまる街など、素晴らしい光景が見られる場所があった。筆者は、日本人は自然が好きで、梅や桜、紅葉などを愛でるので、そのことで筆者自身も周りの自然の美しさに目を向けることを学んだという。
一方、筆者が慣れない日本社会や日本人の考え方については、社会における女性の立場についてであった。日本では夫が社会で働き、妻が家にいるという旧態依然とした考えが強く根付いていると感じたという。
日本では、女性の主婦率が高いという感想に関しては、フランスでは子育てをしながら働く女性のための社会システムが充実していることから、指摘したようだ。
また筆者によると、日本人は他人を喜ばせるためのリアクションに長けており、自然に微笑むことができ、相手が思っている以上のことを言って喜ばせようとしていると感じたと語る。ただ、プライベートな質問は控えられているようで、未だに慣れないと語った。だから、真の人間関係を築くのが難しいと感じてしまうという。
本音と建前を使い分けるという点では、日本人はフランス人よりも意識することが多い。それは、礼儀ということに対してシビアな日本人ならではの性質であり、接客業であっても、いやなことがあれば直接口に出したり皮肉のこもったセリフを返すようなフランスとは、お国柄が全く異なる。そのため、日本人は「内心何を思っているか分からない」という外国人が抱く印象は、フランス人に限らず外国人から見ると共通しているようだ。
筆者が訪日して面白いと思った話として、たいていの日本人が筆者をアメリカ人だと思い、「ハロー」と挨拶をしてくるということだったという。