【韓国・集団万引事件】被害店「処罰望まない」発言の裏に、韓国“強烈”モンスターペアレンツの存在?
韓国・東大門のショッピングモールで、日本の高校生が集団万引した事件について、ショップの店主たちが「生徒たちの処罰を望まない」と、警察に伝えていることが明らかになった。
3月27日の午前10時ごろ、親善試合で韓国を訪れていた日本の某高校のサッカー部員たちが、ベルトや財布など700点余り、25万円相当の商品を万引した。
この事件を受け、韓国警察は4月13日に「“特殊窃盗”の容疑で同高校部員22名を調査、書類送検する予定だ」と発表した。同時に「偶発的とはいえ、被害点数が多く、団体での犯罪だけに罪は決して軽くない」とコメント。事件が社会的に大きく扱われる可能性が高まったが、そこへきて、実際に被害に遭ったショップの店主たちが、警察に処罰をしないよう申し出たというわけだ。
今回、店主たちが処罰を望まないとしたのは、生徒たちの前途を案じたため。また、事件が波紋を呼び、「韓国は怖い」という世論が日本で蔓延するのを危惧しているためだという。東大門のショップ経営者たちにとってみれば、ここ数年、日本人観光客が減っているとはいえ、大事なお得意様であることに変わりはない。謝罪や返品が済んだため、水に流そうという空気が優勢となり始めている。
この店主たちの申し出の背景には、日本の関係者の事件後の対応が大きく影響しているのかもしれない。一部韓国メディアは、同校の教員や父母の対応を好意的に伝えている。
例えば、国民日報のウェブ版は、高校で対策会議が開かれたこと、そこで教員と父母が膝を交えて議論したこと、韓国で取り調べを受けると決断したことなどを詳細に報じている。また、次のような警察関係者のコメントも紹介した。
「未成年者だし、罪を認め返品しているので、裁判までは至らないだろう。日本の父母が正直な決断をした。ウリナラ(韓国)の父母ならそうはしないはず」
というのも、韓国の親は超が付くほど過保護だとよくいわれる。子どもの行動をチェックするため学校の寄宿舎に監視カメラを設置したり、子どもが入社した際の人事が気に食わず、会社に文句を言いに行くなど、その過保護エピソードが日夜報じられている。そのような父母は、子どもの周りを旋回する“ヘリコプター父母”と揶揄されているのだが、最近ではそのワンランク上をゆく“爆撃機父母”が登場。これは、宿題も、診察の際の問診も、友達とのケンカ仲裁も、すべて子どもの代わりにやってやる親のことを指すという。
もし韓国の生徒が万引をしても、「もう一度日本へ行って謝罪してこい」と言う父母はいなかったはず。前述の警察関係者は、そんな日韓の父母の対応の違いを踏まえてコメントしたのだと思われる。
今回の万引騒動について、韓国国内ではまだまだ批判が多い。ウェブ上では「モザイク処理を外せ」「まだ盗み足りないのか」「競泳代表選手(冨田尚弥選手)といい、万引は(日本)国技」などいった書き込みが散見される。
前述の通り、韓国の当事者たちはすでに、経過を見守りながら事件拡大を防ごうとしているが……。今後、この問題がどのように解決していくか、見守りたい。