【台湾ブログ】台湾の医療制度が一番!・・・日本で生活して分かった
外国で病気になってしまうと「とても面倒でお金がかかる」と実感した台湾人女性が、体験談をブログにつづった。友人の話を聞き、日本在住の自分がいかに幸運なのか思い知ったそうだ。そして故郷・台湾の病院システムが「効率的で診察代が安い」、と改めて気付いたというMIHO(ハンドルネーム)さん。外国で生活している友人に報告されて、驚いたのがそのきっかけだった。
「アメリカの医者は急ぐ様子がなく、外でタバコを吸ってからゆっくりと診察する」とのんびり構えていることに加え、「医療費がかなり高額」であることに驚いた。値引き交渉が可能らしいが、詳細確認はしていないという。続いて中国・上海では診察代を全額支払ってから、医者が診てくれるとのこと。
「怪我をした同僚を病院に連れていった上海にいる友人は、診察代を要求された。支払いを済ませた後に診察が始まった」と教えられたそうだ。筆者はアメリカと上海の友達の経験談を聞き、「日本では当然ながらこのような状況は起こらない」と確信し、「診てもらったお医者さんたちは親切な方ばかり」と嬉しく感じた。過去に数回日本の病院に行ったが、感謝の気持ちしかないそうだ。
また日本で生活する外国人の立場として筆者は、「観光ビザ以外で滞在すると、毎月健康保険料を支払わなければならない」と情報を伝え、住む地域によって金額は変わるかもしれないがと前置きし、「ワーキングホリデーや留学ビザの所持者は、月に1000円程度の支払いになるだろう」と知らせた。
初診時は問診票の記入を求められ、「初診料を支払う」ことなども伝えた。日本在住を考えている台湾の若者たちに、参考になる内容だろう。そして初診料は「日本人でさえ理不尽に思っている料金で、受診月が変わると再び発生する料金」と述べ、診察代のほかになぜ“初めて代”を払う必要があるのかと、疑問をぶつけた。
併せて「診察にかかったついでに、身体の別の部分を診てくれる台湾のようなサービス診察はない」ことも伝えた。台湾では病院に行った日には、1回で身体のいろいろな部分を診てもらうのが習慣のようだ。筆者は「複数の診療科を受診する際は費用を確認した方がいい」とアドバイスし、医者の体制が異なると訴えた。
特に感じた日本と台湾との医療システムの違いは、日本における「初診料」と「専門部分のみ診察」だったようだが、「日本の医者は親切に病気を説明してくれるが、英語の発音が理解できなかった」、「症状によって処方箋を出してくれるので、薬局に取りに行く。4日内に行く必要があり、薬代が別途かかる」といったことが意外だったと報告した。
台湾では月額100元(台湾ドル換算で約386円)程度の健康保険料で、多めに薬を出してくれる気前のいい医者がたくさんいるなど、病院との付き合いは日本よりも親しみが持て、患者に優しいシステムだと述べたかったようだ。筆者にすれば、日本で病院に行くととにかくお金がかさむ。街中の小さなクリニックは充実しておらず、総合病院に行くのは時間も手間がかかるというイメージらしい。
そのため「日本人はあまり病院へ行かない」と結論を出したようだ。「風邪をひくと、睡眠をとって市販薬を飲べば治ると考えるのが日本人」とブログをしめくくった。アメリカや中国に比べると、日本の医療制度は外国人の受け入れがしっかりしており利用しやすいと、実体験を元に筆者は理解しているはずである。
だが金額面、そして症状に合わせて受診科を1つずつ変えたり総合病院へ行くなどするとすごく時間がかかる、と融通がきかず負担が大きいと痛感した。日本での受診経験が台湾の良さを気付かせてくれる。