不倫路チューの中川政務官 ようやく地元入りもイバラの道
今年3月に妻子ある同僚議員との不倫路チューが発覚した自民党の中川郁子農水政務官(56)が29日、騒動後初めて地元の北海道・十勝地区に入り、謝罪に追われた。地元ではイバラの道が待ち受けているという。
帯広市内で開催された後援会の会合に出席した中川氏は「お騒がせして申し訳ありません」とおえつ交じりに騒動を陳謝。報道陣にも涙を浮かべながら「軽率な行動を反省し、ご迷惑をかけた分を仕事でお返ししたい」と頭を下げた。
路チュー騒動が発覚したのは3月5日。中川氏は「酒席の後で…」とわびたが、騒動から逃れるように入院。そこでも喫煙しているのがバレ、さらなる謝罪に追われた。
「すぐに地元でおわび行脚すべきところが、後援者へは書面のみの説明で、揚げ句に『(夫で亡くなった元財務相の)昭一氏なら許してくれる』とノンキに話しており、怒りが増幅した」(地元関係者)
同月10日には公務に復帰しているが、北海道知事選をはじめとした統一地方選を控え、マイナスになるとの判断から事実上のストップがかけられ、遅きに失した地元入りとなった。しかも中川氏はこれでミソギを済ませたとはいかない事情がある。
「TPPが妥結すれば、酪農王国の十勝はコメ以外にも影響が大きい。中川氏はTPP反対の立場で当選しているが、農水政務官に取り込まれ、政府側の立場にある。農水族は地元にどう説明したらいいのか頭を抱えていて、中川氏は不倫騒動で中川家に泥を塗ったのも重なり、相当厳しい対応を迫られる」(自民党関係者)
中川氏の得意技といえば、選挙時に見せた恥も外聞もかなぐり捨てた雪上土下座だが、もはや十八番を繰り出しても冷ややかな目でしか見られない事態を迎えそうだ。