台湾で人気の海外10大遊園地、1位はディズニーランド
台湾・東森旅遊雲は1日、台湾のネット調査サイトDailyView網絡温度計による海外の人気遊園地ランキングベスト10で、ディズニーランドが1位になった
と報じた。
1位になったディズニーランドは、米カリフォルニア、フロリダ、東京、パリ、香港と5つのテーマパークを持っている。特に東京ディズニーランドは台湾から近く、香港より施設が充実していることから、日本を訪れる多くの台湾人が必ず足を運んでいるようだ。
2位のユニバーサルスタジオはカリフォルニア、フロリダ、大阪、シンガポールにテーマパークを持つ。最近最も人気があるのは、フロリダと大阪にしかないハリーポッターのテーマエリアだろう。
3位の香港オーシャンパークは、開
園からすでに40年近くたつ。「高峰楽園」と「海浜楽園」の2部分に別れていて、ケーブルカーやオーシャンエクスプレスでつながっている。園内には海洋天地やアジア動物天地など、8つのテーマエリアが存在する。
4位以下は、エバーランド(韓国)、レゴランド(マレーシア)、ロッテワールド(韓国)、シーワールド・サンディエゴ(米国)、ドリームワールド(オーストラリア)、ヨーロッパ・パーク(ドイツ)、フェラーリ・ワールド(アラブ首長国連邦)の順となった。
日本統治時代の社交場の歩みを紹介する展示会 若者に台湾の歴史伝える
日本統治時代にエリート層の社交場として名を馳せたレストラン「江山楼」の歴史を紹介する展覧会が2日、台北市内で開幕した。当時の写真などを通し、若者に1920年代の台湾の文化や料理を伝える。
1921(大正10)年に完成した江山楼は5階建てで、当時の台北で3番目の高さを誇った大型レストラン。建設には巨額な費用が注がれたとされる。館内には約800人を収容できる客席のほか、浴場や理髪室も備えられていた。
宴席では芸者によるパフォーマンスも行われ、政商各界の著名人らが集った。同レストランで台湾料理を食べ、芸者の歌を聞くことは、当時最もおしゃれな娯楽だったという。
展覧会は展示スペース「城市影像実験室」で来月21日まで行われる。
北部の給水制限、8日に緩和を再検討=経済部[公益]
桃園市など北部の一部地域が給水停止を伴う「第3段階」の給水制限を実施している中、今週は週末にかけてまとまった雨が期待できるため、台湾経済部(経産省)は8日にも同地域で第3段階の制限緩和について検討するもようだ。中央通信社が伝えた。
石門ダム(桃園市)を主要取水源とする桃園市と新北市・新竹県の一部地域は、4月から第3段階の給水制限として「供五停二」(1週間のうち2日間の給水を停止する措置)を実施している。台湾政府の水不足対策本部「旱災中央災害応変中心」は4日に4回目の会合を開き、梅雨入りしたことから同地域の制限を一時的に緩和するかどうか検討したが見送った。5回目となる同会合は8日に召集し、来週の供五停二の実施についてあらためて検討する見通し。
石門ダムの水位は先週来の降雨で上昇している。経済部水利署のデータによると、5日午前7時までに1時間当たり28ミリメートルの強い雨が降ったため水位は220.45メートルまで上がり、貯水量は満水量の25.6%に相当する5,158万3,000立方メートルまで回復した。中央気象局は7日にも強い雨が降ると予測している。水利署北区水資源局の王国リョウ副局長(リョウ=木へんに梁)は蘋果日報の取材に対し、「向こう数日間の供給量は楽観できるが、依然として石門ダムの水量は3割を下回っている。市民には引き続き節水の励行を求めたい」と話した。
■台南、水の大口利用者を公表
台南市の頼清徳市長は4日、市内の水道水の大口利用者上位3社を発表した。聯合報によると、同市でも第3段階の給水制限の実施の可能性が高まる中、大口利用者の具体名を公表することで企業が率先して節水に取り組むよう促す狙いがあるという。
最も使用量が多いのはデジタル機器向け金属きょう体大手、可成科技(キャッチャー)の安南工場で、4月最終週の1日当たりの使用量は600トン超だった。2位は食品・流通大手、統一企業(ユニプレジデント)の新市工場で400トン超、3位は可成科技の永康仁愛第2工場で300トン超だった。
統一企業の広報担当者は聯合報に対し、「年初に1日当たりの使用量を5,200トン超と申請していたが、第2段階の給水制限が始まった後の実際の使用量は3,000トン超。その後も節水に取り組み、現時点では700~800トンまで下げている。このような努力を無視した発表は納得がいかない」と話した。
台湾、緊急車両妨害の罰則強化へ 違反者は運転免許取り消し
立法院院会(本会議)で5日、道路交通に関する罰則を定めた条例の修正案が承認された。施行後には救急車などの緊急車両に即座に進路を譲らなかった場合の罰則が強化され、違反者に対して最高3600台湾元(約1万4000円)の罰金と、運転免許取り消しの処分が科される。
現行の規定では、サイレンを鳴らしている消防車、救急車、レッカー車などの通行を妨害した場合には、600元以上1800元以下の罰金と、3カ月間の運転免許の停止処分が科される。だが、現行のままでは抑止力になり得ないとして罰則強化を求める声が高まっていた。
また、今回の改正ではこれらの罰則強化に加え、毒劇物などの特殊化学災害に対応する特殊災害対策車が新たに対象車両に追加された。
台湾の観光者、フィリピンなどへ訪問のビザ手続き簡略化へ
外交部は4日、中華民国のパスポート所持者がフィリピンとミャンマーへ観光目的で渡航する際のビザ手続きが簡略化されると発表した。台湾からの観光者がビザなしやアライバルビザ(到着時に発行されるビザ)および簡易手続きで訪問できる国と地域は142に増加することになる。
フィリピン政府は7月1日から電子旅行許可システム(ETA)を正式導入する。今後は、インターネット上で申請や料金支払いを行うと、観光ビザが取得可能になる。
また、ミャンマーへ訪問する場合は、インターネット上で電子ビザ(e-Visa)を申請・取得できるようになった。費用は50米ドルで、最長停留可能日数は28日。これまでは台湾でビザを申請することはできず、旅行会社などを通して駐香港ミャンマー総領事館に申請するしかなかった。
外交部は、ビザ取得の簡易化により、双方の交流を促進し、関係を深められればとしている。
パナソニック台湾、空気清浄機600台を大気汚染深刻な南部6県市に寄贈
パナソニック台湾(新北市)は4日、大気汚染が深刻な台南市や高雄市などの南部6県市に計600台の空気清浄機を寄贈した。これらは社会的弱者や心身障害者を支援する団体などに優先的に配布される。
この日台南市政府永華市政センターで行われた記者会見に出席した頼清徳市長は、市民を代表して寄贈品を受け取り、6県市を代表して同社の林淵伝総経理(社長)に感謝状を渡した。子供たちは手作りのカードで、関心や思いやりに感謝を示した。
中南部地域は、台湾の中でも特に大気汚染が深刻だとされている。頼市長は微小粒子状物質(PM2.5)の危険性について触れた上で、汚染物質の除去に力を注ぐとし、PM2.5の発生を減少させる根本的措置にも取り組む考えを述べた。
パナソニック台湾は同市の公益に対する理念に共感し、これまでにもインタラクティブホワイトボード(電子黒板)を社会的弱者支援団体に寄付していた。
日本産食品の輸入規制強化 行政院「15日から予定通り実施」
行政院(内閣)の孫立群報道官は5日、台湾で流通する食品の安全性確保のため、日本産食品に対する輸入規制強化を予定通り今月15日から実施する考えを明らかにした。
台湾では福島第1原子力発電所事故を受け、福島、茨城、栃木、群馬、千葉で生産、製造された食品の輸入を禁止している。15日からは新たに日本産の全ての食品に産地証明書の添付、一部の食品に放射性物質検査の実施が義務付けられる。
先月29日には日本の岸信夫衆議院議員らが訪台。馬英九総統や王金平・立法院長(国会議長)と面会し規制の撤廃を訴えたが、その後王氏が中心となって行なわれた協議では、最終的な結論に達しなかった。
台湾・新竹市と奈良市、関係者が面会 マラソンで友好関係強化へ
奈良県奈良市などで毎年開催されている奈良マラソンの実行委員会関係者らが4日、新竹市政府で李宏生副市長らと面会し、マラソンを通じた両市のPRと交流促進について意見を交わした。
新竹市は近年、積極的にスポーツ活動を推進しており、これまでにも都市型マラソン大会を数回開催している。李副市長は、両市は規模の大きさや歴史文化の豊かさなどに加え、マラソン好きな面なども共通していると述べ、今後両市で開催するマラソン大会に双方の代表者を派遣するなどして、互いの距離を近づけていければと期待を示した。
マラソン大会出場に合わせて訪台したという実行委員会の嶋田義明事務局長は、新竹市の美しさや市民の友好的な態度を賞賛するとともに、今年12月12、13日に開催される奈良マラソンをPRした。
スコセッシの『サイレンス』、台湾ロケ終了
アメリカの著名な映画監督、マーティン・スコセッシ監督が日本の遠藤周作さんの小説『沈黙』を映画化する、『サイレンス』の台湾における撮影が終了した。撮影は今年1月から台湾で行われ、大きな話題となった。この作品のロケ地選びは世界各地で行われたが、最後は台湾出身のアカデミー賞監督、アン・リー監督の薦めもあり、台湾に決定、台北の陽明山、新北市の九份、東部の花蓮、中部の台中などで撮影が行われた。撮影には、リーアム・ニーソンさん、日本の浅野忠信さん、窪塚洋介さんらが参加、また、レオナルド・ディカプリオさんもゲストとして台湾で撮影に参加したという。
撮影終了にあたり、スコセッシ監督、出演しているアンドリュー・ガーフィールドさん、プロデューサーのエマ・ティリンガー・コスコフさんが4日、撮影に協力した台北市政府文化局、台北市電影(映画)委員会と共に記者会見を開いた。台湾でのロケについて、スコセッシ監督はじめ関係者は口々に絶賛、エマ・コスコフさんは、すばらしい経験だったとして、世界で台湾を宣伝したいと強調した。
また、スコセッシ監督は、台湾の撮影クルーが一流のサポートをしてくれたと感謝した上で、「食べ物について言うことはない。毎回おいしい食事で満腹だった。それに一つの島でこれほどの地勢があるのを見たことがない、とても特別なところだ」と話し、台湾のグルメや環境面での特徴を称えた。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで知られる、アンドリュー・ガーフィールドさんは、滞在期間中、台湾南部の墾丁でサーフィンを楽しんだ他、記者会見で着ていた服もナイトマーケットで買ったものだと明かし、数ヶ月の滞在で自分は台湾に根を下ろしたかのようで、台湾の人たちの温かさを満喫したと話した。
ガーフィールドさんは、「もうここで育ってきたような気がする。旧正月には墾丁でサーフィンをした。それに花蓮の砂浜もものすごくきれいだった」と話した。
記者会見には台北市の柯文哲・市長も出席し、台北に対する観光面での効果に期待、映画公開時にはスコセッシ監督と出演者が再び宣伝に訪れてくれるよう希望した。
台湾、改名の回数制限を3回に拡大へ 出家・還俗による申請も可能に
立法院院会(国会本会議)で5日、姓名に関する条例の改正案が承認された。今後、名前の字義が低俗、下品であることなどを理由とした改名の回数制限が2回から3回に拡大され、出家と還俗による改名なども新たに認められる。
今回の改正は、改名に関する制限の緩和を求める声の高まりに応じたもの。
また、外国人や無国籍者が中国語名を取得する際には姓を前、名を後にするなどの新たな規定も設けられた。このほか、姓を持たない場合には、名前だけで登記できるようになる。
姉妹提携の台湾鉄道と西武、記念乗車券を日台同時発売へ
今年3月に姉妹鉄道協定を結んだ台湾鉄路管理局(台北市)と西武鉄道(埼玉県所沢市)は、来月9日の「鉄路節」(鉄道の日)に合わせ、記念乗車券を日本と台湾で同時販売する。日台双方で使用可能な乗車券の販売は日本で初めて。
西武ホールディングス(HD)の後藤高志社長は今年3月、中央社の取材に対して「西武鉄道もなんらかの形で(鉄路節に)参加できれば」と語っていた。
西武鉄道によると、鉄路節の正式販売に先駆け、6月7日に武蔵丘車両検修場(埼玉県日高市)で開催されるイベントでは先行販売されるという。
国民党・朱立倫主席、中国大陸との関係強化に期待
与党・国民党の朱立倫主席は5日未明、同党と中国共産党の間で6年ぶりに行なわれたトップ会談を終え、桃園空港に到着した。朱氏は「両岸(台湾と中国大陸)関係がよくなれば、アジアもよくなる」と述べ、今後の関係強化に期待を示した。
中国共産党の習近平総書記は会談で、中国大陸主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に台湾が参加の意欲をみせていることを歓迎した。
朱氏は、次の時代を担う世代と両岸関係のために引き続き努力すると強調。台湾と大陸が手を取り合って協力し、地域の平和や経済、環境面でともに尽力できればと語った。また、インターンシップや就職、起業などでの交流を図りたいとし、若者の就労機会拡大に取り組む考えを語った。
一方、総統府の陳以信報道官は4日、台湾と中国大陸双方が1992年に確認した対話の原則「92年コンセンサス」(九二共識)を基にした両岸交流の促進を支持するとした馬英九総統の言葉を伝えた。「統一せず、独立せず、武力行使せず」とするいわゆる「3つのノー政策」がもたらした平和的関係の維持を呼びかけた。
音楽ストリーミングのKKBOX、アップルウォッチに対応
アジアを中心に音楽ストリーミング配信サービスを手掛けるKKBOXは4日、アップルのスマートウォッチ「アップルウォッチ(Apple Watch)」向けアプリを発表した。アップルウォッチは4月24日にアメリカ・カナダなど9カ国で発売されたが、台湾などアジアの複数市場での発売時期は未定。
KKBOXのアップルウォッチ用アプリでは曲名表示、歌詞のリアルタイム表示などが可能だ。Bluetooth接続でiPhoneのKKBOXアプリを遠隔操作もできる。同社は現在、500社以上のメジャー・マイナーレコード会社と契約しており、2000万曲の配信権を持つ。
桃園市でガス爆発事故
きょう(5日)午後1時18分ごろ、桃園市桃園区南華街の住宅でガス爆発事故が発生した。消防隊員によって男性一人が救出され、病院へ搬送された。男性は全身にやけどを負っている。 .
.石門ダムに約六日分の雨水流入
経済部水利署によると、石門ダム(桃園市)では4日から5日午前7時までに39.5ミリメートルの降雨があり、六日分の給水量に相当する773万トンの水が流れ込んだもよう。
台湾統治下で育まれた日本精神 今でも受け継がれ高い評価も
かつて台湾は日本の植民地だったが、親日を超えた「愛日家」を自任する台湾人男性が蔡焜燦(さい・こんさん)氏だ。今年4月に、14年前に小学館文庫から発刊された著書『台湾人と日本精神(リップンチェンシン)』が日本の読者の反響を呼び、単行本の「新装版」として発刊されることになった。そんな蔡氏が日本精神を失いつつある日本に警鐘を鳴らす。
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昨今、日本の警察や医療機関の不祥事、さらには教育現場の荒廃を耳にすることが多い。それでは先に述べたような「中国式(精神)」(日本精神と対義語で嘘、不正、自分勝手などの意)に染まった戦後台湾の腐敗と何も変わらない。
外交も同じだ。日本と中国の間には数々の政治的、領土的、あるいは経済的な懸案を抱えているが、そうした問題が起きるたびに中国に媚びるような発言を日本の政治家や経済人が口にする。それを聞くと、日本という国そのものが「中国式」に毒されているように感じてならない。
そうした原因が、戦後の日本で徹底された自虐史観と呼ばれる教育にあることは間違いない。政治家も官僚も教育者も、そしてNHKや朝日新聞をはじめとするマスコミも感化されているのだろう。だが、戦後70年間、中国の脅威に晒され続けている台湾では、日本統治下で育まれた勤勉、正直、約束を守る、公を大事にするといった善行を意味する「日本精神」が今でも語り継がれ、子々孫々の代にも高く評価されていることを忘れないでほしい。
戦後70年、すなわち台湾が日本でなくなってから70年の歳月が流れたが、私は米寿を迎えた今でも台湾を訪れる日本人にこう訴えている。
「日本という国は、現代に生きる日本人だけのものではない。我々のような“元日本人”のものでもあるのだ。先人たちが実践した、日本精神を取り戻してほしい」
この“遺言”が現代の日本人に届いてくれることを心より願うばかりである。
◆蔡焜燦:1927年、台湾生まれ。台中州立彰化商業学校卒業。1945年、岐阜陸軍整備学校奈良教育隊入校。終戦後、台湾で体育教師となるが、後に実業界に転身。半導体デザイン会社「偉詮電子股分有限公司」会長などを務める。司馬遼太郎が『台湾紀行』の取材をする際に案内役を務め、同作中に「老台北」として登場したことでも知られる。短歌を愛好する「台湾歌壇」の代表として日本文化を広く紹介してきた功績が評価され、2014年春の叙勲で旭日双光章を受章。