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磁気テープに再び脚光 大容量化でデータ向け急伸

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CDやDVDに押され家庭であまり見かけなくなったカセットテープやビデオテープ。同じ仕組みの「磁気テープ」が今、世界のデータセンターで引っ張りだこだ。読み込み時間はかかるが、安くて省エネ性能が高く、寿命も長い点が見直された。生産は日本の3社のみで、膨大な情報が飛び交ういまの社会を下支えしている。

 「データ保存分野で一層の売り上げ拡大を目指していく」。富士フイルムホールディングスの助野健児取締役は4月30日、決算発表の席上で力を込めた。富士はデータセンターなどで使う産業用磁気テープで世界首位。2015年3月期の売上高は482億円で、3年連続で増えた。

 データセンターで使われるのは、ビデオテープのVHSよりやや小ぶりのカセット型などだ。

 家庭用の磁気テープは、デジタル音源の音の良さや頭出しの速さなどでCDなどに負け、市場が徐々に縮小した。産業用でも、12年時点の世界のデータセンターの記憶容量では上回っているが、急伸するハードディスク(HDD)の勢いに押され、一時、シェアが下がっていた。だが米調査会社IDCによると、世界のデータセンターで使われている磁気テープの記憶容量は、12年の327兆メガバイトから17年には2倍超に増えるという。



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