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「日本ではトイレでおしりが洗えるんだよ」とつぶやく中国の子ども

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上海紙・新民晩報は「日本のトイレ」と題する文章を掲載した。日本のトイレで目にした心配りや日本の観光業界の細やかなサービスを例に挙げ、ディズニーランドの開園を控えた上海が参考にできるかもしれないと紹介している。

日本を旅行した子どもと欧州旅行を楽しんだ祖母がそれぞれの旅の感想を語り合った。「私はローマに行って闘牛を見た。トレビの泉も見学したし、ベニスでゴンドラにも乗ったわ」と話す祖母に対し、子どもは「おばあちゃん、日本のトイレはおしりが洗えるんだよ」と一言。

中国ですっかり有名になった日本の便座を、私はあえてここで宣伝するつもりなどない。しかし、初めて子どもを連れて日本に行った時、以前1人で旅した時には気が付かなかった細かい点に目が向いた。例えば、トイレだ。きれいなのは当然で、ホテル、デパート、遊園地などいくら客が多くても清潔感を保っている。その上で使い捨ての便座シートや除菌スプレーなどが用意されていて、予備のトイレットペーパーも十分な数が置かれている。数えてみたところ、少なくても3つ、多いところでは8つもあった。流水音が流れるトイレは上海でだってたまに見る程度だ。

さらに日本のトイレには、一般の人には必要ないかもしれないが、幼い子どもを連れた母親にはとても便利な心配りがある。例えば、女子トイレの中に設けられた男児用トイレだ。赤ちゃん用の椅子が備え付けられている個室もあり、どれもちょっとしたことではあるが、赤ちゃんや子どもを連れた女性にとって日本のトイレは落ち着ける空間と言えるだろう。

私はこれまで、幼い子どもを連れて多くの観光地を訪れてきた。それぞれの場所を比較してみると、日本は観光客により多くの快適さを感じさせてくれると思う。今年の花見シーズンは大勢の中国人が日本を訪れ、ツアーは爆発的な人気となったが、日本の細やかなサービスのおかげで混雑によって感じるストレスを忘れることができた。その一例がディズニーランドでの体験だ。

私たちはディズニーランドの近くにあるホテルに宿泊したが、歩いて行ける距離ではない。タクシーに乗るか、ホテルの送迎バスに乗る必要がある。そんな中、ホテルはチェックアウトをした客の荷物をディズニーランド近くの駅まで運ぶというサービスを行っていた。このようなサービスで得られる利益は微々たるものだろう。しかし、客にとってはとてもありがたいサービスだ。日本の観光業界が観光客に快適さを感じさせてくれるのは、このようなちょっとしたサービスが蓄積された結果だ。上海のディズニーランドが開園すればきっと多くの観光客が上海を訪れる。日本の観光業界の姿勢は参考にできるかもしれない。






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