ネットサイト責任者ら起訴。日本のAV無断配信で
台湾で営利目的のアダルト動画サイトを設置、権利未取得の映像をインターネット上で有料配信していたとして、日本のアダルトビデオ(AV)制作販売元21社が台湾の威世数位公司を国境を越えて訴えていたところ、警察の捜査で同社所有のハードディスクから1万点近くの動画が見つかり、少なくとも1億台湾元以上の損害を与えたとして士林地検は、著作権法違反で同社の責任者ら3人を起訴した。
日月潭ロープウェイ、800万人目の乗客誕生
南投県にある日月潭ロープウェイで26日、2009年12月の開業以来、4年足らずの間に延べ800万人目となる乗客が誕生した。このラッキーな観光客はオランダ在住の台湾出身女性で、生涯無料でロープウェイに搭乗できる特典を手に入れた。日月潭ロープウェイは全長約1・9キロメートル。始点の日月潭駅と終点の九族文化村観山楼駅を結び、空中から美しい湖とその周辺の景色を見下ろすことができる。
在住外国人、インドネシア人が最多
内政部の統計によると今年6月末時点で、台湾に滞在する外国人(中国人を除く)は約65万人と前年同期比約1万9000人増えた。うち7割を高齢者介護や工場勤務などの労働者が占め、国籍別ではインドネシア人が最も多い(44%)。また外国人配偶者ではベトナム人が最多。居留証を所有する外国人(滞在ビザを必要としない華僑も含む)は8万510人で、国籍別では米国、日本、ベトナムの順で多い。
馬総統、来年の上海APEC出席に意欲
馬英九総統はこのほど、米ブルームバーグのインタビューに応じ、来年上海で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)への出席について「APEC首脳会議は“経済体リーダー”の集まりで、国家元首同士の会合とは異なる」と指摘、北京が認めていない「中華民国総統」である自身の参加に調整の余地があると示唆し、「条件を整える必要がある」とメッセージを送った。台湾は1991年から「中華台北」エリアとして参加しているが総統の首脳会議出席はできず、特使を派遣している。
エイサーは世界3位、Q2のPC世界シェア
米市場調査会社のIDCによると、第2四半期の世界のノートPC出荷台数は4286万台で、前期比横ばいだった。ブランド別世界シェアでは宏碁(エイサー)が3位だった。ただエイサーは中国や北米市場でシェアを伸ばしたが、欧州では伸び悩んだ。市場全体のシェアでは聯想(レノボ)とHP、エイサーの3社で45%を占めている。
ファブレスのメガチップス、台北に完全子会社
システムLSI(大規模集積回路)の開発などを手掛けるファブレスのメガチップス(大阪市)はこのほど、台北市松山区に100%出資の子会社を新たに設立すると発表した。既設の台湾支店は閉鎖する。新会社の名前は信芯有限公司で、資本金は3億6000万台湾元。今年10月ごろの設立を予定している。
桃園空港第1Tの改善工事終了
桃園空港第1ターミナルの改善工事が終了し、27日竣工式が行われた。エコを意識したもので利用客へのよりよいサービス提供が可能になる。工事は馬英九政権が2008年の発足後に打ち出した台湾を愛する12大建設プロジェクトの一環で、「桃園航空都市計画」の前期段階。09年11月に着工式が行われ、昨年6月整備が終了した部分から順次一般に開放されたところ、利用者からも好評を得ている。今後は第3ターミナルの建設整備が急がれる見通しだ。
農委会、狂犬病で野良犬にワクチン接種の方針
行政院農業委員会(農委会)が、狂犬病の問題では野良犬にワクチンを接種し、殺処分は避けるとしている。台湾ではこのところ、山岳部で野生動物が狂犬病に感染し、人がかまれる事件が相次いでいる。行政院農業委員会では各自治体の動物防疫所の人員に対し、山岳部での野良犬や猫を捕獲して、狂犬病のワクチンを接種するよう指示するとともに、台湾全域の動物収容センターや民間の動物保護団体が飼育している野良犬などにもワクチン接種を行うことにしている。
農業委員会牧畜処では26日、ワクチン接種に関する説明会を開催、現在の政策執行状況を説明した。農業委員会牧畜処の黄国青・処長は、「狂犬病に関する周知活動を強化し、『全面的な殺処分』との誤解を解く。そんなことはしていない。野良犬にワクチンを打つことが最も重要で、まだ、犬を必ず殺すという段階ではない」と話した。
農業委員会の説明会では、動物の収容所や民間で野良犬を収容している団体で現在飼っている野良犬や野良猫が4万頭近いことを確認、ワクチンは来週各県・市に配布し、それから一週間以内に接種を完了させたいとしている。
衛生福利部疾病管制署でも26日、フランスの医薬品メーカーから、ヒト用の狂犬病ワクチンを1万本買い付けており、8月2日には台湾に届くと明らかにしている。
総統、国防部長より下士官突然死事件で報告受ける
馬英九・総統が26日、国防部の高華柱・部長から、下士官が突然死した事件を受けての検討報告を受けた。中華民国国軍では先ごろ、義務兵役の終了まで数日となっていた下士官が突然死する事件が発生。上官らによる不適切な教育が原因だと見られている。与党・国民党の主席を兼務する馬英九・総統は24日の国民党中央常務委員会の席上、この事件について謝罪するとともに、国防部が26日までに具体的な検討報告と今後のとりくみについて報告するよう命じた。
国防部の高華柱・部長は26日午後、総統府を訪れ、馬英九・総統に対してこの事件に関する報告を行った。中央通信社の報道によると、高・国防部長は、この死亡事件について、少なくとも、法に沿った作業がなされなかったこと、不適切な独房の管理、不適切な救命処置の三つで落ち度があったと述べたという。国防部の楊念祖・副部長は25日、国防部の改革報告では現行の教育制度、方法、施設、専門的な認証と監督検査などの面を見直しており、人権の改善に重きを置いたものだと話している。
なお、この問題では軍事裁判のあり方を見直すべき戸の声も上がっており、国民党立法院党団は25日、政党と政府をまたいだグループを設置して裁判の適用範囲を見直すことを決定、26日には軍事裁判法の改正案を提出した。
馬・総統:習近平氏との対面は国民の決定次第
馬英九・総統が、中国大陸の指導者との対面は、台湾の人々の決定次第だとの考えを示した。馬英九・総統は25日、アメリカのブルームバーグ社のインタビューを受け、中国大陸の指導者、習近平氏と対面する可能性について触れた。馬・総統は、「会うとしたらそのときの自分の身分は絶対に、中華民国の総統という正式なものだ」と述べ、2016年に総統を退任するまでに対面する可能性は排除しない一方で、現在は機が熟していないとの見方を示した。
馬・総統はそして、習近平氏との対面の実現可能性について、もっとも重要な要素として、台湾がそれを必要とするかどうか、人々の支持を受けられるかどうか、そして、尊厳のある形で対面できるかどうかをあげ、これらの条件をクリアすることが必要だと述べた。
日月潭ロープウェイ、乗客延べ800万人突破
台湾中部の景勝地、日月潭、サンムーンレイクにかかるロープウェイの乗客が26日、延べ800万人を突破した。このロープウェイは2009年12月28日に営業を開始しており、4年経たないうちに延べ800万人を達成。800万人目となったのは、オランダに住む周さんという女性で、生涯無料で利用できるパスが贈られた。また、周さんの前後の合わせて2人には、1年間無料、無制限で利用できるパスが贈られた。周さんは、オランダから最近実家に戻り、家族と日月潭に遊びに来たところ幸運にも800万人目となった。
日月潭のロープウェイ運営側は、開業当初は大勢が訪れて長蛇の列となったが、その後は徐々に落ち着いており、日月潭の美しい湖や周りの山の景色を眺めるのに今では長く並ぶことはないと話している。夏休み期間は10分から20分待てば乗れ、平日ならば待たなくても乗れるという。
国防部長が引責辞任=兵士死亡事件受け
台湾の江宜樺行政院長(首相)は29日、高華柱国防部長(国防相)ら閣僚7人を交代させると発表した。国防部長は除隊間近の徴集兵が陸軍部隊内でしごきを受けて死亡した事件をめぐって辞意を示しており、事実上の引責辞任となる。後任には文民の楊念祖副部長が昇格する。2008年の馬英九政権発足以降、文民が国防部長に就くのは初めて。
兵士死亡事件をめぐっては、兵士に対する虐待ともいえるしごきや、その後の救護措置に対する批判が高まっており、軍部の一大不祥事として世間を騒がせている。馬政権としては、国防部長を更迭することで、事態収拾を図る狙いがあるとみられる。
日本のアダルトビデオを無断配信、台湾のサイト運営会社を起
台湾メディアの報道によると、日本のアダルトビデオ制作販売業者21社が、無断で作品を有料配信していた台湾威世数字公司を訴えていた問題で、警察はこの会社のハードディスクから1万近くの作品を発見、少なくとも1億元の違法収入を得ていたことが分かった。検察は著作権法違反で責任者など3人を起訴した。7月27日、中国新聞網が伝えた。
これまでにも日本のアダルトビデオ業者は台湾企業を訴えていたが、ビデオの内容が公序良俗に反し、著作権法で定義する「著作」とは言えないとして、訴えは却下されていた。
この案件を担当した翁偉倫検察官は、「著作権法の規定に照らし合わせると、創作性を有するものはアダルトビデオであっても保護対象になる」と指摘。さらに今回のアダルトビデオはわいせつ物ではなく、英米法が規定する「ソフトコア」にあたると判断した。
これらの作品は多額の資金を投じて監督や俳優、カメラマンなどが制作されていることや、監督のメッセージ性や演技の独自性が認められることから、日本では著作権の保護を受けられる。
日本行き航空券、観光客急増で25%値上がりも[運輸]
日台間の航空自由化(オープンスカイ)協定締結による増便や昨年から続く円安を追い風に、日本を訪れる台湾人旅行客が急増したことで、日本行きの航空券が値上がりしている。8〜10月分の東京や大阪、北海道など特に人気の高い路線では、最大で前年同期比25%高くなる見通しだ。
26日付経済日報が伝えた。中華民国旅行業品質保障協会(品保会)東北アジア線委員の劉見明氏によると、今年第3四半期の日本行き航空券は、既に前年同期に比べ約1,000〜2,000台湾元(約3,330〜6,66 9円)値上がりした。航空会社は通常3カ月ごとに航空券の金額を調整するが、一部の航空会社が近く、8月中旬〜10月末の未発券分をさらに約500〜1,000台湾元引き上げるのは確実だという。
旅行会社は航空券の値上がりによる利益圧迫を避けるため、今後日本行きのツアー料金を引き上げる可能性がある。また今月初めから、訪日観光客の急増で北海道などの人気観光地では観光バスや宿泊施設が不足する問題が発生しており、現在も対応に追われている。
3代目「虹の勇士」号、初の台湾入り
NGOのグリーンピースが所有する活動船の3代目「レインボー・ウォーリア(虹の勇士)」号(=写真)が29日初めて台湾を訪れた。8月3日〜4日には基隆港の埠頭で同船が一般公開されることになっている。
「虹の勇士」号は今後10日間の予定で基隆、緑島、台南など台湾各地を巡回、8月3日〜4日には基隆港で、10日〜11日には台南・安平港で一般に開放され乗船できる。
「虹の勇士」号の順調な台湾航海を祈って、同船の入港時には台湾民間信仰のシャーマン、「八家将」のメンバーらがにぎやかに出迎えた。ニュージーランド人の同船船長は台湾の伝統的な歓迎に印象を深くしたと述べ、この祝福を受けてグリーンピースの任務をしっかりと果たしていきたいと語った。
「虹の勇士」号は初代から3代目まで環境保護を呼びかけながら世界中を航行しており、2代目は東アジアの航海の際、2011年1月に台湾を訪れている。
李登輝元総統が退院
今月12日に頚部の動脈狭窄でステント治療の手術を受けた李登輝元総統(90)は、29日、台北栄民総医院から退院した。
李氏は今月3日、目まいを訴えたため予定されていた講演を取りやめ同日午後入院、検査の結果、椎骨動脈狭窄と診断され、12日に手術が行われた。
李氏の側近によると、元総統は2日間の観察期間を経て問題がなければ1週間程度で退院できたが、術後に原因不明の熱が続いたためそのまま入院、36.7度まで下がって今朝退院した。李氏の体温は平常より少し高めだが、担当の医療スタッフの決定で、解熱剤は使用せず自宅で経過を観察することになっている。
退院の際、李氏は医療スタッフをはじめ、各界からの心遣いに謝意を表明した。
南投でも狂犬病のイタチアナグマ発見、台湾全土で12例目
台湾で52年ぶりに狂犬病が確認され、感染した小動物から今後ペットの犬や猫など、さらには人への感染が警戒されているが、行政院農業委員会・動植物防疫検疫局は29日、台湾中部の南投県・信義郷で狂犬病ウイルスを持ったイタチアナグマが新たに1例確認されたと発表、これまでで計12件となった。
防検局によると12件の狂犬病確定例は南投6、雲林1、台中1、台南1、高雄1、台東2。しかし、いずれも山間部で捕獲等されたもので、同局では地元メディアに対し過剰報道を控えるよう呼びかけている。
同日行政院では狂犬病予防対策会議が開かれ、会議後の記者会見では28日現在、捕獲されたイタチ科の動物など食肉目55匹について調べた結果、7匹は検査不能、12匹が狂犬病ウイルスを持つイタチアナグマ、その他は陰性だったと発表された。
また、衛生福利部疾病管制署のまとめによると、21日から28日にかけて人が動物に噛まれたとして行われた狂犬病ワクチンの申請件数は計145件で66件が認められ、14件は抗体使用が許可となり、すでに5人が接種済み。しかし、27日午後4時から28日午後4時にかけてだけで新たな申請件数は49件に達し、30件が接種を認められた。
台湾、内閣小幅改造 国防部長交代へ
江宜樺行政院長(首相)は29日午後、新閣僚7人を発表した。一部閣僚が教職に復帰するのに合わせた小幅改造だが、予定になかった国防部長も辞任で急きょ交代となった。国防部では、義務兵役中の下士官の突然死に上官のいじめが関係している疑いが強まっており、世論の批判を浴びている。
30ほどの閣僚級ポストのうち、交代となるのは国防部、行政院国軍退除役官兵輔導委員会(退役軍人省)、行政院金融監督管理委員会、行政院原住民族委員会、行政院公共工程委員会、僑務委員会、政務委員1ポストの計7人。
2008年からの馬英九政権で3人目となる国防部長には、学者出身の楊念祖副部長が昇格する。
前2人はいずれも軍人出身だった。
侍ジャパンの11月台湾遠征、来年3月に変更か
今年11月の予定と発表された、野球の日本代表チームと台湾との親善試合が、来年3月に変更される可能性が高いことが分かった。
台湾の中華民国野球協会は26日、「侍ジャパン」が11月8日〜10日に来台し、台湾チームと親善試合を行うと発表したが、今年のアジアシリーズが11月15〜20日に台湾で予定されている。双方の日程が近すぎるため、台湾のプロ野球連盟では、親善試合を来年3月とする方向で月内に日本側と調整したいとしている。
プロ野球連盟の黄鎮台会長は、接戦の好ゲームの末に日本が勝利した今年3月のWBC台日戦を記念する意味も込め、双方からスター選手を出し、一年後に再び一戦を交える形にしたいと話している。
プロの日本代表チームが非公式の大会で台湾を訪れるのは初めて。