カナダのカルガリー国際空港から東京へ向かうエア・カナダ機の中で1人の赤ちゃんが誕生する出来事があった。母親のカナダ人女性は妊娠に気づいていなかったという。
カナダ紙が伝えたところによると、女性が出産したのは10日のフライト中。離陸から約2時間後に腹痛を訴え始めたためビジネスクラスの座席へ移動し、乗り合わせた医師らが点滴や鎮痛剤の投与で対応したが痛みは治まらなかったという。
女性は同機が東京に近付いたころに出産した。同乗していた恋人の男性は「本人が何か出てきたと言うので見ると、赤ちゃんの頭だった」と話す。
機長がアナウンスで赤ちゃん誕生を知らせると、客室内では拍手が起きたという。
赤ちゃんは女の子で、母子ともに健康状態は良好。動画共有サイト「ユーチューブ」の映像は、車椅子に乗った女性が空港に降り立ち、父となった男性が赤ちゃんを抱いて報道陣に手を振る姿を伝えている。
男性がカナダ紙などに語ったところによると、女性は最近少し太ったと話していた。以前受けた妊娠検査は陰性で腹部も目立たず、2人とも赤ちゃんが生まれることは「まったく予想していなかった」という。