5月12日の「看護の日」(国際ナースデー)に合わせて中国のインターネット通販大手が下着姿の看護師のコスプレ写真を掲載し、バイブレーターやコンドームの宣伝を展開した。これに対して中国のユーザーから批判が殺到、同社は謝罪する羽目になった。
問題にされたのはネット通販大手の京東商城(JD.com)が掲載した広告。「優しくて面倒見のいい看護師の日」というキャッチフレーズを付けて、セクシーな下着姿の看護師の画像などを掲載した。
これを見つけた医師のワン氏が11日、交流サイトの「新浪微博(ウェイボー)」にスクリーンショットを投稿したことをきっかけに、非難の声が殺到。この投稿は1万2000回以上も共有された。
ワン氏はCNNの取材に対し、「単にセクシー下着を売るだけならまだしも、国際ナースデーにこんな下品なものと過度に関連付けるなんて、すべての看護師に対する冒涜(ぼうとく)だ」と憤る。ワン氏は京東商城に対する謝罪要求も新浪微博に掲載。同社を「恥知らず」などと非難する声も殺到した。
CNNが入手した談話によると、京東商城はこの宣伝が「不快感を与えた」と認めて謝罪し、掲載を取りやめた。「私たちが一時的に行った宣伝は悪趣味でした。当社の価値観に反しており、言語道断です」「社内の管理体制を見直し、事態の再発防止に努めます」としている。
国際ナースデーは、クリミア戦争で功績をたたえられた英国の看護師フローレンス・ナイチンゲールの生誕を記念して制定された。