兵庫県宝塚市に本拠地を置き、女性のみで構成される「宝塚歌劇団」。全国各地で定期的に公演を行っており、多くの女性ファンがいることで知られる。日本に滞在中のカナダ人女性のブログ「Ariane au Japon」では、宝塚歌劇団について男性役も女性がこなす世界でも珍しい劇団と表現し、同歌劇団の公演を訪れた様子をつづっている。
筆者は、宝塚大劇場のある区域には、日本風の建物が見当たらなかったと記す。通りをはさんで宝塚大劇場のある側には西洋風の建物、もう片側は日本風の建物が見られたため、意表をつかれたようだ。また劇場も大変美しく、観劇前から期待が高まった様子を伝えている。
筆者が観劇したのはレビューの花の踊り絵巻とミュージカル作品「愛と青春の旅立ち」の2本立てだったという。レビュー作品については特に音楽が素晴らしかったとつづる。ミュージカルについても、音楽、振り付け、舞台空間のもたらす効果など総じて素晴らしかったと好印象を記している。
特に関心を引いたのは、女性が演じている男役だったと語る。衣装やメイクといった効果に加え、男役の役者は低音で歌っており、話し方や動作も男性的だった。女性ではなく本当の男性が演じているようであり、これらの役者の才能がうかがえるとつづっている。
宝塚歌劇団には多くのファンクラブがあり、中でも熱心なファンは一番良い席のチケットを購入し、またお気に入りの劇団員にプレゼントを贈ったりするとつづり、ファンと密接な関係を持つという独特な要素も紹介。
筆者は当日、一番安い立見席で観劇し、劇自体は良く見られたと語る。しかし、舞台により近い席であれば役者の化粧や素晴らしい衣装がもっとよく見えただろうとつづり、宝塚歌劇団の織りなす世界に魅せられた様子を伝えブログを結んでいる。