日本と台湾、防災協力協定締結を検討
防災対策視察のため、7月下旬に日本を訪問した李鴻源内政部長は4日、台湾と日本の防災協力に関する意見が一致し、協力協定の締結へ向けて検討することを明らかにした。李部長は日台の防災協力関係を強化するため、防災協力協定を締結し、防災交流プラットホームを設置した上で、定期的に防災会議や交流を促進させる双方の意見が一致したことも明らかにした。一方、古屋圭司・特命担当大臣(防災)は李部長との会談の席で、2015年に日本が主催する国連防災世界会議に、台湾をオブザーバーとして参加できるよう国連に働きかけたいと述べたという。
日台の「松山」結ぶチャーター便、10月運航
台湾の松山空港と愛媛県の松山空港の間で10月にチャーター便が運航することになった。愛媛県が5日に発表した。チャーター便は10月11日と14日に双方から1便ずつ運航する。運航キャリアは中華航空。漢字の名前が同じ両空港の間では定期便就航の期待も高まっている。台北市の郝龍斌市長は愛媛県と松山市の招きで6日まで県内に滞在中だ。
上半期訪台客数、中国からが5割で最多
内政部が発表した上半期の出入国統計によると、訪台旅行者のうち51.9%が香港とマカオを含む中国からの旅行者であることが明らかとなった。日本からの旅行者数は17.4%で第2位。しかし日本からの旅行者数は66万人で、前年同期より5万人減少した。上半期の出入国者総数は1811万人で同6.4%増えている。
下士官急死から1カ月、台北で11万人デモ
義務兵役に就いていた男性下士官が除隊直前の謹慎中に突然死して1カ月となった3日、台北で11万人の市民が座り込みのデモを行い、真相究明のほか、軍の人権状況の改善やえん罪事件の再調査などを訴えた。市民らは総統府前で座り込み、「法改正で黒幕を倒せ」「えん罪を再調査し、真相を明らかにせよ」「軍検察の廃止を」などと叫び、軍や現政権の対応に不満の声を上げた。呂秀蓮元副総統や与党の立法委員、作家で映画監督の九把刀(ギデンズ・コー)らも姿を現した。
統一の中島監督2軍で「休憩」、最下位低迷で
プロ野球の統一ライオンズが4日、中島輝士監督と紀藤真琴投手コーチを2軍に降格させ、休憩させることにした。統一は後期は6勝11敗(5日時点)で首位の兄弟エレファンツに4・5ゲーム差の最下位。統一は前期は2位だったが終盤戦で8連敗したほか、後期も6連敗していたため球団が決断した。5日付聯合報によると、2人が一軍に復帰する可能性は低いという。
プロ野球で観客100万人突破=過去最速
台湾プロ野球は、3日のエレファンツ対モンキーズ戦で今季の観客動員数が100万995人となった。開幕から148試合目での100万人達成は、1992年の記録(151試合目)を塗り替え過去最速となった。100万人突破は2005年以来8年ぶり9回目。ただ6月にマニー・ラミレスがライノズを退団したこともあり、7月から観客の減少が目立つようになってきた。このため過去最高の164万6361人(95年)を更新できるかは微妙な状況だ。
台北・饒河夜市、法外な値段で果物販売
台北市の有名な観光夜市である饒河夜市で果物の屋台が法外な値段で果物を販売している。例えば一斤(600グラム)の種なしブドウは800元〜1200台湾元が相場だが、饒河夜市では1680元に上る。また蓮霧(レンム)は80〜90元が380元などとなっている。饒河夜市自治会の会長は「これらの果物は外見がきれいな輸入物で甘い。非常に価値が高いもので、自分もしょっちゅう買っている」と弁明している。
「砂糖入り飲料毎日飲む」=中学生の95%
衛生福利部の調査によると、台湾の中学生6373人のうち95%が毎日少なくとも1回は砂糖入り飲料を飲んでいることがわかった。2回との回答者が最も多く全体の55%を占めており、3回以上は約15%だった。毎日700CCのタピオカミルクティー(100CCあたり約80kcal)を飲み続けると、2カ月で体重が4キロ増えるとされるほか、子供の成長にも不利となることから、同部では水で喉の渇きを解消するよう提言している。
捨て犬・捨て猫増える、狂犬病の動物感染拡大で 獣医が再考訴え
狂犬病の動物への感染例が続々と見つかっていることを受け、台湾では飼っている犬を捨てる人が増えてきた。台湾メディアの報道を引用して、海外網が伝えた。
台中市の胡志強市長は7月31日、捨て犬や捨て猫の里親を探す活動を停止すると発表し、飼い主のいない犬や猫に餌を与えないよう呼びかけた。
台中市の獣医、戴更基氏は捨て犬が増えている現状について交流サイトのフェイスブック上に、「多くの人が私に胡市長の対策への評価を求めてくるが、私は、どのような対策も市民が飼っている犬や猫を捨てることよりは良いと考える。SARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した当時、家族を捨てる人はいなかったはずだ」と書きつづり、再考を訴えた。
「私のお名前は?」台湾でパンダの赤ちゃんすくすく、名前募集開
中国本土から台湾に贈られたパンダの「円円(ユエンユエン)」が7月6日に出産した雌の赤ちゃんが生後1カ月を迎え、すくすくと成長している。台北市立動物園は赤ちゃんの名前の募集を始めた。
中国本土から台湾に贈られたパンダの「円円(ユエンユエン)」が7月6日に出産した雌の赤ちゃんが生後1カ月を迎え、すくすくと成長している。台北市立動物園は赤ちゃんの名前の募集を始めた。
台湾高速鉄道、9/2より週12本増便
台湾高速鉄道が乗客の増加に対応し、9月2日より運行本数を週に12本増やす。台湾高速鉄道は現在、週915本を運行しているが、9月2日より下り列車を8本、上り列車を4本の合計12本増やす。主には土曜日と日曜日の夕方の利用者のピークの時間に合わせるもの。
台湾高速鉄道の今年1月から7月までの1日の乗客数は平均で延べ13万人、前年同時期は延べ12万5000人あまりで、開業から6年ながら乗客は増え続けている。
仏通信大手、台湾企業との提携拡大へ[IT]
フランスの通信会社大手、オレンジ(旧フランステレコム)が台湾企業との提携を拡大するもようだ。オレンジのステファン・リシャール最高経営責任者(CEO)はこのほど台湾を訪れ、行政院(内閣)の閣僚のほか、かねて提携関係のあるスマートフォン大手の宏達国際電子(HTC)や通信最大手の中華電信などIT各社とトップ会談を行った。第3世代(3G)移動通信システムや今後の製品調達などについて協議したとみられる。
2日付工商時報などが伝えた。1日に開かれた会談には、行政院の毛治国副院長、通信行政を担当する張善政・政務委員のほか、HTCの周永明執行長、中華電信の李炎松董事長と石木標総経理、パソコン(PC)大手の宏碁(エイサー)の王振堂董事長、液晶パネル大手の友達光電(AUO)の李焜耀董事長、マザーボード大手の技嘉科技(ギガバイト)の馬孟明総経理、鴻海精密工業グループのネットワーク機器メーカー、建漢科技(サイバータン)の李広益董事長らが出席した。
毛副院長によると、会談でオレンジ側は台湾での投資計画や域内企業との提携を検討していることを明かした。うち中華電信とは、今後新興国や東南アジア市場で3Gや4Gの事業免許取得に向け協力していくとみられる。アジア市場のモバイル決済サービスでの連携についても意見交換を行ったもようだ。
オレンジと長年の提携関係にあるHTCは、今回の会談内容は明らかにしなかった。
関係者によると、会談ではオレンジの今後の台湾での製品調達についても話し合った。タブレット端末やノートPC、スマホ、通信設備などデバイスの調達も検討しているという。
通信関連企業の調達に詳しい政府関係者によると、オレンジのアジアにおける主要拠点は中国で、これまで台湾での製品調達などはすべて中国地区の代表が担っていた。今回CEOが訪れ、閣僚や特定企業の代表と会談した背景には、今後大規模な調達を行う意図があるとみられる。
オレンジはフランステレコムがかつて傘下事業ブランドに使用していた名称で、2013年7月に商号とした。現在、モバイル通信事業の顧客数は世界で9,000万人に上る。
行政院が狂犬病中央流行疫情指揮センターを設置、第1回会議を招集
台湾における動物への狂犬病感染の拡がりに対応し、国民の健康を保障し、人々の無用な混乱を避けるため、行政院は8月1日、「伝染病防治(予防)法」第17条第1項の規定に基づき、毛治国・行政院副院長を総指揮とし、陳保基・行政院農業委員会主任委員および邱文達・衛生福利部長を指揮官とする「狂犬病中央流行疫情指揮センター」を設置し、省庁の枠組みを超えて狂犬病の感染拡大防止に取り組む。
指揮センターは8月1日、第1回会議を招集し、毛・総指揮は関係各省庁の出席者らに対し、厳格な基準で、各種防疫作業をしっかりと行い、感染状況を厳しく監視し、感染状況に応じて適宜対策を調整し、国民とのコミュニケーションを十分に行うよう指示した。
毛・総指揮は、「目下、世界の先進国であってもほとんどが狂犬病の感染地域となっており、狂犬病清浄地域はわずか9カ国・地域にすぎない。しかしながら、先進国の各種データによると、飼い犬・猫などペットのワクチン接種や、野生動物との接触を避け、もし噛まれた場合は、ワクチンを接種するなどの必要な医療処置をとるなど、正確な予防をしっかり行えば、発症して死亡する例はきわめてまれであり、国民は過度に心配する必要はない」と指摘し、「政府による取り組みは包括的にカバーできる防疫ネットワークの構築に向けたものであり、国民が安心できるように、各種防疫情報を国民が最も簡単に取得できるようにするとともに、防疫のための必要物資を十分準備することも最優先しなければならない」と強調した。
【衛生福利部疾病管制署 2013年8月1日】