調理器具や食器をはじめとしたキッチン用品がなんでも揃う、東京都台東区の「かっぱ橋道具街」。街の始まりと言える道具商や古物商が誕生してから100年以上の歴史を誇り、東京に旅行に来たら訪ねたい外国人観光客も少なくないだろう。台湾のブロガーが、その訪問記を書きつづった。
たまご焼き器や鍋にポット、たくさんの調理器具をかっぱ橋で購入したというsavageboss(ハンドルネーム)さん。「これでもかなり抑えたつもり。衝動買いはせずに必要なものだけを買おう」という意識で、買い物したそうだ。いつ使うかわからない品は、買わないことに決めたという。
このエリアが大のお気に入りのようで、買い物を始めたら止まらないため“自己規制”しているようだ。続けて「驚くほど店の数が多い。真剣に回るなら長時間必要で、適当に店を選びながら散歩をするにも2時間位はかかる」と述べており、前もって情報をチェックし、行きたい店と買いたい物を決めてから向かう方が効率的だと強調した。
道具街の公式サイトを調べておくこと、南部鉄器の急須や鍋は実に多くの種類があるのでネットショップから欲しい物の画像を選んでおけば時間の短縮ができるなど、買い忘れや衝動買いを防ぐコツをつたえた。また台湾の人々との感覚とは違い、夕方には閉店し週末は休みの店も多いので注意しようと呼びかけている。
そして特にお薦めしたい店舗を紹介。人気の品を始めとした品揃えが豊富な総合大型店、菓子道具店、コーヒー器具専門店の名前やサイトを書き込んだ。筆者自身はパン作りの型など「日本製に夢中になっている訳ではない」と注意書きを添え、「台湾製でも使いやすい型がたくさんある。だがパンをカットする道具は、台湾は輸入品しかなく高価。日本には手押しの簡単な道具がある」と述べた。
日本の、そして東京のかっぱ橋だからこそ購入できる、便利で安い品を見極め上手に買い物しようと訴えているのである。材料や調味料を売る店もあるが、「業務用で大きい。自分の使う量を考えて買ってほしい」という点や、免税扱いしない店もあるなどアドバイスも入れた。
最後には、道具街にある食堂と喫茶店についても案内している。長時間ショッピングするには、腹ごしらえや休憩も必要だ。外国人客は少なく、また食堂と喫茶店が並ぶ通りからは、東京スカイツリーが見えると観光スポットまで紹介した。「体力を補って買い物を続けましょう!」とブログを締めくくった筆者は、「台湾のかっぱ橋道具街達人」と呼びたくなるほど詳しく細かく研究している人物だ。品質の良さや現地ならではの買い物の楽しさを熟知しきっているのだろう。