フィリピンへの制裁、きょうにも解除=外交部
外交部の石定次長は7日、今年5月にフィリピン公船による銃撃で台湾の漁業者が死亡した事件をめぐり、政府がフィリピンに発動していた制裁措置を早期解除する意向を示した。これは同国大統領の代表が8日に台湾を訪問し遺族に謝罪するほか、賠償問題について遺族との合意が成立したことによる。フィリピン国家調査局は7日、関連の報告書を公表、事件に関わった警備隊員8人を殺人罪で起訴する案を示すなど台湾側の要求に応じる姿勢だ。8日付自由時報によると、早ければきょうにも制裁は解除されるという。
高速鉄路が運賃値上げ=10月から
台湾高速鉄路(高鉄)では開業以来初となる乗車料金の値上げが10月1日から実施される見通しとなった。運賃は約1割値上げされ、台北〜高雄の場合1630台湾元となる。このほか、台北からの料金を見ると、桃園175元、新竹315元、台中765元、嘉義1180元、台南1480元へと上がる。台北〜高雄は往復なら280元高くなる。
7月輸出額は253億ドル、3カ月連続増加
財政部が7日発表した7月の貿易統計によると、輸出額は前年同月比1.6%増の253億ドルだった。3カ月連続で前年を上回ったが、前月を下回っている。スマートフォン向けの半導体や化学品などの需要が堅調だった。1〜7月累計の輸出額は前年同期比2.3%増の1757億4000万ドル。
大塚製薬、地場製薬会社に出資
大塚製薬が地場の抗がん剤メーカー、グリコネクスの第三者割当増資を引き受けることになった。計2億7600万元を出資し、株式の5%を取得することで合意した。グリコネクスは2009年、大腸がん治療用の抗体新薬「GNX8」の臨床試験の実施を大塚製薬に認めていた。大塚製薬からの出資をきっかけに、各種抗体新薬の開発での協力をさらに強化したい考え。
国防部長に厳明氏
行政院は7日、新たな国防部長に厳明参謀総長が同日付で昇格したと発表した。論文の盗用問題で辞任した楊念祖氏の後任となる。厳氏は8日間で3人目の国防部長となった。今年1月に参謀総長に就任していた。
墾丁〜高雄空港の直通バス運行開始
屏東県にあるビーチリゾートである墾丁エリアのホテルと地元バス会社が協力し、高雄国際空港との直通バスの運行を始めた。これにより乗車時間が40分短縮された。近年は香港・マカオ、中国、シンガポールなどから墾丁を訪れる観光客が増えているといい、新たなサービスを導入した。運賃は片道300台湾元。
草間弥生さんのアート、雲林・員林駅に
彰化県の員林では台湾鉄道の高架工事が進み、2014年末に開通する見込みだが、日本の著名なアーティストの草間弥生さんが新しい員林駅のために特別に制作したオブジェ、「ハイヒールをはいて恋人に逢いにゆこう」が飾られることになった。交通部の発表によると、赤い地に白い水玉のハイヒール、その中から一輪の花が咲いているデザインで、恋人とのデートを心待ちにする若い女性の心を表し、はつらつとした雰囲気を醸し出しているという。
旧暦7月の「鬼月」開始
8月7日は立秋であるとともに旧暦の7月1日。仏教や道教が篤く信仰されている台湾では旧暦7月は霊や魂があの世から帰ってくる月とされ、俗に鬼月(グイユエ)と呼ばれ寺や廟で様々な行事が行われる。この時期は都市部でも商店や会社、役所のビルの前にテーブルが並べられ、信仰心の篤い人々が肉や果物、お菓子や飲み物などのお供え物をし、お香を焚いて紙銭を焼き、あの世からやって来た霊や魂を盛大に迎える。
フィリピンの台湾漁船銃撃事件で「正義求めて争う」=馬英九総
今年5月、台湾漁船がフィリピンの漁業取締船から銃撃を受け、乗組員1人が死亡した事件で、台湾の馬英九総統は7日、「正義を求めて争わなければならない。もうじき結果が出る」と表明した。
今年5月、台湾漁船がフィリピンの漁業取締船から銃撃を受け、乗組員1人が死亡した事件で、台湾の馬英九総統は7日、「正義を求めて争わなければならない。もうじき結果が出る」と表明した。(写真は「CNSPHOTO」提供)
この問題でフィリピンの国家捜査局(NBI)は7日、銃撃に関与したとして殺人容疑で船長ら警備隊員8人の訴追を法相に勧告したことを明らかにした。
エイサー:第2四半期順欠損3億4300万台湾ドル
2013年8月7日、台湾大手パソコンメーカー、エイサー(宏碁)が2013年第2四半期の業績報告を公開した。
エイサー2013年第2四半期の営業収入は、2012年同期から19%減少し、893億8000万台湾ドル(約2881億5800万円)にとどまった。
第2四半期の純利益は3億4300万台湾ドル(約11億円)の赤字に転落した。
エイサーは第2四半期の損失が拡大した原因について、研究開発資金の増加をあげている。
アニメ・ワンピースのコスプレで結婚式
7日、台湾メディアによると、台湾の彰化市で今月4日、ワンピースのコスプレ結婚式が行われた。
2013年8月7日、台湾メディアによると、台湾の彰化市で今月4日、楊其樺(ヤン・チーホア)さん(31)と陳●宇(チェン・ウェンユー、●は王へんに文)さん(30)の結婚式が行われた。新郎新婦ともに人気アニメ「ワンピース」の大ファンといい、お色直しでは新郎の楊さんが主人公のモンキー・D・ルフィに扮して登場するという一幕があった。中国新聞社が伝えた。
ワンピースのキャラクターに扮した友人たちとともにサプライズ登場した楊さんに続き、新婦の陳さんもボア・ハンコックのコスチュームで登場した。同演出に、父親の陳正男(チェン・ジョンナン)さんは、「特別な結婚式。絶対に一生忘れない」と感激の様子だった。
軍事裁判法改正で非戦時下は一般司法機関に
立法院が軍事裁判法を改正、国防部はこれを尊重し全力で協力するとしている。立法院臨時会(臨時国会)では6日、「軍事裁判法改正案」を可決。これにより、現役軍人が戦時下において、陸海空軍刑法に触れた場合は軍法に沿って起訴され、処罰されるが、非戦時下において軍人が殺人罪、虐待罪などを犯した場合、一般の司法機関が処理することになった。このほど大きな問題となった、基地内で下士官が不当な訓練を課されて死亡したとされる事件も、ただちに一般の司法機関に移されて審理されることに。
国防部の羅紹和・スポークスマンはこれを受けて、国防部は立法院の決定を尊重し、全力で協力するとの立場を示した。羅・スポークスマンは、軍内部にはこれにより部隊の紀律が守られなくなったり、命令がしにくくなったりすると懸念する声も存在するとしながらも、国防部は責任を持って、法改正後の組織の調整や士官に対する懲戒の執行などの問題について深く見直していくと強調した。
一方行政院は、立法院が軍事裁判法の改正を迅速に行ったことに感謝。行政院の鄭麗文・スポークスマンは、「軍事裁判法の改正が速やかになされたことについて、行政院は立法院に非常に感謝している。改正後の法律が公布されてのち、まず、士官が基地内で突然死した事件を一般の司法系統に移して審理することになる」と述べた。
また、この事件以外で、陸海空刑法に関連する同様のケースについては、向こう5ヶ月以内に資料を徐々に一般司法機関に移していくことになるという。
高リスクの海域で漁船は武装警備員雇用可能に
漁業法が改正され、中央主管機関に許可された海域で操業する遠洋漁船は民間の武装警備員を雇えることになった。これは海賊や、不当な武力による脅威を受ける場合に限っており、生命と財産の安全を守るための措置。申請する場合は、漁船一隻ごとに関連の文書を添付し、事前に中央主管機関の調査を受ける必要がある。
野党・民進党の管碧玲・立法委員は、台湾の遠洋漁船はソマリアの海域、およびマラッカ海峡などで海賊に遭遇することが多く、この法改正で、漁業者の生命と財産の安全が守られるよう期待したいとしている。
新たな法律ではまた、民間の武装警備員が使用する銃や弾薬などの武器は、海外で船に乗せられ、また下ろされなければならないと規定。漁船が雇用する警備員が中華民国籍であることも可能だが、実際に本国人を雇うことになった場合は、「銃砲弾薬管理条例」も改正する必要がある。
立法院臨時会、第四原発先送りで閉会
立法院の臨時会(臨時国会)が6日、第四原子力発電所に関する公民投票案などを先送りにして閉会。今回の臨時国会では、第四原子力発電所の建設中止の可否を問う国民投票案について話し合われる予定だったが、野党・民進党が激しく反発し、議事を妨害する間に、軍事裁判法の改正が急遽最優先課題となった。このため、6日には軍事裁判法、漁業法の改正、そして、国家発展委員会ファイル局組織法、内政部警政署組織法を可決したところで閉会となった。
立法院ではこれらの懸案の法律を通すため、意見の分かれる第四原発に関する公民投票案並びに台湾海峡両岸サービス貿易協定の審議は今臨時会では行わないことで合意していた。
行政院ではこの決定について、立法院を尊重するとしながらも、政府の立場は一貫していると強調。行政院は第四原発の建設続行の立場で、その主張はまず、安全性が確保されなければ原発はありえず、政府は各種の安全検査を徹底的に行うこと、そして、第四原発の建設を続行するかどうかは国民投票で問い、国民の決定にゆだねること。
「鬼月」翌日に控え、奉天宮では鐘と太鼓に封
明日8月7日は旧暦では7月1日で、台湾ではあの世の扉が開いて無縁仏や先祖の霊が戻ってくるとされる、一ヶ月間の「鬼の月」の最初の日。それを翌日に控えた6日、台湾中南部・嘉義県新港の奉天宮では鐘と太鼓に封をする儀式が行われた。
午前10時、奉天宮の何達煌・董事長がこの儀式を執り行い、太鼓を三度たたいた後、赤色の帯で太鼓のある部屋の扉に封をし、さらに鐘を三度ならしてからやはり赤い布で鐘をつく槌をしばった。これは、あの世から戻ってくる無縁仏や先祖の霊を鐘や太鼓の音で驚かせないため。
奉天宮では旧暦の毎月の1日、15日、そして最後の日には太鼓と鐘を鳴らして神への敬意を示すが、旧暦7月だけは例外。またこの一ヶ月は爆竹も鳴らさず、お経も唱えず、旧暦の8月1日に再び鐘と太鼓を鳴らす。奉天宮が祭っているのは道教の海の女神、媽祖さまで、鐘と太鼓を封印するのは媽祖さまの慈悲の心を表しているという。何・董事長は、人々は無縁仏の霊魂を怖がるが、媽祖さまはこれらの霊魂が傷つくのを恐れているのだと説明している。
経済政策の司令塔、国家発展委員会が発足へ[経済]
立法院(議会)は6日、経済政策司令塔の役割を担う国家発展委員会(国発会)の設立を定めた国家発展委員会組織法を可決した。行政院経済建設委員会(経建会)を中核に、行政院研究発展考核委員会(研考会)、行政院公共工程委員会(工程会)、行政院主計処電子処理資料中心の機能を統合する。
7日付工商時報などが伝えた。根拠法の成立を受け、今後1〜2カ月で国発会が発足する見通し。初代主任委員には経建会の管中閔・主任委員が就任するとみられる。
国発会では主に、経済や社会、産業、人的資源の発展に関する政策の立案、政府内の政策調整などを所管する。これまで複数部門に分かれていた権限を一本化することで、政策の統合機能と効率性を高める狙い。従来の経建会は政策の予算計画までを担当してきたが、今後は予算統制まで一貫して国発会が担うことになる。
外交部、比への制裁解除に意欲示す/台湾漁船銃撃事件
外交部の石定次長は7日、今年5月フィリピン公船による銃撃で台湾の漁業者が死亡した事件をめぐって政府がフィリピンに対して発動していた制裁措置の早期解除への意向を示した。これは同国大統領の代表が近く台湾を訪問し遺族に謝罪するほか、賠償問題について遺族との合意が成立したことによる。
台湾の漁船「広大興28号」が今年5月9日、台湾とフィリピンが共に排他的経済水域(EEZ)を主張する海域で操業していたところ、フィリピンの沿岸警備隊による銃撃で乗組員1人が死亡した。これを受けて中華民国政府は同国に対し、正式な謝罪、損害賠償、犯人の処罰、漁業交渉を求め、いずれも進展がなかったことからフィリピン人労働者の台湾就労申請凍結など11項目の制裁措置を発動した。
フィリピン国家調査局は7日、関連の報告書を公表、事件に関わった警備隊員8人を殺人罪で起訴する案を示すなど中華民国政府の要求に応じ、同国大統領の代表が遺族への公式謝罪のため近日中に訪台するとの意思を表した。
石次長は中華民国政府は事件の平和的解決と事件によって損なわれた台比間の関係修復を望むと述べ、フィリピンに対する制裁措置11項目の早期解除に意欲を示した。
台湾フライドチキン美少女のイリィ、日本で3枚目の水着DVD
台湾「フライドチキン美少女」のイリィ(鄭佳甄/鄭家純)が先月、日本で3枚目となる水着姿を収めたDVDを出し反応も上々。Eカップを誇りつつもお色気より若さをアピールする健全路線で、日本でも注目を浴びつつあると7日付の蘋果(リンゴ)日報が報じている。
イリィは現在19歳。去年台湾の屋台グルメ、鶏排(ジーパイ)(鶏のから揚げ)の作り方を実演した投稿動画がインターネットで話題となり、「宅男(ジャイナン)(オタク系男子)のアイドル」として一躍有名になった。
5日は日本での宣伝イベントで「台湾で今何が流行ってる?」と聞かれたイリィは「デモ」と答え、陸軍兵士突然死事件に抗議して台北で行われた10万人規模のデモに共鳴を示した。
台湾の超高層ビル、「世界の偉大な摩天楼25」に選出
世界有数の超高層ビル、台湾の「台北101」が米CNNの「世界で最も偉大な摩天楼25」(25 great skyscrapers: icons of construction)の一つに選ばれた。CNNでは今回選定したのは必ずしも高い建造物とは限らず、世界中で最も代表的でデザイン感覚があるその街の象徴だと説明している。
建設費18億ドル(約1744億円)の台北101は2004年に竣工した高さ508メートルの台北市のランドマークで高さ500メートルを超える世界初の超高層ビルでもある。2004年からドバイのブルジュ・ハリファが完成する2009年までは世界1の高さを誇っていた。また、世界最速のエレベーターは分速1010メートルで、わずか37秒で89階の展望台に到達、台北市内の景色を眼下に一望できる。
「偉大な摩天楼25」には台北101のほか、東京モード学園コクーンタワー、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディング(米)、クライスラービル(米)、1ワールドトレードセンター(米)、ロンドンのザ・シャード(英)、香港の中国銀行タワー、バンコクのエレファントタワー(タイ)、ホーチミン市のビテクスコ・フィナンシャルタワー(ベトナム)なども選出されている。
きょうから“鬼月” 旧暦7月
8月7日は立秋であると同時に旧暦の7月1日。仏教や道教が篤く信仰されている台湾では旧暦7月は霊や魂があの世から帰ってくる月とされ、俗に“鬼月(グイユエ)”と呼ばれ寺や廟で様々な行事が行われる。この時期は都市部でも商店や会社、役所のビルの前にテーブルが並べられ、信仰心の篤い人々が肉や果物、お菓子や飲み物などのお供え物をし、お香を焚いて紙銭を焼き、あの世からやって来た霊や魂を盛大に迎える。
この月、仏教で最も重要な行事が旧暦7月15日(今年は8月21日)の“盂蘭盆会”(うらぼんえ)。道教では“中元節”という。この行事は仏様の功徳で母親を救ったという“目蓮救母”の話にちなむもので、仏教では旧暦7月を孝行の月ととらえている。
また、道教では地獄を見張っている地官が7月1日になると地獄の扉を開き、閉じ込められている魂たちが一時的に人間界に帰され、この世で供えられたお香や食べ物を1カ月間存分に楽しむ。一方の人間界では道士たちが法事を行い、地官の仕事を助けるのだという。
道教ではこの世で食べられるもの、着られるもの、使えるものは何でもお供えすることができると考えられている。お供え物にはさらに青菜の入ったスープやバナナ、パイナップル、みかん、なしなど台湾語の掛け言葉が縁起よい果物もあるとよいとされる。また、洗面器・水・タオルを準備し魂に旅のよごれを落としてもらう。祭礼ではまず3本の線香に火をつけてそれを香炉に挿し、次に酒を汲みながら火を点した線香を1本ずつお供え物に挿していく。
鬼月には様々なルールやタブーがある。例えばお供え物を勝手に食べてはいけない、1本の毛が3人の魂を制するという足の毛を抜いてはいけないといった決まりのほか、口笛を吹いてはいけない、箸をおわんの食べ物に挿してはいけない、湿った服に魂が乗り移るので夜は洗濯物を屋外に干さない、などのしきたりがある。
今年の旧暦7月は29日間で9月4日まで。