中国・湖北省を流れる長江で、乗客・乗員456人を乗せた客船の転覆事故は、発生から72時間が過ぎた。
現場では、船体をつり上げる作業が始まっている。
クレーンから船に数本のワイヤがかかっているのが確認できる。
これから、転覆した船をひっくり返し、元の状態に戻す。
当局は、事故発生から72時間が過ぎ、船底を切断しての捜索でも、行方不明者の発見はなく、生存者はいないと判断した。
これまでに72人の死亡が確認されたが、依然、360人以上が行方不明のままとなっている。
4日午後に会見した当局は、乗客の家族に対し、ホテルを手配するなど、手厚い対応を強調し、今後は、心のケアなどを重点的に行うとしている。
一方、習近平指導部は、事故原因の調査を徹底的に行うとともに、メディアと世論対策を強化する方針を示した。
情報統制で、家族らの不満が共産党政府批判にならないようにするためとみられる。.